登山の必須装備の一つであるレインウェア。
新しくMAMMUTのレインウェア「CLIMATE Rain-Suit AF」を購入しましたので、ご紹介とレビューをしていきたいと思います。
妻とお揃いで購入したので、メンズ、レディースの両方をご紹介します。
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【レビュー】MAMMUT レインウェア CLIMATE Rain-Suit AF
レインウェアの紹介
MAMMUTのレインウェア「CLIMATE Rain-Suit AF」の特徴を挙げると、、、
特徴
- GORE-TEX(R)PACLITE(R)Plusの採用により、上下セットで540gと軽量コンパクト。
- 耐水圧28000mm
- アジアンフィットモデルで、日本人の体型に合いやすい
では、早速、細部を見ていきましょう。
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フード
フードは3点調整式で微調整が出来る為、頭の形や雨風の状況に合わせて細かく対応可能で、「フードがズレて視界が妨げられる」という不快感はありません。
ヘルメットの着用も視野に入れて設計されている為、ヘルメットを被った時のフードの突っ張りはありません。
フロントポケット
ポケットは表側のフロント部分に2つ付いており、ファスナー類は全て「止水ファスナー」が採用されています。
(内ポケットはありません。)
フロントポケットの収納力は必要十分な大きさを備えており、スマホ、カメラ、行動食、GPSなど行動中に使用するであろう物であれば、どれでも収納可能な大きさとなっています。
ココに注意
最初の内はファスナーが少し硬いので、丁寧な取り扱いが必要な印象でした。
ポケットの位置は工夫がされている為、ウェストベルトやハーネスとの干渉はありません。
これは結構重要なので、評価ポイントです。
ツーウェイ フロントジッパー
何気にあると便利なのが下からも開けられる「ダブルジップ」。
男性であればトイレの際に、この機能があるかないかで利便性が大きく異なりますね。
また、テント・山小屋・車の中など、座った状態の時に下側を開けられるかそうでないかでは、窮屈差に大きさが生まれるので、こちらも評価ポイントです。
パンツ
パンツのウェストはドローコードで調整可能。
作りは単純ですが、レインウェアとしては必要十分なコンプレッション力がありますので、問題ありません。
膝下まで開閉可能なジッパーが配備されているので、靴を履いた状態でも脱着可能。
携帯性
重量が上下セットで「メンズ580g」「レディース480g」と登山用のレインウェアとしては比較的軽量な部類に入ります。
生地には「GORE-TEX(R)PACLITE(R)Plus」が採用されている為、付属の小さなスタッフバックに折りたたんで収納できるので、ザックの中に忍ばせおいても、邪魔になりません。
実際のフィールドでの使用感
撥水性
さて、一番重要な撥水性ですが、
この撥水性には感激しました。
ウェアに降り注ぐ雨が、しっかりと水玉となって落ちていってくれます。
パンツもこの通り。
生地の撥水性が高い為、ウェアの保水率も低い印象です。
保水率が低いということは、乾きも早いということです。
雨量や行動時間などにもよりますが、雨が止んだ後や、雨が当たらない場所に移ってからも、ウェアを着用したままでいれば10~30分程で乾いてくれます。
ポイント
「どれだけ乾きやすいか」は泊まりで山に行く場合には、重要なポイントとなります。
特にテント泊など非常に限られたスペースしかない場合、この「乾くスピード」が登山の快適性を大きく左右します。
蒸れに付いて
レインウェア選びで一番気になるのが、「蒸れ」ですよね。
結論から申し上げると、
このレインウェアは蒸れにくいと思います。
大前提
勘違いしてはいけないのが「絶対に蒸れないレインウェア」というものはありません。
歩行スピードや、荷物の重量、風の有無など、いろいろな条件で蒸れの度合いも変わってきますが、ゴアテックスであろうが、独自の透湿素材であろうが、蒸れは大なり小なり発生します。
実際に使ってみた感じでは、歩行スピードを上げて歩いている瞬間は、若干蒸れを感じますが、
休憩時などに止まっている時に軽くファスナーを開けたりして、湿気を逃してやるなどの配慮さえしていれば、「内側が汗で濡れる」という事は起こらずに、比較的ドライな環境を保つ事ができています。
パンツの歩きやすさ
レインウェアなので、生地自体の伸縮性はありません。
しかし、生地の内側の滑りが良い為、腿を上げた際の"ツッパリ感"はほとんどなく、ストレスを溜める事なく快適に歩く事が出来ています。
因みに、足を非常に大きく上げた際に、パンツの裾は足首の少し上くらいの場所にきます。
雨量にもよりますが、ハイカットシューズであればゲーターを着用しなくても、雨水が靴の内部に侵入するという事は起こっていません。
着心地について
実際に着用した感じでは、内部空間にはゆとりを残しつつも、スタイリッシュな印象です。
気温の低い時期であれば、内部にミドルウェアを追加で着用しても、問題はないでしょう。
また、スタイリッシュでありながらも、
肩回りや、上腕二頭筋などの関節部分には、動きを想定した裁断がされており、ダイナミックな動きをしても「ツッパリ感」は特にないので、岩陵帯などでも安心して着用する事が出来ます。
「シルエットはすっきりと見えつつも適度なゆとりを確保しており,思い切り動けます。」
というメーカーのキャッチコピーにも納得です。
前述の通り、非常に軽量で着心地も抜群の為、雨の日だけではなく、ウィンドシェルとしても積極的に活用できます。
実際に、槍ヶ岳に北鎌尾根から登った際、稜線上では長時間着用していましたが、群れも最小限に抑える事ができ、快適に過ごす事が出来ました。
168cm、58kgの男性が「ヨーロッパS、アジアM」を着用するとこんな感じ。
(上半身は、半袖1枚。下半身は3シーズンパンツを着用)
162cm、51kgの女性が「ヨーロッパS、アジアM」を着用するとこんな感じ。
(上半身は、半袖1枚。下半身は3シーズンパンツを着用)
メンズ
- 【ヨーロッパXS、アジアS】
身長:162〜168、胸囲:85〜91、ウエスト:71〜77、股下:75 - 【ヨーロッパS、アジアM】
身長:167〜173、胸囲:89 - 95、ウエスト:75〜81、股下:77.5 - 【ヨーロッパM、アジアL】
身長:172〜178、胸囲:93〜99、ウエスト:79〜85、股下:80 - 【ヨーロッパL、アジアXL】
身長:177〜183、胸囲:97〜103、ウエスト:83〜89、股下:82.5 - 【ヨーロッパXL、アジアXXL】
身長:182〜188、胸囲:101〜107、ウエスト:87〜93、股下:85
参照サイト:MAMMUT公式サイト
レディース
- 【ヨーロッパXS、アジアS】
身長:152 - 158、胸囲:77 - 83、ウエスト:58 - 64、股下:75 - 【ヨーロッパS、アジアM】
身長:157 - 163、胸囲:80 - 86、ウエスト:61 - 67、股下:77.5 - 【ヨーロッパM、アジアL】
身長:162 - 168、胸囲:83 - 89、ウエスト:64 - 70、股下:80 - 【ヨーロッパL、アジアXL】
身長:167 - 173、胸囲:86 - 92、ウエスト:67 - 73、股下:82.5 - 【ヨーロッパXL、アジアXXL】
身長:172 - 178、胸囲:88 - 96、ウエスト:87 - 93、股下:85
参照サイト:MAMMUT公式サイト
耐久性にも期待できそう
軽量でありながら、耐久性にも期待が持てそうです。
雨は降っていなくても、風が強い日や寒い日にこのウェアを着て山に出掛けており、岩場も登っています。
上の写真のように狭い岩場(チムニー)を登ってウェアが岩と擦れたり、軽く滑落して岩の上を滑る場面もありましたが、小さい傷を含め破損は一切発生していないので、耐久性にも来たが持てそうです
※勿論、岩の種類や、突起物の有無、衝撃の強弱など、条件によっては、破れる時は破れてしまうかもしれませんが、、、これはどんなウェアでも同じ事ですね。
まとめ
気にいっているポイント
- MAMMUTでカッコイイ!
※性能を備えている事は大前提ですが、見た目がカッコいいとモチベーションも上がり、雨の中の行動も苦ではなくなる。
- スタイリッシュでありながら、動きやすい
※スタイリッシュであれば、風の影響を受けにくく、岩や木に引っかかるリスクを下げる事が出来るので、稜線上で活動する場合や、雨天も積極的に活動する場合は大切なポイント。
- 耐久性も納得
※岩場で実際にテスト済みですが、ある程度岩と接触があっても破損も無いので、積極的な活用が出来るので、ウィンドシェルとして積極的に使える。
- 軽量で持ち運びに便利
※レインウェアはヘッドライトと同じで、全山行における必須装備の一つ。とはいえ、重いと持って行くのが嫌になるので、軽量性は非常に重要。
- 上下セットでお得
※高機能でありながら、上下セットで5万円は安い!
結論としては、非常に優秀なレインウェアだと思います。
値段も上下セットで定価が5万円と、レインウェアとしては平均的な価格でありながら、必要十分な機能性で雨の日の登山も積極的に出かけたくなる1着です。
既に実際の参考で非常に役に立ってくれていますが、今後も引き続き山に行きたいと思います。
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