夏の時期は登山者が最も多くなる季節で、それにより一風変わった登山者や、中には迷惑な登山者に遭遇する事もあります。
今回は、前回のパート1に引き続き、頻繁に目撃するヤバい人のパターンを5つご紹介していきます。
パート1はこちら「夏山で遭遇するヤバい連中「5選」パート1」」
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バリエーションルート編はこちら「バリエーションルートで遭遇したヤバい連中「厳選5種」」
夏山で遭遇するヤバい連中「5選」パート2
100人規模の大名行列

写真はイメージです
夏の時期には「ツアー登山」「山岳会の定例登山」「学校登山」など、数十人の大規模登山に遭遇する事があります。
時には「100人越え」の"超"大規模登山に遭遇する事もあります。
団体登山を批判するつもりはありませんが、何十人という隊列を成していたり、道中のあらゆる休憩ポイントを占拠していたりと、統率が取れていない団体はよろしくありません。
統率の取れていない団体の場合、「大多数の初心者に、数人の経験者」というケースが多く、迷惑なだけではく、団体にとっても危険な行為となります。
- グループを細かく分け、引率者を適切な人数振り分ける
- 休日は避けて、平日に行う
など、大人数の場合は対応策を講じてほしいと思います。
話しかけるな!(ガン無視)

写真はイメージです
登山ではすれ違った登山者とは「挨拶」をするのがマナーです。
しかし、挨拶を全くしない人や、強烈に嫌そうにする人がいます。
人気の山で休日ともなれば、多い日には何十人とすれ違うので、何十回も挨拶をしているうちに疲れる時はあります。
そういう時は、確かに「挨拶 疲れるなぁ...」と思う時はあります。
とはいえ、元気よく挨拶をしてくれる人もいるので、
例え疲労困憊になっていても、元気そうな人には普通に挨拶をして、明らかに疲れていそうな人には小声で「っす!」くらいはするようにしています。
そもそも山の挨拶というのは、互いの安否確認の意味もあり、顔を見て挨拶をしておくことで、他の登山者の記憶に残り、万が一の際に最後の目撃情報になったりして、救助の助けになる可能性も十分にあります。
- 声を出す元気がなければ、会釈くらいはする。
- 最近の感染症問題が気になるなら、角度をズラして小声で挨拶する。
このくらいの気持ちの余裕は持ちたい所です。
時計は俺達を中心に回っている
夜中の宴会最高!
夏場によくあるのが遅い時間に到着して、そこから酒盛りをする人達。
日が沈む18時頃にテント場に到着し、20時過ぎまでテントの内外で酒盛りをして騒ぐ人たちがいますが、山の中での20時は就寝時刻を過ぎています。
そして、この類の人達は大抵グループなので、とてつもなくうるさいのです。
山の中は静かなので話し声はよく響きますし、テントの場合、離れた場所の音でもすぐ近くの音のように大きな音で聞こえるのです。
(※テントのすぐ外で話し声や足音がして、他の登山者がすぐ近くでテントを張っていると思って外を見ると、意外と離れた場所だった。という経験があるのではないでしょうか?)
「同じ時刻に寝ろ!」とは言いません。
静かに飲んで下さい。
早朝出発にも限度がある
異常な程早い時刻から、ガサガサと出発準備をしている登山者がいます。
▼小屋泊の場合
・相部屋でヘッドライトで照らしながら、出発準備をする
・通路の荷物棚でガサガサ・ガタガタと大きな音を立てて、出発準備をする
→就寝前に、直ぐに出発出来るようにパッキングは済ませておいたり、小屋のエントランスなど就寝場所から距離を取って準備をするようにしましょう。
▼テント泊の場合
・真っ暗な時刻から撤収作業を開始し、「バサ!!バサ!!バサ!!」と大きな音を立てながら結露したフライシートの夜露を取る
→テントに付着した水分は、マイクロファイバータオルなどで拭き取れば、バサバサしなくとも大分取り除く事が出来ます。
・ヘッドライトを最大光量のままで光をあちこちにバラ撒く
→他の登山者(テント)がいる場合、光量を抑えたりヘッドライトの向きを地面に向けるなどの配慮が必要です。
山は早出早着が原則で、夏山では日の出の2時間前に出発するという事も珍しくありません。
しかし「まだ寝ている他の登山者に迷惑をかけないこと」には十分に注意しなければいけません。
キャンプファイヤー最高!
山の中で、焚き火をしている輩をよく見かけます。
沢筋での焚き火は賛否両論あるので、一旦置いておけば、原則的に山中での焚き火は絶対NGです。
キャンプの延長として捉えているのか、焚き火をする理由は不明ですが、1,000m級の低山で比較的よく見かけます。
- 風の通り道となる峠で焚火をしていたり...
- キャンプファイヤー規模の大きな焚火をしていたり...
- 焚き火の跡をそのまま放置していたり...
まさにやりたい放題です。
この手の人達には「環境」や「マナー」というのは伝わらないとしても、山火事に繋がる大変危険な行為ということだけは分かって欲しい所です。
「登山届?何それ?」
登山届・登山計画書の未提出
これが一番多いのではないでしょうか。
実際に遭難者の内、登山届の未提出の割合は多いと言われています。
登山届は万が一遭難した際に、自身の足取りを示し、救助の可能性を上げるものですので、絶対に提出しなければいけません。
「登山届は未提出だが、その他の準備は完璧」という事もあまりないでしょう。
登山届を出すことで、安全管理への意識が高まります。
どんなに慣れた山でも、面倒でも、必ず「登山届」は提出しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
夏山になると標高の高い山でも比較的アプローチがしやすくなり、多くの人々で賑わいを見せていますが、その分「えっ、この人大丈夫!?」と目を疑う人を見かけることも珍しくありません。
変わっているだけなら、それもまた個性と言えるのですが、登山という世界では「それは危険ですよ」という人が一定数いるのも現実です。
今年の夏山も大きな事故がない事を祈っております。
パート1はこちら「登山で遭遇するヤバい連中「5選」」
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