皆さん、山から降りてきた後に「反省会」はされていますでしょうか?
山頂に立てた場合も、立てなかった場合も、反省会は必ず必要と言えるでしょう。
今回は、反省会に振り返るべきポイントなどをご紹介していきます。
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「下山後は必ず反省会をしましょう」
失敗した場合は反省会は必須
山行が敗退に終わった場合、自身の山行を振り返り、失敗した原因を探らなければ、次に繋げることはできません。
私自身の過去の事例を元に幾つかのパターンをご紹介します。
時間切れで敗退となった場合
▼時間切れの要因が「体力不足」にある場合
体力不足のが原因がどこになるのかを確認しましょう。
- 心肺機能が不足しているのか?
- 筋力が不足しているのか?
- 行動食の量や質が不適切でシャリバテを起こしたのか?
下界でトレーニングを行なったり、行動食の内容を見つめ直したり、改善点が最も多い分野となります。
▼時間切れの要因が「精神面」にある場合
難所の通過中に恐怖で頭が一杯になり、歩行スピードが遅くなるパターンです。
考えられる要因はいくつかあります
- そもそも技術が伴っていない
- 体力が不足している為、精神的に追い詰められる
- 経験不足
精神面は体力と経験でカバーできる場合が殆どです。
体力同様に、下界や低山でのトレーニングが欠かせません。
技術不足で敗退となった場合
技術はあると思っていたが、実際には不足していたと現場で気が付くパターンが多いと思います。
- 難所を前に気後れして、敗退を決意した
- 現場でアタフタして「これ以上は無理」と判断して、途中敗退した
技術不足による敗退理由はこのような状況が多いのではないでしょうか?
難所と呼ばれる所は、コンディション一つで難易度が大きく変わります。
どのようなコンディションでも対応できるようなる為には、確固たる技術を習得しておく必要があります。
その為には、日頃からのトレーニングが欠かせません。
天候悪化で敗退となった場合
▼天気予報が当日急に変わった場合
信頼の置ける「天気予報」のサイトを見つけることが非常に重要となります。
これまで無料と有料を含めて色々な天気予報サイトを使ってきましたが、結論「ヤマテン」が最も的中率が高いです。
ヤマテンは他の天気予報サイトのようにAIが算出するのと異なり、山岳天気予報に特化したスタッフが一つ一つ予報を算出している為、高精度の予報を出すことが出来ています。
▼参考リンク
▼悪天候を覚悟の上で行っていた場合
当日肌で感じた悪天候と、その日の天気図をしっかりと覚えておくことで、今後の判断に繋げることが出来ます。
成功した場合でも反省会は必須
どうして成功したのか
- 成功に導いたポイントがどこにあるのか。
- 前回よりもどこが成長していたのか。
など、「成功した理由」を振り返ることで、良かったポイントを改めて認識することで、今後更に成長して前に進むことが出来ます。
反省点はどこかにある
例え、敗退せずに無事に山頂にたった場合でも、どこかに反省点はあります。
- 山頂には立てたが、天候にリスクがあった
- 水や行動食がギリギリだった
- 技術不足が露見した
今後も安全な山行を続ける為にも、無事に山頂に立てた場合でも、必ず自身の山行を振り返り、反省点を見つめ直さなければいけません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
下山後に今回の山行を振り返り、「良かった点」「悪かった点」を改めて見つめ直すことは、安全な登山を続けていく上でもとても大切なポイントとなります。
私は自宅の帰路に着く車の中で話し合っていますが、電車の待ち時間でも、祝杯を上げるビールを飲みながらでも、タイミングはいつでも良いと思います。
行くだけで終わらせては勿体無いので、思い出を振り返りつつ、反省会に色を咲かせましょう。