最終日は池の平小屋から、ハシゴ谷乗越を経て黒部ダムへと下山します。
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【山行記録】下の廊下〜裏剱周回/2023年9月16日〜18日「2日目」
ルート&タイム
▼2023年9月18日(3日目)
- 池の平小屋:05時00分
- 仙人峠:05時30分
- 二股吊橋:07時25分
- 1676m地点(ハシゴ谷乗越取付):08時00分
- ハシゴ谷乗越:10時00分
- 内蔵助平:11時30分
- 内蔵助谷出合:12時10分
- 1290m地点(黒部ダム下流):14時00分
- 黒部ダム:14時50分
行動時間:約9時間50分
アクセス
今回は、黒部ダムから下の廊下にアクセスする為に、扇沢駐車場に駐車し、周回ルートを取りました。
下の廊下を通行するのは必然的に秋(またはそれに近い季節)になりますが、池の平小屋〜黒部ダム間は「10.7km/標準CT9.5時間」とソコソコの距離があります。
その為、黒部ダムを終点にする場合は、最終のバスの時刻に気をつけて、遅くとも日の出、余裕を持って日の出までの出発をするようにしましょう。
反対に黒部ダムを始発にする場合は、最低でも始発のバスに乗らなければいけません。
天気
1日目:晴れのち夕立(激し目)
2日目:晴れのちガス
3日目:晴れのち曇り
登山道の状況・危険箇所
池の平小屋〜二股吊橋
特に危険箇所はない。敢えて言うなら、急坂の為、疲労に注意くらいか。
逆ルートで辿る場合は、ひたすら急登が続くので非常に疲れる区間となる。
二股吊橋〜1676m地点(ハシゴ谷乗越取付)
別段危険箇所はないが、増水時には注意が必要。
また、誤って真砂沢方向に進みすぎないこと。
1676m地点(ハシゴ谷乗越取付)〜ハシゴ谷乗越取付〜内蔵助平
危険箇所はないが、ひたすら急登が続くので、ペース配分には気を付けたい。
内蔵助平〜黒部ダム
沢沿いの通行となるので、雨天時や増水時には気を付けなけらばならない区間がある。
ダムまで残り僅かという区間なので、気を抜かないようにしたい。
《山行記録》3日目:池ノ平小屋〜ハシゴ谷乗越取付〜黒部ダム
池ノ平小屋〜ハシゴ谷乗越取付
夜は満点の星空が広がっていた。
星空は文句なしだが、テントは凄まじい結露に襲われた。前日の雨で各種装備が濡れていた事や、設営した場所が草むらの近くという事も重なってか、拭いても拭いても永遠と湧き続けてウンザリした。
そうこうしている内に夜明けが迫ってきた。
山の朝は早い。皆さん、続々とテントを撤収して出発準備をしていた。
黒部ダムから扇沢へ戻る最終のバスに乗り遅れると大変なことになるので、早めの出発。
裏剱のモルゲンロート。
しばし足を止めて景色を楽しむ。
しばらくするとあっという間に日が昇った。
あの雪が溶けてなくなるまでに、また新しい雪が降り積もるだろう。
吊り橋までやってきた。
この吊り橋はシーズンが終わると撤去されるので、注意が必要です。
吊り橋から。
増水時は通行不可能となるでしょう。気を付けて進みます。
ハシゴ谷乗越の取り付きへと向かいます。
真っ直ぐ進みすぎて、真砂沢方面へ行きすぎないように注意しましょう。
これを渡ればハシゴ谷乗越の取り付きです。
急登の前に沢の水で水分補給!飲めるだけ飲んど来ます。
ハシゴ谷乗越取付〜黒部ダム
ひたすら急登が続くので、こちらも一定のペースで登っていきます。
振り返れば荘厳な景色が広がっています。
かれこれ出合から1時間30分ほどで尾根筋に出ました。
尾根に出てからも梯子の連続で、しばし急登が続きます。
なだらかになったら乗越はすぐそこ。
乗越から展望台までは10分ですが疲労感漂っているので、今回はパスしておきます。
乗越からでもこの景色。
乗越からはゴロゴロ岩の坂道を降ってきます。
飽き飽きし始めた頃に、内蔵助平に到着。
橋を渡って、出合に向かって降っていきます。
内蔵助谷出合まで約2時間。疲労マックスの頃ですが、ひたすら無心で降っていきます。
お互い無言になり始めた頃、2日前に渡った橋が見えてきました。
内蔵助谷出合に戻ってきました。
ここからダムの基部まで1時間弱。この風景も2日前の下の廊下で見慣れてる感がありますが、
とは言っても、こんな感じで日本庭園みたいな場所もあったりで、見飽きるという事はありません。
木々の隙間からダムの片隅が見えてきたら、ダム下流に到着です。
橋を渡って対岸へと渡ります。
放水をしたから観れるのは登山道だけ。
霧状の水飛沫がここまで飛んでくるので、防水ではないカメラの場合は注意が必要です。
地味に長い登りを経て、黒馬ダムに帰還!
足に鞭をうって展望台まで登りました。
扇沢駐車場に戻ってきました。
これにて、黒馬ダム〜下の廊下〜裏剱の周回は終了。
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