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【登山歴6年】登山で言われて嬉しかった言葉「実録4選」

山の中は、山という大自然と自分自身のみの世界です。

とは言え、登山者同士の接触もあるので、人との関わりがなくなる訳でもありません。

今回は、自身の経験から言われて嬉しかった言葉を4つご紹介させていただきます。

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【登山歴6年】登山で言われて嬉しかった言葉「実録4選」

ありがとう

「ありがとう」や「ありがとうございます」といった感謝の言葉。

 

上りと下りの順番待ちや、後続に道を譲った際など、登山では最もよく口にする言葉の一つで、

殆ど挨拶代わりのような言葉ですが、やはり感謝の言葉というのは言われると気持ちの良いものです。

 

勿論、下界にいても何かをすれば感謝の言葉というのは言ってもらえますが、

「ありがとう」という言葉が自然と出てくるのは、山の素晴らしさの一つだと思います。

 

中にはちょっと変わった人もいますので、何をしても全くの無反応で通り過ぎていく人もいますが、

そういう人は置いておくと、山の中ではみんなが素直になれている様に感じます。

 

 

 

 

お疲れ様です

西穂西尾根

山の中で、見ず知らずの登山者と向かう山が同じで、別に即席パーティーを組んだ訳でもないけれど、抜きつ抜かれつのペースで歩いていて、

そして山頂に着いた時、どちらからともなく「お疲れ様です」という互いの苦労を讃えあう言葉を交わし合う。

こんな経験はありませんか?

 

  • お疲れ様です
  • キツかったですね
  • あそこの斜面、危なかったですね

など、一言二言言葉を交わすだけ。

 

 

「難所」「急登」「ラッセル」など、厳しい環境を互いに経験したという仲間意識の様な、なんとも言葉では表現できない感覚。

名前も何も知らない他人同士で、

仲間でもないし、上下関係でもない、

今後会う事もない、ただその日の「山」を体感し合っただけの存在。

 

こんな山の一期一会が僕は結構好きです。

 

 

 

 

"凄いですね"じゃない賞賛

厳冬期槍ヶ岳 中崎尾根〜西釜尾根

タイトルがちょっと語弊がありそうな言葉になってしまいましたが、

「凄いですね」という言葉って、意外とそれほど特別嬉しい訳ではないんですよね。

勿論、誰かから賞賛されることは嬉しいですし、嫌な気になるということはありません。

 

例えるなら、一般的な有名大学に通っているとして、

「大学どこですか?」と聞かれて、「〇〇大学です」と答えたとして、

「凄いですね、頭良いんですね」と言われて、特別嬉しい感情にはなりませんよね。

それと似たような感覚です。

 

表面的な意味でしかありませんし、それ以上の会話も続きません

私は、同じ状況の時は、大学名よりも学部や学生生活の事を尋ねる様にしています。

 

 

じゃあ、山で何を言われたら嬉しいんだと言われると難しいですが、

私達であれば夫婦二人で登っているので、「二人の息がぴったりだった」とか、

ご年配の方が「昔を思い出す」と言って下さったりとか、

「これからも気をつけて頑張って下さい」と言って貰ったりとか、

何か想いを感じる言葉をかけて貰えるととても嬉しいですね。

 

 

変態

厳冬期 奥穂高岳(涸沢岳西尾根)2022年1月

「変態」って言われて嬉しいって「お前はエムかよ」と思われるかもしれませんが、

新の山好きってドMですよね。

 

日頃から山に登る為に身を粉にして体を鍛えて、

貴重な休日に危険で苦しい山に出かけて、

急登や雪深いラッセルをしている。

どこがエムじゃないのでしょうか?

 

▼実体験

槍穂高完全縦走4日目(南岳~大喰岳~槍ヶ岳~槍平~新穂)

2020年の7月に西穂高岳から槍ヶ岳までをテント泊で縦走した際、

最後の槍の穂先を登る際に、ザックをどうするか悩みました。

ほぼ全ての人がザックが山荘の側にデポして空身で登っていますが、私達は敢えてザックを背負ったまま登る事にしました。

※人が殆どいなかったのでザックありで登りましたが、人が多く混雑している場合などに大きなザックを抱えていると危険な為、臨機応変に対応しましょう。

 

西穂高岳から数々の難所を大きなザックを背負ったまま超えてきたので、ここで空身で登ると完成度が下がる様な感覚になったのです。

すると山頂で居合わせた登山者の方に理由を聞かれて、事情を説明しました。

返ってきた言葉は「変態ですね」でした。

 

普通であれば嫌な言葉が、登山では美化されてしまうというのは、不思議なものです。

この時の私たちにとっては、ある意味〝称号〟の様な褒め言葉にさえ感じられました。

 

 

まとめ

槍穂高完全縦走3日目(奥穂~北穂~大キレット~南岳)

いかがでしたでしょうか。

僕達は組織には所属しない無所属登山者なので、普段から山の中で誰かと会話するという機会も少ないのですが、だからこそ、今までで嬉しくて記憶に残っている言葉を4つご紹介させていただきました。

 

山の中は自然と自分との一対一だと思っていますが、そんな中での一期一会も素晴らしいものです。

あえてその瞬間しか会う事のない出逢いだからこそ、素直な気持ちでいられるのかもしれません。

 

では、またお会いしましょう。

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