ジムニーの問題点である積載問題。これを解決する為に、遂に念願のルーフラックを装着しました。
今回は、装着したルーフラックの紹介と選んだ基準などをご紹介します。
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【レビュー】ショウワガレージ「A-X」ルーフラックでジムニーの積載問題を解決
ルーフラックを装着しようと思った理由
ルーフラックを装着しようと思った切っ掛けは、そのまんまですが積載量を増やしたいからです。
冬の本格キャンプともなると荷物も多くなり、荷室の狭いJB64でも荷物が入るには入りますが、後方視界が悪くなり、このままでは安全に走行する事は出来ません。
あとは「仮眠スペースを確保したい」というのもあります。
登山で遠くの山に出掛けた時は、登山口で数時間の仮眠を取ることが多いのですが、後席に荷物が置いてあるとシートを倒すことが出来なくなるので、荷物を置いておくスペースが欲しくなりました。
私はトランクカーゴに荷物を入れて、それをルーフラックの上に置いています。そうする事で、車の中のスペースを大幅に確保する事ができて快適な仮眠が出来るようになりました。
そして、車の積載量を増やす方法が色々とある中で、ルーフラックを選んだ理由は、ずばり「見た目」でルーフラックに決めました。
備考
▼ルーフラック以外を除外した理由
- ルーフボックス
→雨や紫外線から荷物を守れるメリットが大きいですが、積載方法の自由が低いことと、見た目が好みから逸れるので、除外としました。
- ルーフバッグ
→見た目が好みから逸れるので、除外としました。
- ヒッチキャリア
→導入する時点でヒッチメンバーを車に取り付けなければならないので、除外としました。
装着したルーフラック「ショウワガレージ A-X」の紹介
ショウワガレージ「A-X(エークロス)」について

ショウワガレージ A-X、Lサイズワイド
私はショウワガレージのA-X(エークロス)を装着しています。
ショウワガレージのルーフラックは数種類が販売されていますが、ジムニーに装着できるモデルとしては、以下の2種類があります。
▼ベースキャリアが必要な「スタンダードタイプ」
Mサイズワイド
・長さ140cm幅115cm高さ13cm(内寸110cm×107cm)
Lサイズワイド
・長さ170cm幅125cm高さ13cm(内寸140cm×117cm)
※最大積載量はベースキャリアの積載量に準じます。
▼ベースキャリアが不要の「フット付きタイプ」
Mサイズスーパーワイド(最大積載重量30kg)
・長さ140cm、幅125cm、高さ13cm(内寸110cm×117cm)、
Lサイズワイド(最大積載重量50kg)
・長さ170cm、幅125cm、高さ13cm(内寸140cm×117cm)
参考リンクショウワガレージ公式サイト
私は、スタンダードタイプのLサイズワイドを装着しています。
使用しているベースキャリアは、INNO「ローダウンドリップステーセット」「ベーシックバーセット」で、最大積載量は40kgです。
色々なメーカーからルーフラックが販売されていますが、ショウワガレージのルーフラックに決めた理由がこちら
おすすめ
- 比較的軽量(重要)
- アルミ製で錆びにくい(重要)
- 見た目(個人の好み)
- 有名ブランド(個人の好み)
重量は燃費面だけではなく走行の安定性など安全面でも大切なポイントとなります。
材質についても錆への強さは長く使うからこそ見過ごせないポイントでした。
スタンダードタイプ と フット付きのどっちが良いの?
ジムニーのカスタムショップから出されているルーフラックには、ベースキャリアを必要としない「フット付き」のモデルが出されていることがあります。
どちらを選択するかは好みの問題ですが、それぞれの違いをまとめてみました。
これはショウワガレージのルーフラックに限った事ではないので、参考にしてみて下さい。
▼スタンダードタイプの特徴
メリット
【フット付きなので、汎用性が高い】
スキー・ボート・自転車などを積載したい場合、ルーフラックを下ろして別のアタッチメントを装着すれば対応可能。(※実際に毎回積み下ろしをするかは別問題。)
【車の買い替え時に移行可能な確率が高い】
ベースキャリを使用する為、ベースキャリさえ買い換えれば新しい車に装着できる可能性が高くなります。(※サイズが適合する場合に限る。)
【見た目が更にイカつく見える】
ベースキャリを併用する為、フット付きに比べて高さが出るので、よりワイルドな見た目になる。(※個人の感性)
【天井の掃除がやり易い】
天井との隙間がフット付きに比べて少し余裕があるので、工夫次第で天井の洗車もまだ可能です。
デメリット
【フット付きに比べて少し重い】
Lサイズワイドの場合、フット付きが重量14.2kg、スタンダートタイプが17kg(本体10.4kg+ベース7kg)と若干重たくなります。
【最大積載量はベースキャリア次第】
例えば、Lサイズワイドの場合、フット付きの最大積載量が50kgですが、スタンダートタイプの最大積載量はベースキャリアの耐荷重次第となりますが、ベースキャリアの最大積載量のほとんどが30~40kgが殆どです。しかしこの違いはフット付きタイプの脚が6本ある為の差となるので、同じようにベースキャリアも2セット購入し脚を6〜8本にすれば最大積載量を50kg以上にする事ができます。
【車高が高くなる】
ベースキャリを使用するタイプの方がフット付きに比べて約5cm高くなります。5cmというと少しの差でありますが、高架下や立体駐車場などに入る際には、大きな差となりますので注意しなければいけません。但し、私車は「3インチリフトアップ」+「225/75R16」+「スタンダートタイプ」でも一般的な立体駐車場で入れなかったことはありません。
▼フット付きの特徴
メリット
【車高のアップを最小限にできる】
フット付きの方がベースキャリを使用するタイプに比べて約5cm低くなります。5cmというと少しの差でありますが、高架下や立体駐車場などに入る際には、大きな差となりますので注意しなければいけません。
【軽量性を活かせる】
Lサイズワイドの場合、フット付きが重量14.2kg、スタンダートタイプが17kg(本体10.4kg+ベース7kg)となりますので、軽量性を優先したい方にはおすすめです。
【最大積載量のコスパが良い】
Lサイズワイドの場合、フット付きの最大積載量が50kgですが、スタンダートタイプの場合ベースキャリアの積載量に準ずるので、フット付きと同じ積載量にしたい場合、ベースの本数を増やす(費用も増える)ので、最大積載量をコスパ良く増やしたい場合にはお勧めです。
【スタリッシュ】
フット付きの場合は、ベースキャリが不要で屋根との隙間も少ないので、スタイリッシュな外観となります。
デメリット
【汎用性は低い】
フット付きの場合、ルーフキャリアとしてしか使えないので、今後スキー・ボート・自転車などを屋根に積みたいと思った時に、ベースキャリアを買い替えなければいけません。
【新車買い替え時に移行不可能な可能性がある】
取付用の足がジムニーに適したサイズ設計の為、車種によっては取り付けが出来ない可能性があります。
【屋根の洗車は難しい】
ルーフキャリアと屋根の隙間が少ない為、屋根を綺麗に洗うのはなかなかに大変だと思います。
実際に使用した感想・レビュー
強度について
ルーフラックに荷物を載せる場合、走行中に荷物が落下しないように「ラチェットベルト」や「カーゴネット」での固定が必要となります。
私も勿論走行時はラチェットベルトで荷物を十字で固定して、必要に応じてカーゴネットを重ねて使用しています。ラチェットベルトは結構キツメに締めていますが、全く問題ありません。
但し、ラチェットベルトの力はルーフラックの耐荷重を遥かに超える力を持っていますので、力任せに馬鹿程締め上げると流石に潰れるので、注意しましょう。
また、写真のようにタイヤの上に乗って荷物の積み下ろしをしますが、ルーフラックに手をかけてバランスを取っても、ルーフラックはびくともせず、造りもしっかりとしている印象です。
荷物を複数置く際は、一点に加重が集中しないようにさえ気をつければ、荷台が撓むということもありません。
見た目・質感
「A-X(エークロス)」はアルミ製の軽量型ですが、表面は焼付け塗装が行われている為、非常に重厚感のある質感となっています。
この点に関してはメーカーの広告通りの出来栄えと言えると思います。
他社製品の中にはツルツルとした見た目のルーフラックもありますが、無骨さが好みの人には「A-x」はおすすめです。
使用開始から約2年が経過し、何度も荷物を積んでいますが塗装が剥げたりすることもなく、綺麗な状態を保っています。
風切り音について
ルーフラックを装着した際の懸念点の一つとされている「風切り音」ですが、「荷物有り無しの一般道と高速道路」など色々なパターンで走行していますが、特に気になったことはありません。
ただし、マフラーを交換しているので、マフラー音で風切り音が掻き消されているのか、、、。はっきりとは分かりません。
燃費の変化について
ルーフラックを装着すると燃費が悪化するというのは良く言われていることです。
私が実際に装着して走行した際の情報がこちら
ルーフラックのみ装着
- 一般道路(平均40km/h):特に変化なし
- 高速道路(平均80km/h):特に変化なし
荷物を載せた場合
- 一般道路(平均40km/h):特に変化なし
- バイパス(平均60km/h):特に変化なし
※積載物:トランクカーゴ70L、100Lドライバック、80Lバックパック、段ボール3個
- 高速道路(平均80km/h):燃費は1km/1Lほど悪化の傾向があり、急ぎで走るほど、より悪化する傾向にありました。
※積載物:トランクカード(70リットル)
※ジムニーの燃費はこちらの記事でも紹介しています。
カスタム車のリアルな燃費「純正比較あり」ジムニーJB64
ルーフラックのみ場合、風の抵抗などは殆ど感じていません。
トランクカーゴなど大きな荷物を載せた場合、「風の抵抗があるよう気がしなくもない」という程度で、
燃費への影響は積載物よりも、無駄な加速の有無の方が大きく影響していると思います。
その他の疑問点
Q:最大積載量は重要なのか?
上述の通り、最大積載量はベースキャリアの足の数に起因するので、ベースキャリの数を増やせば、60kg~80kgほどに増やすことも可能となります。
しかしここで注意しなければいけないのは、荷物を積めば積むほどバランスは悪くなるということです。
車体の軽い軽自動車の屋根に重たい荷物を積めば、バランスが悪くなり転倒のリスクが高くなるので、リフトアップなどで車高を上げている場合は要注意です。
しかし、個人的には最大積載量は多いに越したことはないと思います。
なぜなら実際に荷物を乗せる重量は30kgほどに抑えていたとしても、荷物を積む時に手を掛けたりすると一時的ですが体重が掛かり圧力が加わります。
少しでも負担を下げる為にも、最大積載量は実際に積む荷物よりも余裕のある方が安心です。
Q:アルミ製以外は錆びの心配があるか
鉄製の製品はどうしても、雨による錆びの心配が出ていきますので、ルーフラックはアルミやステンレス製など錆びの心肺がないモデルを選択する事をお勧めします。
しかし、問題になるのがベースキャリアで、完全なアルミやステンレス製という物は見たことがありません。
私が装着しているINNOのベースキャリアもアルミ制ではありませんが、今の所、錆びなどは発生していません。
気を付けている点としては、冬季においては雪道など融雪剤が散布されている道を走行したあとは、ルーフラックにも水を掛けて薬剤を早めに落とすようにしています。
それ以外で、特に気を付けている点はありません。
THULE、、INNO、TERZOなどの有名メーカーを選んでおけば、それ程心配は無いと思います。
まとめ
ジムニーにお乗りの方で、ルーフラックを購入される理由としては、
- 積載量の問題を解決したい
- ドレスアップ目的
このいずれか、または両方がほとんどではないでしょうか?
その上で、選び方をまとめてみました。
ルーフラックの選び方
【その1】装着の目的を考える
「本格的に使うのか?」
「ドレスアップ目的なのか?」
【その2】積載量・材質にどこまで求めるのかを決める
【その3】今後の展開を考える
「車の買い替え後も使いたいのか」
「冬のスキーや夏のサーフィンなどをする予定があるのか」
【その4】見た目と好きなブランドを探す(結局はこれ)
と選ぶ基準は色々とありますが、有名メーカーを選んで、後は好みで良いと思います。
私は、ルーフラックを装着してから、荷物が多くなるキャンプや雪山登山などに出掛ける際も、車の中を広く保つことが出来るので、非常に満足しています。
是非、皆さんの参考にして下さいね。
では、また別の記事でお会いしましょう。