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夏山から秋山へ「季節の変わり目に注意すべき点」3選

槍穂高完全縦走2日目(西穂~ジャンダルム~奥穂)8月も中旬といえば下界では連日の猛暑日で、山の上でも暑い日々が続いています。
しかし、既に立秋も過ぎて暦の上では季節は秋へと移っています。

実施に空きを肌で感じるのはもう少し先の事ですが、夏の始まりとは変わってきているという点は注意しておかなければいけません。
今回は、夏山から秋山へと移り変わり始める時期に注意すべき点を3つご紹介していきます。

夏山から秋山へ「注意すべき点3選」

【注意点1】日照時間が短くなる

槍穂高完全縦走2日目(西穂~ジャンダルム~奥穂)

夏の始まりと、夏の終わりでは日照時間は大きく異なります。
北アルプスの名峰「槍ヶ岳」を基準に見てましょう。

  • 07月01日:日の出04時24分、日の入り19時23分
  • 08月01日:日の出04時45分、日の入り19時06分
  • 09月01日:日の出05時10分、日の入り18時28分
  • 10月01日:日の出05時34分、日の入り17時44分

8月1日と9月1日を比べると、日照時間が約1時間短くなっています。
9月1日と10月1日を比べると、日照時間は約1時間10分短くなっています。

こうやって数字だけで見ると分かりにくいですが、

注意すべき点は「日没時間がどんどん早くなっている」という点です。

 

日が暮れるとヘッドライトを点灯しての行動となりますが、

夜明前のヘッドライトでの行動と、
日没後のヘッドライトでの行動とでは、

精神的負荷が全く違います。

日没後の行動は、昼の間の行動による疲労や、これから長いよるが待っているという”焦り”があり、ミスを起こしやすくなり、結果的に事故へと繋がります。

 

また、日没後はヘリも飛べないので、万が一の際も自力で朝まで持ち堪え無ければいけませんが、夏の終わり時期の夜は予想以上に気温が低くなるので、ビバークも厳しいものとなります。

 

今一度、行動計画を見直してみましょう。

 

 

【注意点2】夜の気温が下がる

槍穂高完全縦走4日目(南岳~大喰岳~槍ヶ岳~槍平~新穂)

8月中旬や9月上旬も、昼の間は気温も高く半袖1枚でも過ごす事が出来ますが、夜になると気温は一気に下がります。

テント泊の場合は、シュラフや防寒着の選定に注意が必要で、

小屋泊の場合でも、早朝の行動時はまだ気温が低いのでウェアのレイヤリングも、真夏と同じではいけません。

 

また、前述の通り「日照時間」も短くなってきているので、防寒着が必要となる場面も多くなってきている点に留意しておかなければいけません。

 

【注意点3】沢筋の水が枯れる

2019.08水晶岳

中腹以下の沢や規模の大きな沢に関しては問題はありませんが、標高の高い場所や小さな沢は、真夏を過ぎると枯れてしまう所が出てきます。

これらの枯れてしまう沢は、雪解け水が水源となっている事が多く、夏の終わりには、冬の間に積もった雪が全て溶け切ってしまい、沢の水が枯れてしまう事があります。

 

営業小屋が点在するルートを歩く場合は問題ありませんが、付近に小屋の無いルートを歩く場合は、水場の有無と水流の確認が必要となります。

 

「もう一つ先の沢で最後の水を汲もう」と思って行動していると、「先の沢では枯れていた」ということも起こりうるので、「汲める所で汲んでおく」という事が求められますが、勿論、その分ザックの重量は重くなります。

 

重量が重くなると体力が奪われますが、水が無ければ行動不能へと陥ってしまいます。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

完全に秋山になると紅葉も始まり、登山者も「季節の移り変わり」を意識して、対策をしっかりと行いますが、8月下旬や9月中旬などの中途半端な時期は、注意が疎かなになってしまうこともあるのではないでしょうか。

 

季節が秋山・冬山へと進むほど登山のハードルが上がってしまいますが、

8月下旬や9月中旬などは、今回ご紹介したような点を含めてしっかりと準備をすれば、まだまだ楽しめる環境が広がっています。

 

台風なども増えて来る季節になってきたので、天気の良い日を狙って「登山」を楽しんでいきましょう。

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