体験談&注意点 山のあれこれ

登山で遭遇したヤバい連中「厳選5種」パート1

槍穂高完全縦走3日目(奥穂~北穂~大キレット~南岳)

夏の時期は登山者が最も多くなる季節で、それにより一風変わった登山者や、中には迷惑な登山者に遭遇する事もあります。

今回は、頻繁に目撃するヤバい人のパターンを5つご紹介していきます。

パート2はこちら登山で遭遇するヤバい連中「5選」パート2

夏山で遭遇するヤバい連中「5選」

"超"軽装備でルンルン♪

槍穂高完全縦走2日目(西穂~ジャンダルム~奥穂)

3,000m級の高山帯も、季節が春から夏へと向かい山に賑わいが訪れると、一定数で見かけるのが「超・軽装備」の勘違い登山者です。

 

実際に遭遇した「超・軽装備」の人

  • 「スニーカー」+「ナップザック」+「綿のシャツ」という街中ファッションで3,000mの稜線を歩いている人

  • 「ノーヘル+手ぶら」という馬鹿にした格好で有名な岩稜ルートを歩いている人

などなど

これらは、もはや登山者と呼ぶこと自体が登山者に失礼なレベルの人々です。

 

こういう人達に共通するのが、「危険な旨を伝えて下山を促しても、聞く耳を持たない」ということです。

インターネットの写真などでサクッと登れると勘違いしているのかも知れませんが、本当に命に関わることなのでやめて頂きたいです。

 

 

僕がいるから大丈夫!

槍穂高完全縦走2日目(西穂~ジャンダルム~奥穂)

有名な難ルートで初心者を引率しているパーティなどで、たまに見かけるのが、

初心者が恐る恐る岩場を下っている際に、経験者が1m以上下から手を差し出して

  • 「僕がいるから大丈夫!(落ちても僕が支えるよ)」

と声かけをしている場面です。

 

注意

状況にもよりますが落ちてきたた登山者を下から支える事はほぼ不可能です。
高確率で二人とも滑落してしまうでしょう。

難ルートで初心者を確実に安全確保するには、確かなロープワークが必要です。

 

精神的に勇気づける意味で言っているのでしょうが、このような無責任な発言をしている引率者は登山者としてもまだまだ未熟な場合が殆どです。

自分自身が1人前の登山者であるからといって、初心者を引率できるとは限りません。

 

とりわけ、難ルートと呼ばれる場所に初心者を連れて行く場合、リーダーには同行者の安全を確保する「高い登山技術」が求められます。

初心者も知人(経験者)に同行を依頼する場合、「人間的」「登山技術的」の両方で信頼の出来る人を選ぶ必要があります。

 

 

意地でも道は譲らん(?)

槍穂高完全縦走4日目(南岳~大喰岳~槍ヶ岳~槍平~新穂)

夏山の有名ルートのアプローチでたまに出会うのが、道を譲ってくれない人です。

 

実際にあった事例

先行者に追いついたので際、比較的広い場所まで来たタイミングで、後ろから挨拶しても無反応(無視)...

そのまま歩き続けて、全く道を譲ってくれません。

その後、少し大きめの声で話しかけても、これまた無反応

強引に追い抜くのも気が引けて、大人しくチャンスを窺っていると30分以上かかることも、、、。

 

それ以外にも地味にあるのが、前を歩く登山者に追いついたので抜かそうと、挨拶をしようと思った矢先、急に歩く速度を速める登山者がいます。

そうは言っても、極端に速い訳ではないので、ずっと真後ろを歩くことになる。

 

一体、何に意地を張っているのかは理解出来ません。

 

 

FIXロープで通せんぼ

槍穂高完全縦走4日目(南岳~大喰岳~槍ヶ岳~槍平~新穂)

最近は少し減ったように思いますが、「GWなどの残雪期」や「夏のピーク時」に良く見かけたのが、槍・穂高・剱などの有名な岩稜ルートで、ツアー登山者を引率するガイドが、混雑する岩場にFIXロープを2ピッチほど設置しているケースです。

 

他の登山者は、FIXロープを跨いだりしながら通行せざるを得ませんが、ツアー登山者の動きでヒラヒラとロープがなびいて、事故を誘発しかねません。

ガイドとしてクライアントの安全確保をするのは大切な事ですが、登山者の多い岩場でFIXを張るのは非常に迷惑であり、何より危険な行為です。

 

大部分のガイドさんは的確なロープワーク(別の方法)でクライアントの安全を確保しているので、このようなガイドはほんの一握りだと思われますが、まさに、自分達のことしか考えていない人達です。

 

 

それでね、それでね〜!「話好き」

槍穂高完全縦走3日目(奥穂~北穂~大キレット~南岳)

登山の最中に気さくに話しかけてくれるのはいいのですが、話し始めると止まらない人が偶にいます。

一旦話が終わったかなというタイミングで、「では、そろそろ出発します....」と言おうしたら、すぐにまた話し始めるのです。

 

昔、切るに切れずに話を聞いていたら30分近く時間が過ぎていたことがありました。
(登山道上での立ち話)

 

山の中では10分ですら貴重な時がある中で、30分は非常に大きいです。

登山道上での立ち話は、度が過ぎると聞き手だけではなく、話し手にとっても危ないんですよ」と思ってしまします。

 

 

まとめ

槍穂高完全縦走1日目(西穂~ジャンダルム~奥穂)

いかがでしたか。

夏山になると標高の高い山でも比較的アプローチがしやすくなり、多くの人々で賑わいを見せていますが、その分「えっ!この人大丈夫!?」と目を疑う人を見かけることも珍しくありません。

変わっているだけなら、それもまた個性と言えるのですが、登山という世界では「それは危険ですよ」という人が一定数いるのも現実です。

今年の夏山も大きな事故がない事を祈っております。

パート2はこちら登山で遭遇するヤバい連中「5選」パート2

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