登山を始めて6年が経過しました。
これまで色々な動物に遭遇してきましたので、今回は実際に遭遇した動物を10種類ご紹介したいと思います。
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動物
クマ
これまで6年ほど登山をやってきましたが、クマとは4回ほど遭遇したことがあります。
1回は遠くの方にいるのを目撃した程度ですが、残りの3回はどれも近距離で、もはや目撃ではなく〝遭遇〟でした、、、!
【遭遇した場所と時間帯】
【その1】 8月の槍ヶ岳への登山中、沢筋で遭遇...距離10mくらい
【その2】 9月の西穂高への登山中、鍋平駐車場で遭遇...距離5mくらい
【その3】 5月の槍ヶ岳への登山中、右俣林道で遭遇...距離3mくらい
【その4】 7月の笠ヶ岳への登山中、左左俣林道で遭遇...距離30mくらい
以下は実際の体験談です。
【8月の槍ヶ岳、飛騨沢ルート(チビ谷)】
十数人のグループと重なって歩いていたので、タイミングをずらす為に団体がチビ谷を渡ったタイミングで休憩を取りました。私たちはチビ谷の端にザックを下ろしました。暫くしてふと視線を上げると「黒い物体(クマ)」が10mほど先に立っていました。
目線が合うと同時に熊は林の中に逃げ込んで行ってくれたので、事なきを得ましたが「心臓はバクバク」。急いでザックを背負い直して、鈴を鳴らしながら槍平小屋まで猛スピードで歩いて行きました。アドレナリンの効果でチビ谷から槍平小屋まで1時間くらいで到着しました。
【9月の西穂高岳、鍋平駐車場】
最終のロープウェイで鍋平駐車場に降りてくると、ガサガサと葉っぱの揺れる音がするので、サルかと思い見てみると、、、なんとクマ!!
クマもまさかまだ人がいるとは思っていなかったようで、木を伝って降りてくると、一目散に逃げて行ってくれました。
さすがに2人とも思考停止。そして同時に「・・・助かった」の一言。
〝万が一クマに遭遇したら、木の上に登れば良い〟と、昔何かの本で読んだことがありますが、クマには通用しないと実感しました、、、。
【5月の槍ヶ岳、右俣林道】
残雪期の槍ヶ岳に飛騨沢から登頂し、下山していた時の出来事。穂高平小屋からショートカットルートを利用して右俣林道に降り立った瞬間、"サッ"っと大きな黒い影が背後を通り過ぎた気配がしました。
振り返ると、熊がすごい勢いで今自分達が降りてきた斜面を登って行きました。
タイミングがあと少しズレていたら、真正面から遭遇していたことになります。それ以来、ショートカットルートは使っていません。体力的にも林道を一定のペースで歩く方が自分達にはあっているので。
イノシシ
これまで、2回遭遇したことがあります。
1回目は1,000メートル級の低山で、ウリ坊を連れた親子。ウリ坊は小さくて可愛かったですが、しっかりと母親について走っており、あっという間に居なくなりました。
2回目は残念ながら、既に息絶えた後の姿でした。
オコジョ
※こちらの写真は、実際に撮影したものです。
北アルプス南部の「大喰岳」にて目撃しました。
想像以上に動きが俊敏で、ちょっと走ってはこちらを"チラリ"。何度か「止まっては振り返り」を繰り返してくれたおかげで、結構な長い時間、その可愛らしい姿を見ていることができました。
天気の悪い時は、こういった小動物と出会う事が出来るので、視線を向けてみると出会えるかもしれません。
余談ですが、せっかく会えた記念にと、お土産にストラップを購入して帰りました。笑
雷鳥
※こちらの写真は、実際に撮影したものです。
今まで北アルプスで3〜4回ほど遭遇しました。
雷鳥が姿を現す時は悪天候になる前触れだと言われているので、縦走中などに見かけると正直複雑ではありますが、可愛いのでついテンションが上がってしまいます!
夏と冬の両方で見かけたことがあります。
鹿
1,000m級の低山や、里山でよく見かけます。
夕刻のゴルフ場にたくさんいるのを見かけた時は、さすがにびっくりしました。笑
真冬の八ヶ岳なんかでも遭遇したことがありますが、人馴れし過ぎているのか、「道を通せんぼ」で車で近づいても暫く退いてくれなくて困りました。笑
カモシカ
日本カモシカは北アルプス南部の槍ヶ岳と、八ヶ岳で目撃したことがあります。
足跡であれば雪山で見かけることは良くあると思いますが、実際に現物を見るとそこそこ迫力があります。
噂の通りで、じっとこちらを見つめてきてくれました、笑。
兎
兎は冬の北アルプスで1度だけ目撃したことがあります。
カメラを向ける暇もなく、直ぐにどこかへ消えていってしまいましたが、もふもふしていて可愛かったです。
猿
猿は、、、皆さん、遭遇率は高いと思います。
低山から高山まで生息していますね。
北アルプス南部の上高地なんかは猿の大群が出没することで有名ですが、一度3,000mの稜線でも群れを目撃したことがあります。ちょっと怖かったです。
狸
以前、槍ヶ岳に登る為に、夜明け前から林道を歩いていた時、狸に遭遇しました。
ちょっとびっくりしましたが、狸もこちらに驚いたのか猛スピードで林の中に消えて行きました。
隼
日本では隼(はやぶさ)は「希少野生動植物種」されているそうで、目撃出来たのはラッキーということなのでしょうか。
残雪期の飛騨沢で目撃しました。小さな鳥(不明)を追いかけ回していました。
昆虫&爬虫類
ヘビ
蛇は別に珍しくないですね。今まで何回も見かけたことがあります。マムシかどうかなどの詳細は分かりませんが、、、。
牛蛙
牛蛙はちょくちょく見かけることがあります。
低山でテント泊の際に、夜カエルが訪ねてきたり、
雨の日の北アルプスでは、樹林帯の登山道で連続で10匹くらいに遭遇したこともあります。
※見た目がちょっとあれなんで、写真は自主規制で掲載していません。
ヒル
雨の日や、湿度の高い日なんかはコイツが現れるんですよね。
しかも、メッチャ長くてキモいんです、、、。
下界の奴よりもデカいです。
※見た目がちょっとあれなんで、写真は自主規制で掲載していません。
害虫
見た目がちょっとあれなんで、写真は自主規制で掲載していません。
▼ムカデ
クライミング中に草付きのクラックから巨大な奴が出てきたことがあり、めちゃくちゃビックリしました。
ムカデに咬まれたくはないけど、フォールも怖い!!何とか体勢をキープしている間に、通過して行ってくれたことに感謝、、、。
▼マダニ
マダニは、山で注意すべき害虫の1つですよね。
夏、クライミング中に暑いからと言って、何も考えずにTシャツを近くの木に吊っておきました。
家に帰り背中に違和感を感じて見てみたら、マダニがガッツリと咬みついていました。
※僕自身の体験談です
▼アブ
刺された瞬間は痛みも感じないので意外と気が付かず、かゆみが出始めてようやく刺されたことに気が付きました。
数日経てばかゆみも治まっていくだろうと高をくくっていたのが間違いでした。
刺されたのは手首でしたが、腫れて熱を持ち、とうとう化膿し始めたので病院に行って処置をして貰いました。
悪化するまで様子を見ていたので自業自得ではありますが、治るまで結構な時間がかかりました。
しかも、何年も経つというのに、お酒を飲むと咬まれた痕がかゆくなる事があります。
タチの悪い害虫ですので、皆さんも万が一刺された場合は、悪化する前に病院へ行きましょう!笑
※妻の体験談です
▼アリ
夏山では場所にもよりますが、そこら中で見かけると思います。
特に低山や里山に多く、夏場はテントに入ってきたりするので、場所選びに苦労させられます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
山にはさまざまな生き物が存在していますが、登山道として整備されている山もそうでない山も、
人間が足を踏み入れている側だという事を忘れてはいけない気がします。
とは言え、実際に目の前でクマに遭遇した日には、恐怖でそんな考えはどこかに吹っ飛んでしまうものですが、、、笑。
心の片隅に留めておきながら、安全な登山を楽しみましょう。