登山で疲れを溜めない為に大切なポイントは、「歩き方」や「適切な休憩」などがありますが、
基本を押さえていてもそれでも疲労は溜まっていきます。
今回は、意外と効果のある疲労の軽減方法をご紹介します。
※小ネタ的な内容ですので、気楽に読んでいって下さい。
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【解説】登山で疲労を溜めてしまう意外なポイント5個
鼻が詰まっている
「鼻が詰まっている」と疲労が溜まる
これは人によっては無縁な話ですが、
「鼻炎」「蓄膿」などの問題を抱えている人は要チェックです。
呼吸の仕方としては「口呼吸」と「鼻呼吸」がありますが、
鼻呼吸の方が体内への酸素の供給量が多いとされています。
基本的には「口呼吸」をしている人でも、ある程度は鼻呼吸との併用をしているので、完全に鼻が詰まってしまうと、想像以上に酸素の供給量が減ってしまい、疲労の蓄積に繋がってしまいます。
「鼻が詰まっているなぁ」と感じたら、一度しっかりと鼻をかんでみて下さい。思っている以上の爽快感が得られることがあります。
耳抜きをしていない
標高の低い所から高い所に移動したりすると、気圧の変化で耳に圧迫感を感じることがありますよね。
特にロープウェイやドライブウェイなどで一気に高度を上げると感じやすいですが、
登山の様にゆっくりと徒歩で標高を上げていくと感じにくいですが、登山では標高差500m以上とかは珍しくないので、意外と圧が溜まっている場合があります。
耳抜きをしてみると「あっ抜けた」となる事が多いです。
さて、ここからは個人的な感覚の話ですが、
耳抜きをすると音が大きくクリアに聞こえるようになりますよね。
これは逆をいうと、放置すると聴力が正しく機能していないということだと思います。
▼イメージ
気圧の変化
↓
耳が圧迫される
↓
聴覚に支障をきたす
↓
平衡感覚に支障をきたす
↓
疲労の蓄積
2,000m以上の高山では良くあることなので、是非試してみて下さい。
※耳抜きが不慣れな人が急に“バルサルバ法(鼻を詰まんで鼻に息を送る)”をすると耳を傷める危険性があるので、じんわりと行うようにしましょう。
スマホをズボンに入れている
皆さん、登山の最中、スマートフォンはどこにしまっておられますでしょうか?
- ズボンのポケット
- ジャケットのポケット
- ザックの中
- ザックのショルダーベルトのポーチ
どこに収納するかは、考え方や山行スタイルなどによって様々だと思いますが、
ズボンのポケットに入れていると何が良くないと言うと、
「重たいんです」
最近のスマートフォンは大型のモデルが大きくて重たいので、ズボンのポケットに入れて歩いていると、ポケットの部分が突っ張って腿上げの支障になることがあります。
スマホをズボンのポケットに入れている方は、「あり」「なし」を比較してみて下さい。
足の軽さが全然違いますよ。
ズボンがずっている
「ズボンがずると疲労が溜まる」これも先程のスマホの件と似た話ですが、
ズボンがずっていると、足を上げる際に突っ張りで出てしまい、無理な力を必要とするので、結果的に疲労が溜まってしまいます。
極端に言えば、「腰パン」って滅茶苦茶歩きにくいですよね。
身支度の際はきっちりとベルトを締めていても意外と緩んできて、ズボンがずってきている事があります。
休憩時などに上げるようにしましょう。
肩が凝っている
肩こりが疲労の原因となるのは下界では当たり前の話ですが、これは山の中でも同じです。
重たいザックを背負って長時間歩いていると、結構肩が凝ります。
肩が凝った際の症状の現れ方は人それぞれですが、
- 倦怠感
- 頭痛
- 呼吸が苦しい
など本当に苦しい状態になります。
これは決して肩凝りだけではなく、背中が凝る場合も然りです。
これらの原因は体力不足などもありますが、主にザックの背負い方や、歩行の姿勢などが大きく関係しています。
肩や背中に疲労が溜まると、姿勢を正しく保てなくなり、どんどんと悪循環になっていってしまいます。
2人以上で登っている場合は少しマッサージをして貰ったり、
難しい場合は、ストレッチをしたりして身体の緊張をほぐすと、思いの外疲労が溜ける場合があるので、是非試してみて下さい。
まとめ「まずは基本が一番大事」
いかがでしたでしょうか。
今回は、知らず知らずのうちに疲労を溜めてしまう意外なポイントを5つご紹介させて頂きました。
冒頭でも述べましたが、登山においては、歩行法、エネルギー摂取、体力など基本的なポイントが必要に重要になってきます。
▼体力
基礎的な体力をどれだけあるかが一番重要です。一番重要です。(大切なポイントなので2回言いました。)
▼歩行
「疲れを溜めない足運び」というのは基本中の基本でありながら奥が深いものです。
「足運び」「スピード」「バランス感覚」「心肺機能」「呼吸」「姿勢」「目線」など、考慮すべきポイントは沢山あります。
▼休憩
休憩も意外と重要で、同じ10分間の休憩でも「最大限に活用できている人」と「7割程度しか活用できていない人」では後々大きな差が出てきます。
- 休憩開始後、直ぐに休息に切り替えられているか
- 適切な栄養補給が出来ているか
- 筋肉の緊張を適切に解せているか
- ザックやレイヤリングの調整をしているか
などなど、休憩一つも意外と奥が深いです。
基礎をしっかりと押さえた上で、日々の山行時の+αとして活用していただければ幸いです。
では、またお会いしましょう。