登山で危険箇所が連続するルートを通過する場合、「ヘルメット」の着用が必要ですが、ヘルメットを被ると頭皮が異常に痒くなる。
そんな経験がある方も居られるのではないでしょうか?
今回は、自身の経験から「ヘルメットを被ると頭皮が異常に痒くなる」時の解決策をご紹介して行きます。
※この記事では主に登山でのヘルメット着用時についてお話していきますが、私は登山時のヘルメットに限らず、ニット帽・バラクラバなど頭皮に長時間接触する物を着用すると痒みに悩まされている為、頭皮が痒くなる方全般の参考になれば幸いです。
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【解決策】ヘルメットを被ると頭皮が痒くなる症状について
症状
まず始めに当時の私の症状についてお話します。
ヘルメットを被ると、数分で頭皮が猛烈に痒くなります。
時には我慢が出来ないレベルの痒みに襲われる時がありました。
ヘルメットを被る時というのは危険箇所なので、ヘルメットを脱ぐ事が出来ません。
本来集中しなければ行けない局面でも、頭の中は痒みで一杯....
ヘルメットだけではなく、雪山でのバラクラバを被った際も、猛烈な痒み襲われました。
ニット帽やキャップタイプの帽子も同様の症状が起こっています。
つまり頭皮に密着するような形で刺激が伝わると痒みに襲われるようでした。
備考
当時の私は日常生活でも、入浴後1時間で髪の毛を触るとフケが舞うという、頭皮が異常な状態へと陥っていました。
効果のなかった対策
1.ヘルメットを洗う
ヘルメットを被っていると、問題のない人でも汗をかきます。
「これらの汗や垢が汚れとして蓄積し、カビなどを発生させ痒みの原因となっているのではないか?」
と思い、
外せる部分は全て外して、綺麗に洗いました。
(水は茶色になるくらい汚かったです。)
綺麗になったヘルメットで山に登りに行きましたが、
変わりなく猛烈に痒かったです。
備考
ヘルメットの洗浄事態は根本解決にはなりませんでしたが、今後の痒みの発生原因を少しでも減らす為に、頭皮に触れるものを清潔に保つという事は必要なことです。
2.痒み止めを飲む
「痒いなら、痒み止めを飲もう」と、市販の「痒み止め」を買って服用しました。
効果の程は....
全く効果なし!
現在進行形で頭皮に刺激を与え続けている状態では、「痒み止め」でも太刀打ちできないようでした。
効果のあった対策
1.病院の診察を受ける
はい、結局はこれです。
私のように「異常なほどの痒み」のような場合、頭皮に何かしらの問題が起こっている事が殆どなので、対策云々の前に根本解決が必要。
そうです、治療です。
皮膚科を受診し、頭皮に塗るステロイド剤と、内服薬を処方されました。
約1週間ほどで、通常生活での痒みやフケの異常発生は解決されました。
病院に行くのって滅茶苦茶面倒くさいですが、効果は市販の薬とは雲泥の差です。
3.シャンプーを変える
病院で治療を行っても、日々の生活習慣を見直さなければ、また直ぐに再発してしまいます。
皮膚科の先生のアドバイスもあり、シャンプーを薬用シャンプへと切り替えました。
実際に効果があったシャンプー
詰め替えのお得用でも、1mlあたり2.7円と、
正直かなり高い部類に入ります...
最初は値段を見た時買うのを躊躇いましたが、藁にも縋る思いで購入しました。
最初の期間は薬との併用もあり、驚くほど改善されました。
薬の服用期間が終わってからも、1年くらいはフルフルシャンプーを使い続けた結果、頭皮の異常が再発する事はありませんでした。
実際に使ってみたシャンプーとしての感想は、
まず泡立ちに関しては、一般的なシャンプーと比較すると少ない印象ですが、髪の毛を十分に濡らす事で、少量のシャンプーでも通常くらいの泡立ちになりますが、洗っている最中に泡が消えていく速度は早目の印象です。
頭皮ケアに重点が置かれている為、シャンプー後の髪の毛の指通りはあまり良くありませんので、髪の毛が長い人や女性の方はリンスとの
フルフルシャンプーは頭皮の保護には非常に効果があったので気に入ってはいるのですが、何分お値段が高いので、頭皮が落ち着ている夏の時期などは、少し安い「LION オクト 薬用シャンプー」を使用しています。
Amazonはこちら:https://amzn.to/499AFMf
こちらのシャンプーは1mlあたり1.29円と、フルフルシャンプー(2.7円/1ml)に比べると大分とお求め安い価格になっています。
頭皮ケアとしての効果としては、フルフルシャンプーには及びませんが、一旦頭皮が落ち着いている時期の使用には十分な効果を感じています。
実際に使っているシャンプーとしての感想は、
まず泡立ちは非常に高い部類に入ると思います。洗浄前の保水が若干不足していても泡立ちは良好です。
しかし、シャンプー後の髪の毛の指通りは悪いので、短髪であっても定期的なリンスの使用は必要となります。髪の毛が長い場合や女性の場合はリンスは必須と考えた方が良いでしょう。
注意ポイント
薬用シャンプーは種類が多く、人により合う合わないが大きいです。
痒みの種類によっては効果が絶賛されているシャンプーでも逆効果となる場合がありますので、まずは皮膚科の受診をお勧めします。
また、頭皮に優しい薬用シャンプーは、髪の毛の潤い成分は弱い傾向にあるようで、リンス無しではゴワゴワになります。しかし、通常のリンスを使っていては薬用シャンプーを使っている意味がありませんので、リンスに関しても薬用シャンプーと同じ銘柄の物を使うようにしましょう。
3.日頃から頭皮を大切にする
シャンプー以外にも日常生活では頭皮の事を考えて生活しなければいけません。
頭皮が一番
- 頭にかけるシャワーの温度は35度〜37度
- シャンプーは1回のみで、優しく洗う
- ドライヤーの前に、タオルドライを入念に行う
- ドライヤーは温風ではなく、冷風のみ
- エアコンの風が直接頭皮に当たらないように配慮する
- 枕カバーは頻繫に洗濯して清潔にする
- 日差しの強い日は帽子や日傘で、頭皮がカサつくのを防ぐ
- スタイリング剤やへスプレーは頭皮に付かないように配慮する
など、日頃から頭皮に刺激を与え過ぎない事が大切です。
備考:見直すべき項目
最後に、根本治療以外にも、痒みを発生させない為に、日常的に気を付けている事をご紹介します。
▼ヘルメットを軽量で通気性の良いものにする
これは結構大切だと思います。
通気性が悪いと汗をかいてしまし。そこから痒みへと繋がる事があります。
そして、ヘルメットが重たいとそれだけ頭皮への刺激が強くなってしまいます。
異常な痒みに襲われている場合や、そのような体質の場合は、頭皮への刺激は少なければ少ないほど良いです。
▼常備薬の副作用に痒みがないか確認する
私は胃腸が弱く、山の中で胃薬を飲んでいた時期がありました。
どうも、胃薬を飲んでいる時に痒みが増幅されている気がしたので、薬の説明欄を読むと副作用に「痒み」の記載がありました。
絶対に飲まないといけない薬ではなかったので、飲むのを止めてみたところ、若干痒みがマシになりました。
※医師の診断の元に処方されている薬の場合、自己判断は絶対にしてはいけません。必ず医師への相談が必要となります。
▼敢えて、登山の前日は頭は洗わない
頭を洗うという事は、フケや皮脂汚れが落ちて頭皮が清潔にはなるのですが、どうしてもある程度は乾燥してしまいます。
痒みと同時にフケが舞うようなタイプの場合、乾燥は大敵となります。
私自身、これまでの経験上、頭を洗わずに頭全体が若干脂っぽい日の方が頭皮の痒みはマシな傾向にありました。
汚い話ですが、異常な痒みの人にとっては切実な問題です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
実際に効果のある対策としては、「根本治療」と「生活習慣の見直し」という予防策しかありませんでした。
ぶっちゃけ、山の中で痒みに襲われた場合、出来る対策はありません。
因みに、痒いからと頭皮を掻いてしまうと、一時的に痒みは治りますが、頭皮が刺激され、再度ヘルメットを被ると更に強い痒みに襲われるので、頭が痒くても激しく掻いてはいけません。
冒頭でも言いましたが、ヘルメットを被る局面というのは、「危険な場所を通過する時」なので、痒みで集中力を切らさない為にも、頭皮に異常がある場合は、しっかりとした対策で痒みを予防していく事が重要です。
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