山のノウハウ 装備について

登山装備の正しい軽量化の方法「不要な物は持って行くな」

登山において、「軽さは正義」と言えます。

しかし、今まで使った事がないからと、本来持つべき必要な装備を削ったりするのは、やってはいけない軽量化の方法です。

今回は、自身の経験から、各装備品の具体例から「軽量化」の方法と考え方についてご紹介していきます。

登山装備の正しい軽量化の方法「不要な物は持って行くな」

基本装備の軽量化

ヘッドライト

ヘッドライトは登山の必須装備であることから、必ず携帯する装備なので選定時に妥協してはいけませんが、頭に装着する装備なので軽い方が身体的な負担も少なくなります。

 

▼ポイント

【適切な光量を選ぶ】

ヘッドライトは明るれば明るいほど安心感は大きいですが、その分重量は重くなる傾向にあります。

これまでの登山の経験から最大光量200ルーメンあれば十分といった感じでした。

 

【電池のタイプ】

電池タイプの場合、単四電池のタイプだと替えの電池の重量が軽くて済む。

  • 単三電池:23g/1本
  • 単四電池:10g/1本

アルカリやリチウムなどの内容成分や、メーカーにより実際の重量は異なりますが、単三よりも単四の方が圧倒的に軽いのは間違いありません。

 

 

ヘルメット

ヘルメットは滑落時の保護だけではなく、落石や転倒など、様々なアクシデントから頭部を保護する為にも、積極的な着用が推奨される装備となります。

ヘルメットの重量が重い場合、持っていく事自体が億劫になったり、被ることで首に疲労が蓄積したりなどの弊害が生じてしまうので、軽量なモデルを推奨します。

 

しかし、超軽量タイプの場合、耐久性には劣るのでバランスが重要となります。

 

 

モバイルバッテリー

スマートフォンや、GPSなどのデジタルデバイスを山中に持ち込むこの時代には、モバイルバッテリーは例え日帰り登山であっても必須となります。

しかしこの時に注意したいのが「必要な容量のモデルを選ぶこと」

大容量であれば、最新のスマートフォンの完全充電を複数回行えるので、安心感が強いですが、その分重量は非常に重たくなります。

 

そもそも山中では「機内モード」にしておき、スマートフォンの使用は「写真撮影の時のみ」という場合、使用するるのはせいぜい10%程度です。

冬季登山の場合は、スマートフォン等の電池の減りも早いですが、適切に使用すれば、冬季テント泊2泊3日でも6300mAhで十分に足りています。余分目に持つ場合であっても10,000mAhもあれば十分です。

 

 

雨具

雨具は例え雨が降っていなくとも絶対に持っていかなければいけない装備の一つです。

しかし、晴れた日にしか山に行かない場合、雨具の使い道といえば風が強い日の防寒具としての使い道しかありません。

 

そうなると単なるお守り的な役割しかなくなるので、高性能であるよりも軽量性を優先する方が良いでしょう。(必要最低限の性能を有していることは最低条件です。)

また、雨具の生地に使用されているゴアテックスなどの透湿素材は経年劣化により5年ほどで買い替えが必要となるので、必要以上に高性能なモデルある必要はないと考えています。

 

座布団

座布団はなくても何の問題もありません。

荷物を軽くしたい場合、削りましょう。

 

タオル

汗は袖で拭ておけば十分。

ちょっと見た目は汚いですが、荷物を軽くしたい場合、削りましょう。

 

日焼け止めクリーム

日焼け止めは「SPF50+PA++++」&「ウォータープルーフ」のタイプを濃いめに塗っておけば、2泊3日の縦走登山でも十分。

軽量化を優先する場合の話ですので、肌が弱い人や絶対に日焼けしたくない人は、小瓶タイプを持参するのもありです。

 

 

ナイフ

山の中でもナイフは色々な場面で活躍するので、持っていると便利な装備の一つです。

ナイフの有名メーカーのビクトリノックスなどからは便利な機能が色々ついた「十徳ナイフ」が出ていますが、山の中で使う実際に使う機能といえば単純なナイフだけです。

であれば、クライミング用の軽量ナイフで十分で、これであれば45gほどと超軽量です。

 

 

ザック

ザックに関しては、自分の身体に合った適切なモデルを選択することが非常に重要なので、軽量性だけを優先して選ぶというは良くありません。

 

しかし、登山装備の全体を見直して、不要なものを削減し、コンパクトな装備を選ぶことで、ザックに求める容量が小さくすることで、結果的に軽量なザックで済むという事にも繋がります。

 

 

 

テント泊装備の軽量化

テント本体

テントは非常に重量を占めるので、軽量化の幅が最も大きな装備となります。

  • ダブルウォールからシングルウォールへの変更したり
  • 軽量なモデルを選んだり
  • サイズの小さなモデルを選んだり

軽量化の方法は沢山ありますが、個人的に注意したいポイントが軽量化の為に、テントから「ツェルト」や「シェルター」に切り替える場合です。

「ツェルト」や「シェルター」は風雨などの悪天候への耐性はテントとは大きく異なるので、導入や使用する環境に関しては自身の経験と知識をもとに適切な選定をしなければいけません。

 

 

グラウンドシート

グランドシートは地面からの冷えの防止とテント本体の保護の為に使用している人が多いと思います。

しかし、「地面からの冷えの防止」という効果に関しては、あってもなくとも大きな差はないように思います。

 

軽量化を意識したい場合、なくとも問題はないでしょう。

 

テントマット

テントシートはあれば、地面からの冷えの防止や結露対策などの効果はそれなりにありますが、無くても過ごすことはできるので、軽量化を優先させたい場合、削っても良いでしょう。

 

 

ランタン

テントの天井に「ランタン」を吊るせば、テントの中が満遍なく明るくなり、快適な空間を演出してくれます。

しかし、ランタンは軽量なモデルでも50~60gはしてしまいます。

 

ヘッドライトを天井に向けて照らすとテント内に光が反射して思いの外明るくなるので、ヘッドライトでも十分な役割を果たしてくれます。

ヘッドライトをテント内で積極的に使用すると電池減りが気になる所ですが、「単四3本タイプ」の場合、予備電池を1セット余分に持って行っても約30gなので、こちらの方が軽量と言えます。

 

 

「エアー枕」などが販売されていますが、これは無くとも良い装備と言えます。

テントの中では、夜間の結露から装備の濡れを防ぐ為に、脱いだ靴下や上着などの濡れて困るものをスタッフバッグに入れておきますが、これを「枕の代わり」として使えば、追加で枕を持参する必要はなくなります。

 

 

着替え

私が着替えで持参しているのは、「下着」と「靴下」の2点のみ。

シャツや肌着(アンダーウェア)の着替えなんて要らないでしょう。

 

真夏であれば、着替えてもどうせ直ぐに臭くなりますし、臭くても死ぬことはありません。

極寒の冬に関しては、バクテリアの繁殖も最小限に抑えられるので、匂いの発生もほとんご起こりません。

 

 

調理器具(ガス・バーナー・コッヘル・コップ)

▼ガス

ガス缶は250缶と110缶の2種類があるので、山行の日数により使い分けると軽量化をすることが可能。

また、浄水器と併用することで、煮沸にかける時間とガスを節約する事も可能となります。

 

▼バーナー

テント内でしかガスの使用をしない場合、必要以上に高出力である必要なない。

また、分離型は安定性があるが少し重いので、重量を気にする山行の場合、直結型を使用するのも方法の一つと言えるでしょう。

 

▼コッヘル

コッヘル自体はそれほど重たいものではありませんが、無駄に大きい必要もないものです。

人数と想定される水の量で適切なサイズを選ぶことで軽量化に貢献できます。

 

▼コップ

コッヘルの蓋でコップの代用ができるので、コップは無くても問題ありません。

 

 

食料・行動食

便利な時代で、「アルファ米」という軽量な食料があるので、活用しない手はないでしょう。

また、内部の脱酸素剤は取り出しておき、スプーンも1個あれば十分です。

 

行動食に関しても、個包装から取り出しておき、ジップロックに纏めておきましょう。

重量的な軽量化も勿論ですが、ゴミの嵩張りを防ぐことも大切なポイントとなります。

 

サンダル

面倒でも毎回靴を履いていれば、サンダルは無くても困りません。

 

 

まとめ

厳冬期 涸沢岳(涸沢岳西尾根)2022年1月

いかがでしたでしょうか。

登山装備の軽量化のポイントを纏めると

  • 必要な装備は、例え使う機会が少なくても絶対に削らない。
  • 逆に便利でいつも使っていても、無くても困らない物は持っていかない。
  • 同じ性能であれば、軽量なモデルを選ぶ

 

まさに「ちりも積もれば山となる」です。

小さな積み重ねがキロ単位への軽量化へと繋がっていきます。

是非、次回の山行の際に参考にしてみて下さい。

-山のノウハウ, 装備について

Copyright© FUTARITOZAN , 2022 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.