天気の良い休日は、バリエーションルートは多くの登山者で賑わっていることも多いですね。
それにより一風変わった登山者や、中には迷惑な登山者に遭遇する事もあります。
今回は、実際にバリエーションルートで目撃するヤバい人のパターンを5つご紹介していきます。
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お礼が言えない登山者
登山では「挨拶」は基本事項の一つですが、これはバリエーションルートにおいても同じ事です。
「こんにちは、お先です、ありがとうございます。」などなど、随所でお互いへの声掛けが必要となります。
この「挨拶」が出来ない人が、バリエーションルートでも見かける事があります。
状況によっては一般登山道よりも遭遇率は高いかもしれません。
以前あった一例をご紹介します。
有名なバリエーションルートを登っていた時、一定の箇所で数組の順番待ちが発生していました。
私の前に先行2組がいたので私達(2人)も後ろで待機していました。
暫くすると、更に後ろからソロの登山者が追いついてきて、合計4組の登山者が待機している状態となりました。
順番待ち:先行A組→B組→私達→ソロ登山者
A組、B組と登って行かれて、私達が登る番になったのですが、ソロの方に「お一人であれば、よければ先に行かれますか?」と声を掛けました。
すると帰ってきた答えは、「そうですね」でした。
えぇーー!!
別に感謝されたくて譲った訳でもないので別にいいのですが、
普通は、「すみません」とか「お言葉に甘えて...」などの言葉を出てくるのが、人としての心構えではないでしょうか。
これは、非常に極端な事例ですが、悲しいですが、この手の輩は一定数存在するのが現実です。
装備を借りようとする登山者
「他人の装備を借りる登山者がいる」と聞くと、"そんな訳あるか"と思われるかもしれませんが、います。
例えば、偶にいるのがロープを借りようとする登山者です。
先行するグループに追いつくと、「ロープお借りしていいですか?」と平気で聞いてくる登山者がいます。
まるで難所に設置されている鎖と同じように、登下降の補助に使用しようとするのです。
ロープを含むクライミングギアは命を守る為の大切な装備となります。
これは「他人に触らせたくない」という意味だけではなく、他人の装備を信頼してはいけないという意味でもあります。
ロープ1本に関しても、ロープの摩耗状態は所有者しか知りませんし、ロープの設置方法が正しい方法かも分かりません。
勿論これもケースバイケースで、
先行するグループが時間が掛かり過ぎていて、後続の登山者を先に行かせる場合、ロープが邪魔なので一時的に使う
というような場合は、この限りではありません。
人数が多すぎるグループ
これは一般登山道でも同じ事が言えますが、余りも大人数のグループは迷惑となります。
ロープによる確保が必要となるバリエーションルートでは、当然必要となる時間は多くなってきます。
極端な話、スタカット(相互確保)で登る場合は倍の時間が掛かるので、大人数の場合、凄まじい順番待ちが発生することになります。
山岳会やツアー登山などで偶に見かけますが、平日に実施したり、グループを数組に分けてそれぞれ違うルートを攻めるなどの配慮が必要と言えるでしょう。
遅すぎるグループ
例1:遅すぎる(技術不足)のグループ
安全の為にも落ち着いて登る事は大切なことで、例え後続が沢山いるからといって焦って早く登ろうとすると事故のもとなので、ゆっくりと登れば良いのですが、
- 終了点の結び替えに時間が掛かり過ぎているリードクライマー
- フォローでありながら、へっぴり腰過ぎてメチャクチャ遅い
などなど、明らかな技術不足で遅いグループがいます。
渋滞を発生させるだけではなく、技術不足は事故を誘発する危険があります。
バリエーションルートに挑む場合は、ゲレンデなどでしっかりと練習をして、確かな技術を身に付けてから挑むようにしなければいけません。
例2:準備が遅いグループ
これも上述の技術不足と同じなのですが、
ロープを解いたり、束ねたりといった各種動作の所要時間もそうですが、
問題は、「動き始めるのが遅い」という点にあります。
例えば、A・B・Cの3グループが同じルートを登っている場合
先行Aグループが登っている間、Bグループは座って休憩をしており、Aグループの最後尾が登り始めてからロープのセット等の準備を始めた。
これは駄目です。
先行Aグループが登っている間に、Bグループは出来る限りの準備をしておき、Aグループの最後尾が登り始めたら、直ぐに自分達が登れるように備えておかければいけません。
煽り運転してくる奴
先程の遅すぎる登山者も困った問題ですが、「待てない人」も厄介です。
これは一般登山道での鎖場や梯子などでも、時折遭遇する事がありますね。
こちらはそんなに遅いつもりはなくても、その人からしたら遅すぎるのか、危険個所でも超至近距離まで詰めてきて圧を掛けてくる登山者がいます。
そして、挙句の果てには「ゴホンっ!!」と咳払いをして「早くどけ」と言ってくる始末、、、、。
(声に出して言えばいいのに)
煽り運転と一緒で、超至近距離まで近づいていて、万が一こちらが滑落したら、「あなたも一緒に落ちますよ?」と疑問に思うことがありますが、相手を信じているのか、自分自身に素晴らし反射神経があって避けられるのか、、、よく分かりません。
まとめ
バリエーションルートルートも登山と同じで、「安全対策」と「マナー」の2つが求められます。
バリエーションルートとしてポピュラーな山域の人気ルートともなれば、混雑する事も多く、その分色々な人と遭遇することになります。
だからそこ大切にしなければいけないのが「マナー」です。
ベテランクライマーも、組織のメンバーも、ソロクライマーも、皆んながマナーを守り、楽しく安全にクライミングが楽しめるように努めていきましょう。
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