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極寒の雪山テント泊で〝少しでも暖かく過ごす〟意外な5つの方法

厳冬期 奥穂高岳(涸沢岳西尾根)2022年1月

一面雪に覆われた銀世界。見ている分には物凄く美しいですが、めちゃくちゃ寒い!!です。

登山として山に入っている場合、持参できる装備も限られているので、キャンプの様に「薪ストーブで暖かく過ごす」という事も出来ません。

今回は、極寒の雪山登山のテント泊において、少しでも暖かく過ごす方法についてご案内していきます。

極寒の雪山テント泊で少しでも暖かく過ごす「以外な4つの方法」

対策1「仕事を頑張る」

雪山 テント泊

極寒の雪山でテント場に到着すると、少しでも早くテントの中に入って休みたい所ですが、疲れた身体に鞭打って、「整地」「張綱の固定」「暴風壁の作成」など、やるべき事を済ませましょう。

当然のことのように思いますが、テントの中に早々に入り込むよりも、快適な空間の作成の為に動き回っている方が、実は意外と暖かいのです。

設営直後のテント内の温度は、人間の体温による上昇もない為、外気温と殆ど変わリません。

 

その為、2人パーティーで、1人はテント内の整理整頓、もう一人は外で暴風壁の作成などを行なっている場合、中にいる方が寒いという場合があります。(※天候により異なる)

 

また、整地を入念に行う事で地面が平らになり、テント内での快適性に繋がるので、天気が荒れている時や日没時刻が迫っている時を除き、極力整地には力を入れましょう。

 

対策2「整理整頓」

槍ヶ岳 大喰岳西尾根

雪山登山では夏に比べて荷物が多いので、どうしてもテントの中が物でごった返してしまいますが、翌朝早く出発する為や、緊急時に脱出することも考えて、テント内の整理整頓は雪山登山での基本事項となります。

 

そんな基本的な理由以外でも整理整頓の重要性があります。

整理整頓は「快適な空間=暖かさ」へと繋がっているということです。

▼整理整頓が「暖かさ」に繋がる理由

  • 就寝前でもシュラフを広げて半身はシュラフに入りながら暖かく過ごす事ができる。
  • 就寝スペースを確保する事ができ、安眠・快眠へと繋がり、夜中に寒さで目を覚ますのを防ぐ事ができる。

 

テントの設営が終われば、次はテント内の整理整頓を行い、十分なスペースを確保するようにしましょう。

 

 

対策3「湯たんぽで温まる」

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これは常識かもしれませんが、ナルゲンボトルにお湯を入れて「湯たんぽ」にするという方法です。

ナルゲンボトルの耐熱温度は本体が100℃、キャップが120℃となっており、熱湯を入れても問題ありません。

 

適度に冷めたボトルはシュラフの中に入れて寝れば、マイナス20度の夜でも比較的暖かく眠る事ができます。

 

 

また、それ以外にも「お湯を入れたフリーズドライ」は15分待つ間、服の中に入れておくと、メチャクチャ暖かいです。ちょっと汗をかいてしまうくらいです。

 

軽量性を重視する場合、冷えたらゴミにしかならないカイロを複数持参しなくても、考え方次第で暖かくなる方法はいくらでもあります。

 

 

プラティパスのタンク活用法

プラティパスのタンクも湯たんぽとして活用することができます。

これらは温まるだけでなく、濡れたグローブを乾かすことにも活用できます。

お湯を入れたプラティパスのタンクの上に、濡れたグローブなど置いておくと、見る見る内に蒸気が上がり乾いていきます。但し、この方法はグローブを痛めてしまい劣化の原因となりうるので、注意して行うようにしましょう。

(※プラティパスのタンクは本体が90℃、キャップが90℃となっており沸騰したての高温は難しいですが、そもそも標高の高い場所は沸点も低いので、沸騰してから少ししたお湯であれば問題ありません。これまでも何度も沸騰したお湯を入れていますが、破損や水漏れもありません。)

 

 

 

対策4「マットを見直す」

冬山で暖かく寝る為に装備品を見直すとしたら、何を買い替えるでしょうか?

  • シュラフ(寝袋)を更にエクスペディションなモデルに買い替え?
  • ダウンジャケットを買いける?

勿論、それも方法の一つですが、忘れてはいけないポイントが2つあります。

ポイント

【ポイント1】ダウンは圧力がかかり潰れた部分は保温力が低下する。
→ダウンは空気の層を沢山作ることで暖かさを保っているので、背中側など就寝中に圧力が加わり潰れてしまっている部分は保温力は低下してしまいます。

【ポイント2】雪山での寒さは地面からの底冷えが非常に大きい。
→雪山での就寝中に感じる「寒さ」は地面から伝わる底冷えが大きく影響しています。

これらの2点を考えると、適切なシュラフを使用していても寒いと感じる場合、シュラフではなくマットの買い替えが効果的であると言えます。

 

マットの中にはダウンを包有し非常に暖かいモデルもあります。

高性能なモデルはそれなりに価格も高いですが、寒さに弱いと感じる場合は、検討してみる価値は十分にあると言えるでしょう。

 

対策5「とにかく食べる!」

厳冬期 奥穂高岳(涸沢岳西尾根)2022年1月

「食べる!」これが一番重要です。

山の中に入ると”食欲”が減退することがあり、これも高度障害の一つとされており、悩まれている方も多いのではないでしょうか?

テント泊での夕食は翌日に疲れを持ち越さない為に非常に重要なポイントではありますが、「温まる」という意味でも見過ごすことの出来ないポイントとなります。

「食べる」ことが重要な理由

暖かい飲食物を内臓に入れることで、効率的に体温を上げることが出来ます。

ダウンジャケットを羽織ることで自信の体温を逃さずに反射的に温めることも勿論効果的ではあります、それと同時に「臓器=身体の芯」からも熱を広げることで、本当に凄い速さで暖かさを実感することが出来ます。

 

豪華な山めしでなくとも、「フリーズドライ」「インスタントラーメン」などで十分です。

火傷しない程度の熱々を頬張って、気持ち少し多めに食べましょう!

 

 

 

まとめ

あまりにも寒いと動くことが億劫になり、ついつい色々な事を蔑ろにしてしまいますが、寒く厳しい環境だからこそ、基本に忠実になり、アクションを起こしていく事が結果的に、寒さを防ぐことに繋がっていきます。

 

今回ご案内した対策は勿論効果的ではありますが、ある程度は経験体力によるものが大きくなります。

 

あまりにも寒さに弱くて困っている場合は、対策を講じつつ、日頃からトレーニングに励んだり、寒さに慣れる事を意識した生活を行うようにしましょう。

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