
ジムニーは本格的なオフロード車として、不動の地位を築いており、カスタム用品も豊富な事から、街中では個性豊かはジムニーを目にする事も珍しくありません。
しかし、残念なことに中にはルールを無視した、ちょっと「悪質なジムニー」も目撃する事がありますが、結構「ジムニー乗りあるある」だったりもすると思います。
今回は、「迷惑なジムニー乗り」にならない為に、注意すべき点をお話していきます。
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目次
頭おかしい?「ジムニー乗りあるある」違法改造×うるさい=迷惑です。
違法改造は止めて車検は守りましょう。

ジムニーユーザーにとっては、
「カスタム」は生き甲斐の一つ
と言っても過言ではありません。
一度やり始めると、「あれもやりたい」「これもやりたい」と欲望が尽きる事はありません。
そして、一定の所でブチ当たる問題が「車検」です。
ところが街中では、どうみても車検に通らないであろうジムニーを見かける事も珍しくありません。
ココがダメ
軽自動車のジムニー(JB64)で、
・大幅なハミタイをしていたり...
・パイプフェンダー装着していたり...
普通車のシエラ(JB74)で、
・明らかに全幅超えてるのに構造変更していなかったり...
・超大型タイヤ履かせてるのに、スピードメーターの補正をしていなかったり...
これ、全部車検に通りませんし、即ち違法改造車です。
はっきり言って法令違反してやるカスタムってダサいと思います。
正直なところ、同じジムニー乗りとして、
違法改造車をどうどうとSNSに投稿している人の気が知れません。
特にJB64は軽自動車としての規格の限界がある為、フェンダーやタイヤサイズなど色々と制限がありますが、
「車検の時だけ交換すれば良い」というのは違うでしょう。
このような違反車両が横行していると結果的に法律が厳しくなる要因にもなります。
カスタム車という素晴らしい車両に乗るからこそ、マナーを守って紳士的に乗りこなしたいものです。
林道は通行可能か確認しましょう。

ジムニーに限らず、クロカン車に乗っていれば林道などの整備が行き届いていない道を走破してみたくなりますよね。
私も登山で色々な林道を歩きますが、
「ここジムニーで走ったら気持ち良いだろうなぁ」と思うことは多々あります。
しかし、
その林道本当に走って大丈夫ですか?
日本の森林の約6割が個人の所有物と言われています。
林道といっても、中には林業の為の作業道であったり、個人の所有地となっている場合も珍しくありません。
ここは、
オフローダーの間では有名な林道だ~
といっただけの根拠のない情報をもとに立ち入るのは、あまりにも無責任で軽率な行動です。
公道から外れているような場合には無闇に立ち入らず、事前に確認をするようにしましょう。
例え走行していて、これまで何も問題にならなかったとしても、それは所有者が黙認しているだけで、マナーが悪化すればいつ進入禁止になるかも分かりません。
- 大量の車で走行する
- 爆音で走行する
- 木や岩にワイヤーをかけてウィチを使う
- 邪魔な木を切り倒す
- 倒れている木や岩を勝手に移動させる
- 事故を起こして救助要請
楽しいのは自分だけです。
通行が許されている場合であっても、人の庭に入らせて貰っているという自覚を持ち、節度ある行動に努めなければいけません。

また、公道であっても冬季や台風通過後など路面状況が思わしくない場合は、「通行止め」となっていることもあります。
「自分の車は大丈夫だから~」とゲートを開けて無理やり通行するなどの行為は止めましょう。
また、「○○行ってきました~」とSNS等でアップする場合も、本当に通行可能かどうか確認してから投稿するなど、配慮を忘れないようにしましょう。
「うるさい!」騒音トラブルにならないように

ジムニーを本格的にカスタムされる場合、マフラーを交換される方が大半だと思いますが、ここで気をつけたいのが騒音問題です。
まず大前提として、「自分がカッコいいと思っている音も、他人からしたら、うるさくて迷惑でしかない」という事です。
マフラー音はこんな感じです
思っている以上にうるさい可能性があります....
実際に検証してみましたが、屋外でのエンジン音は隣家の屋内にまで響いています。
マフラーを交換することで音量だけではなく、低温も強化されている為、振動として響きやすくなっているという事も注意しなければいけません。
特にエンジン始動直後や、エアコン使用中などはアイドリングが高くなることがあり、より一層大きな音となります。
出発地ではエンジン始動後は直ぐに出発し、目的地では到着後は直ぐにエンジンを切るようにしましょう。
私自身、アイドリングをしていて「うるさい!」と注意された事が何度かあります。

それ以降、夏場の仮眠や車中泊では自家製の換気扇を装着して、出来る限りエンジンは切るようにしています。
【ジムニーJB64】USBファンで自作の換気扇!夏の車中泊対策

真冬であっても、車中泊や仮眠などの就寝中は寝袋や毛布を活用して、極力エンジンは切るようにしています。
石ころは飛ばないように

MTタイヤなどの溝の深いタイヤを履かせている場合、溝に小石が詰まることが良くあります。
問題はこの小石が走行中に外れて、周囲の車や歩行者の方向に飛んでいく危険性があるという事です。
(走行中に「カン!」という音が鳴って車の下部に石が当たる音は聞いたことがあると思います。)
特に砂利道や林道などを走った場合は、要注意です。
走行後、公道を走る前にタイヤに石が詰まっていないか確認するようにしましょう。
また、本格的オフロードコースを走って、車に泥など多量に付着している場合も、しっかりと落としてから公道を走るなどのマナーが求められます。
タイヤ交換でちゃんとトルクレンチ使ってますか?

改造ジムニーのタイヤが取れてって悲惨な事故は有名な話ですが、
皆さん、タイヤ交換の時はちゃんとトルクレンチを使って、規定のトルク数で締めていますか?
昔は「レンチに乗って足で締める」なんてやり方がまかり通っていたようですが、
締めすぎは壊れますが、
足りないと外れる恐れがあります。
トルクが足りていないと、走行中にホイールナットが外れます。1個でも外れたらその後すべてのナットが緩んで最悪の場合、タイヤが外れるという大惨事になります。
トルクレンチなんて1万円もあったら買えるので、ちゃんと買いましょう。
眩しすぎる

「あなたのジムニーのヘッドライト、前方の車からしたら、眩しいかも知れませんよ。」
これは意外と見落としがちなことなんですが、リフトアップをして車高が上がっていると、それに伴いヘッドライトの届く角度も変わってきます。

前方の車との車間距離によっては、めちゃくちゃ眩しく感じる場合があります。
前方の車からしたら、「ハイビームやめろや!」って思っているかもしれません。
この点に留意して走行するようにすれば、より紳士なドライバーとなれるでしょう。
オフ会や大人数での走行会は要注意

同じジムニー仲間で集まって、互いの車を見せ合ったり、皆でドライブしたり、林道をアタックするというのは、ジムニーの楽しみの一つでもあるので、非常に楽しい時間ではあるのですが、
ですが、
楽しいのは自分達だけであり、周り人達からすると迷惑かもしれません。
- マフラー音が公害
既に触れている通り、マフラーを交換している場合1台でも結構な音量になりますが、それが数台~十数台ともなれば、それはもう公害です。
- 駐車場の占有が迷惑
道の駅、パーキングエリア、ショッピングモール、コンビニ、公園の駐車場などの駐車上で集合や休憩をすることが多いと思いますが、平日の閑散期であればまだ良いかもしれませんが、土日祝など人が多く出かける時は、多大な迷惑をかけるという自覚を持った方が良いでしょう。
- 隊列を組むのは迷惑
皆で隊列を組んで走行したい。走行中の車を撮影したい。とせっかく集まったからには色々やりたいと思いますが、交通渋滞や周りの車に迷惑をかけることになります。オフ会や林道なんかがあるのは、田舎町だったりする事が多いので、閑静な街並みや景観を壊さないように留意しましょう。
結論は、カッコイイと思っているのは自分達だけだという事です。
- 道路交通法は守っている
- 駐車場は十分に空いていた
といった理由は単なる言い訳にしかなりません。
カスタムしたイカツイ四駆車両が大量に止まって居たり、走行していると少なからず圧迫感があります。
自身の力量を冷静に把握しましょう。

ジムニーで舗装されていない林道や、敢えて除雪されていない雪道を走ってみたくなりますよね。
私も冬のシーズンに最低1回はスノーアタックをやりに行きます。
但し、注意しないといけないのが、車両と運転手のレベルについてです。
確かにジムニーの走破性は他の車両に比べて高いのは事実ですが、過信は禁物です。
【林道】
林道では落石や倒木によるパンクの危険性や、転倒・転落、土砂崩れなど、公道では起こりにくい問題が容易に発生します。
一定以上の林道に入る場合は、セルフレスキューを行なえるように、牽引ロープ、サンドラダー、ウィンチ、ハイリフトジャッキ、その他工具などの各種装備の知識を深め、走行する林道に合わせて携行している事が望ましいです。
尚、林道などは電波が入らない事も多いので、1台のみでの通行も避ける方が無難でしょう。
また、林道などはJAFや警察などによる救助活動も容易ではないという事も念頭に置いておきましょう。
【雪道】
例え四駆あっても、雪が深い場合、最低地上高が足りていないと、埋もれてしまって、直ぐにスタックしてしまいます。
自身の車両のリフトアップ量及びタイヤサイズを今一度、把握しておきましょう。
また、雪の状態によっては、量に関係なく簡単にスタックしてしまう事があるので、走行する場所によってはチェーンの携行も必要となります。
全般的に言える事は、ドライバーの運転技術が非常に大切だという事です。
アクセルとクラッチの絶妙な踏み加減などは勿論のこと、
狭い道での空間把握力や、事前の危機察知、緊急時の対応力などの、ドライバーとしての総合力を有している事が前提となります。
またまた、補足ですが、ジムニーなどの四駆車両は前に進む力は一般車両よりも優れていますが、止まる力については然程変わりがないと言われています。
という事は、危険な道を一般車両よりも早い速度で走っていると、止まりたい時に止まれずに転倒....なんて事が意外と多いので注意が必要です。
他人のカスタムに口出しする奴

実際にあったことなのですが、
旅先の駐車場で同じジムニー乗りの方に声を掛けて頂いた時のことです。
最初は気持ち良くお話させていただいていたのですが、
- 男性:「リフトアップすると重心が上がるからね、その分シエラの方がタイヤが外に出ているから、安定するよね」
(※その方はシエラのランドベンチャー) - 自分:「あー、確かにそうですよね。」
- 男性:「あと、雪道ではタイヤサイズは○○くらいの方がいいね。外径よりも横幅の方が大事だね。」
- 自分:「あーはいはい(心の声)」
すみません、貴方に教えを乞いたつもりはないです。
って感じでした。
社会でも山でも車界隈でもどこに行ってもこういう輩はいますが、嫌われるだけなので辞めた方がいいです。
まとめ

ジムニーに乗らない人からすると、
「悪質なジムニー」も「マナーを守ったジムニー」も一括りに捉えられやすく、
悪質なジムニーを目撃した人からすると、
「ジムニーってガラが悪い」という風に車種全体への社会的印象へと繋がりかねません。
そして、カスタムしている車というのは、人の目に留まりやすいという点にも留意しておかなければいけません。
カスタムジムニーという素晴らしい車に乗っているからこそ、しっかりとマナーを守り、安全で快適なジムニーライフを送りましょう。