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【登山歴6年】気を付けろ!「失敗した登山用品」7選

登山装備

登山を始めて6年が経過し、一通り夏山から冬山までの基本装備を揃えてきました。

今回は、「これは正直、失敗したなぁ」という装備についてご紹介していきます。

【登山歴6年】気を付けろ!「失敗した登山用品」7選

夏山装備

ヘッドライト

厳冬期 奥穂高岳(涸沢岳西尾根)2022年1月

ヘッドライトは必須装備の一つですが、購入時には十分に考えて購入しないといけない装備の一つです。

私は以前、「milestone(マイルストーン)MS-C2」を使っており、光量は350ルーメンと明るさ的には文句はなかったのですが、電池込みの重量が267gと物凄く重たいのです。

267gで重いのか?」と思われるかもしれませんが、頭に装着する装備で267gはとても重たいです。

ヘルメットと併用して使うと、首を動かすと重みでバランスが取りづらいくらいです。

 

また、電池の消耗も激しく1泊2日の山行でも予備電池を実際に使用することも多く、尚且つ単三電池4本が必要なので、非常に金食い虫なヘッドライトでした。

安さと光量の2つだけを優先して購入した失敗例でした。

 

ヘッドライトは「光量重量バッテリータイプ」のバランスに気をつけて選ぶようにしましょう。

 

 

 

レインスパッツ

レインスパッツ

登山を始めた頃、

レインスパッツがあれば、雨の日や軽い雪山登山にも使えて、砂利が靴に侵入する事も防げるので便利ですよ

と、店員に勧められるがままに購入しましたが、私には必要のないものでした。

 

【雨の日】

余程の豪雨でない限り、雨具(パンツ)を履いていれば、靴の中に足首から水が侵入することは殆どありません。泥の跳ね上げによる靴やパンツの汚れ防止には有効ですが、特に気にならなければ無くても困りません。

 

【雪山】

雪山登山の際、レインスパッツを履いた状態でアイゼンを引っ掛けてしまうと直ぐに破れてしまい、雪も侵入しやすいので、雪山では役不足と言えます。例え低山であっても雪山で使うなら本格的なゲイターを買うべきだと思います。

 

【砂利の侵入】

レインスパッツを履いていない状態でも、砂利が入ったことはありません。

 

結論!

自分自身が必要だと感じてからの購入で問題ない装備品だと思います。

勿論、個人差はあるので"絶対"はありませんが、店員に言われるがままに購入すると、無駄なものまで購入する羽目になることがあります。自分自身の経験から装備品の必要性を判断するようにしましょう。

 

 

トレッキンググローブ

トレッキンググローブ

これもレインスパッツと同様に

トレッキングポールを持つなら、手に豆ができるので薄手のグローブがあった方がいいですよ

と店員に勧められて、購入しました。

最初の頃は装着して使っていましたが、薄手といえど夏場は暑くて蒸れますし、登山を続けていれば手や指もそこそこ強くなるので、すぐに使わなくなりました。

 

岩稜登山も、雨の日の登山も基本的にはグローブははめません。

 

こちらも個人差はあるので"絶対"はありませんが、購入するにしても自分自身が必要だと感じてからの購入で問題ない装備品だと思います。

 

 

レインウェア

レインウェア

登山を始めた頃、資金的に余裕がなかったので、登山用のレインウェアではなく、MIZUNOの雨具を購入しました。

使用1回目は撥水性や透湿性もそれなりにあり文句はなかったのですが、2回目からめちゃくちゃ蒸れるようになり、3回目には雨なのか汗なのか、全く分からない状態でした。

また、登山用のモデルではないので、ベンチレーションシステムが搭載されておらず、体温調節が出来ないことも最大の欠点でした。

 

 

レインウェアは必須装備の一つですが、どんなに高級なレインウェアでも完全に蒸れを解消することは出来ないので、安価なモデルでも十分という意見は正論ですが、

しかし!

せめてベンチレーションゴアテックスなどの必要な性能を有してる事は最低条件です。このあたりは購入時に十分に確認するようにしましょう。

 

 

雪山装備

軽アイゼン

軽アイゼン

※ここでの軽アイゼンとは6本爪のアイゼンの事を指しています。

 

ハイキングレベルの雪山から本格的な雪山登山までをやっている経験から言います。

軽アイゼンが使えるシチュエーションは物凄く限られています。

軽アイゼンは、土踏まずの下に装着する為、バランスを取る事が難しく、また刃が前方向には全く付いていないので、少しの急坂でも登るのに苦労します。

 

結局のところ、12本爪の本格的なアイゼンの方が汎用性も高いので、1,000m級の雪山登山であっても、本式のアイゼンの購入をおすすめします。

しかし、「予算的にも厳しく、いきなり本式のアイゼンを購入するか迷っている」という場合は、チェーンスパイクの購入がベストと言えるでしょう。

勿論、チェーンスパイクで本格的な雪山は対応できませんが、軽アイゼンより汎用性が高いことは間違いありません。

 

 

スノーフライ(外張り)

スノーフライ

今後雪山でのテント泊を考えている場合、

防風性や耐寒性に優れたスノーフライ(外張り)を使用するべきなのか?

と悩まれている方も多いと思います。

これは正解でもありますが、それと同時に「冬用の外張りが活躍できる環境は意外と限られている」という事を覚えておかないといけません。

 

私も以前はスノーフライ(冬山の外張り)を使用していましたが、重量の割に活躍できる場面が少ないので、スノーフライを使うのをやめて、シングルウォールテントを追加で購入しました。

 

テントの選び方について、詳しくは以下の記事で紹介しています。

 

 

スノーアンカー

雪山では通常のペグは使えない為、雪に対応したアンカーが必要となります。

最初はモンベルのスノーアンカーを使用していました。

アンカーとしての効きはとても高く、正しく運用すれば相当な暴風でも全く問題ないでしょう。

しかしながら、このスノーアンカー「設置と撤収が地味に面倒」なのです。

スノーアンカー

  1. アンカーを埋める穴を掘る..
  2. アンカーを広げて、雪を詰めて埋める.

これだけ文字で見ると竹ペグと変わりないように見えるのですが、アンカーに雪を詰める作業が意外と面倒なのです。

アンカーとしての強度が高いという事は、撤収が大変ということでもあります。

竹ペグのようは少し掘って後は引っ張り出すという事が出来ますが、スノーアンカーの場合、強度が高すぎて完全に掘り起こさないと抜き取ることは出来ない場合が多く、スノーアンカーに雪が凍り付いている事も珍しくないので、何かにつけて撤収が大変です。

 

 

雪山登山において時間はです。

数回で使わなくなり、定番の竹ペグに落ち着きました。

 

 

まとめ

登山の装備は小物類にしても非常に高額な物が多いので、正しく購入しないと買い替えが頻発して財布を逼迫してしまいます。

登山をするからには必要な装備を揃えて山に入るべきではありますが、+αの装備に関しては、経験を積んで必要性を判断してからの購入でも、十分間に合うものもあります。

 

また、ショップの店員に頼り切るのも問題があり、登山用品のショップの店員が全員登山に詳しいとは限りません。

自分自身でも書籍やネット等で調べて、ある程度知識をつけてから店舗に足を運ぶ方が失敗が少なくて済みます。

 

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