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雪山登山の意外な5つのメリット「夏山よりも良い点を教えます!」

厳冬期 奥穂高岳(涸沢岳西尾根)2022年1月

雪山登山というと「過酷・危険」というイメージが多いと思います。確かに夏山に比べると難易度が上がるのは事実です。
しかし、意外と夏山よりも良い所が沢山あるのも事実です。

今回は、意外と知られていなさそうな雪山のメリットをご紹介します。

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雪山登山の意外なメリット

膝を痛めにくい

厳冬期 奥穂高岳(涸沢岳西尾根)2022年1月

登山で〝膝を痛める〟人は多いと思います。
重たい荷物を背負って、急坂や段差を長時間に渡って登り降りするので、膝を痛めやすくなります。

しかし、冬になって雪が降り積もると、夏はゴツゴツした岩が沢山あった登山道も雪で覆われます。
斜面自体は夏に比べて急になりますが、雪にはクッション性があるので膝には非常に優しい状態へと変化します。

登りに関しては冬の方が時間が掛かりますが、下りはモフモフしながら結構なスピードで下れるので、夏よりも早く下山できます(状況による)。

但しこれは新雪に限った話で、雪が腐っている場合や、固くクラストしている場合などは、残念ながら夏よりも遥かに時間がかかります....。

 

人が少ない

基本的に、雪山は夏山に比べて入山する人は少ないです。
アプローチに優れた人気の山であれば厳冬期でも多くの登山者で賑わっていますが、それでも夏のような混雑はありません。

マイナーな山域、ハイレベルな山域ともなれば、すれ違う登山者の数も一桁ということも珍しくなく、場合によっては自分たち以外誰もいないという事も十分あります。

静かな山行を楽しみたいという人の中には、冬山こそが本番と感じている人も多いことでしょう。

しかし人が少ないという事は、裏を返せば、その分緊急時に誰かに見つけて貰える可能性が非常に低くなるということです。

少人数パーティーで雪山登山を行う場合は、安全対策を十分に行った上で、挑むようにしましょう。

 

 

お得な宿泊代金

厳冬期 奥穂高岳(涸沢岳西尾根)2022年1月

これはちょっと語弊があるかもしれませんが、雪山登山では山域によりますが、基本的にテント場代は掛かりません。

夏であればテント場代として1人2,000円が基本となっています。
また、水代も1リットル数百円することもあり、人数や泊数によっては、結構な出費となってしまいます。

それに比べて、雪山では尾根上や開けた平地などで幕営すれば宿泊代金は無料
水も雪を溶かして水を作るので、勿論無料です。

また、夏山であれば基本的には指定されたテント場で幕営することが必須となりますが、雪山では「他の登山者の迷惑にならない」「雪崩・滑落の危険がないこと」の2つに気をつければどこでも幕営する事ができます。

雪山登山は装備代が非常に高額となりますが、ランニングコスト的には夏山よりも冬山の方が安いこともあります。

※これは付近に山小屋がない場合の話となります。営業している山小屋がある場合は、指定のテント場を使用し料金を支払うなど、必ず規定を守りましょう。

 

 

 

夏では見れない景色がある

厳冬期 奥穂高岳(涸沢岳西尾根)2022年1月

これは「雪を纏った山々が美しい」とか「限られた者だけが到達できる場所」といった気持ち的な意味合いではありません。
(※勿論、そういった意味もありますが)

視覚的(物理的)に、冬にしか見られない景色があります。

 

西穂西尾根

この写真は「西穂高岳」を西側(飛騨側)から撮影したものですが、これは冬季バリエーションルートである西穂高岳西尾根からしか見る事が出来ません。

冬季バリエーションルートである尾根道は笹が多く生い茂っており、冬になって雪が降り積もり笹が隠れるようにならないと登る事が出来ません。

(ごく稀に、凄まじい藪の猛攻を突破して、夏の時期に登られる変態の方もおられますが、基本的には無理です。)

但し、これらの冬季バリエーションルートは、「バリエーション」と名が付くだけあり、相応の技術・装備・経験が求められます。十分な経験を積んでから挑戦するようにしましょう。

 

 

またそれ以外にも、冬になると山の木々は落葉し、登山道には雪が降り積り視線が高くなるので、夏とは違った景色が広がっています。

ちょっとした変化に思いがちですが、実際に見ると全く別の場所に感じる時もあります。

 

 

山飯が楽しめる(肉が腐らない)

フリーズドライやインスタントラーメンなどの簡素なご飯ばかりではなく、たまにはもう少し豪華なご飯を楽しみたいと思うときはありませんでしょうか?

しかし、夏場は食材の腐敗が心配で、肉類などを山中に持ち込むのは簡単ではありません。

(※肉を冷凍して保冷剤と保冷バッグで保温すれば真夏でも問題ないですが、重いですよね....)

気温が下がった雪山では、氷点下が当たり前なので、山全体が冷蔵庫みたいなもので、標高が上がれば山全体が冷凍庫です。

山までのアプローチさえ気をつければ、山の中で肉が腐るという事は有りません。

重さの問題さえクリア出来るなら、山の中でもちょっと豪華な食事を楽しむ事が出来ます。

 

虫もいません

また、雪山には"アレ"が居ません。そうです、です。

山の中には「羽虫、ヒル、アリ、ダニ」など様々な虫が生息しており、夏の時期は活動が活発になるので虫との遭遇(格闘)は避けられません。

しかし、気温が氷点下になる冬の季節は低山高山を問わず、虫との遭遇は殆どなくなります。

▼夏の虫問題

  • 顔の周りを延々と飛び続ける羽虫

  • テント泊では入り口からアリが侵入してきたり

  • 夜間のライトの灯りに誘われて飛んでくる羽虫

  • 滅茶苦茶イライラしますよね。

夏は虫との格闘でもありますから、虫の問題が解決されるのは結構なアドバンテージと言えるのではないでしょうか。

 

 

まとめ

西穂西尾根

いかがでしたでしょうか。

今回は雪山の意外なメリットを5つご紹介させていただきました。

標高の高い山は難易度も高く相応の経験が求められますが、通い慣れた1,000m級の低山であれば、適切な装備を揃えれば十分に楽しむことができます。

 

しっかりと準備を整えて安全な雪山登山を楽しみましょう。

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