山のノウハウ 山行記録

近畿でテント泊ができる山「比良山系(武奈ヶ岳)」の魅力を紹介

武奈ヶ岳2020.04

「比良山系」は最高峰の武奈ヶ岳を始め、幾つものピークやアクセスの良さ、そして冬は低山としては豪雪なことで有名で、1年を通じて非常に楽しめる山域となっています。

今回は、そんな比良山系の魅力を紹介していきます。

おすすめの理由

おすすめする理由「ルートが豊富」

比良山系は琵琶湖の西側に位置し、南北約20km、東西約15kmに広がる山脈で、ルートの豊富さがこの山脈の魅力の一つとなっています。

東側、8箇所

  1. 音羽登山口(高島駅)
  2. 比良元気村(北小松駅)
  3. イン谷口(比良駅)
  4. 中谷出合下(志賀駅)
  5. びわこバレイ山麓駅付近(志賀駅)
  6. 金毘羅神社(蓬莱駅)
  7. 薬師ノ滝登山口(蓬莱駅)
  8. 権現山(霊仙山)登山口(和邇駅)

西側、13箇所

  1. 荒川発電所
  2. 中野登山口
  3. 太山寺
  4. 阿弥陀山案内板
  5. 八田谷無名橋
  6. 朽木キャンプ場
  7. 朽木スキー場
  8. 桑野橋
  9. 地蔵山登山口
  10. 朽木栃生
  11. 防村(明王院)
  12. 坂下

登山口の数だけでも、21箇所に上ります。(※これらには破線ルートや、普段人があまり使わない数も含まれています。)

各登山口から色々な方面に向けてルートがあるので、すぐには数えきれないほどのルートがあります。

山頂の武奈ヶ岳を目指すメジャールートから少し逸れると人の気配も減り、また南北で山の雰囲気も異なるので、色々な面を見ることが出来ます。

おすすめの理由「アクセスが良好」

公共交通機関

▼バス

  • 比良イン谷口(東側)
  • 琵琶湖バレイ(東側)
  • 栗原(東側)
  • ガリバー旅行村(東側)
  • 坊村(西側)
  • 平(西側)

▼電車

  • 東側の登山口においては、全ての登山口から徒歩30~1時間以内に鉄道の駅があります。

自家用車

東側

駐車場:比良元気村(の上部に5~6台程)

駐車場:イン谷口(3箇所程あり、混雑時でも満車は発生しない。)

路肩:権現山(霊仙山)登山口

西側

駐車場:防村(葛川支所)

駐車場:朽木スキー場

※明らかなグレーゾーンの路肩駐車は記載していません。

おすすめの理由「テント泊が出来る」

2019.05比良山系全山縦走

八雲ヶ原のテント場

本格的にテント泊を始めたい人にもおすすめの山域となります。

八雲ヶ原

比良山系 八雲ヶ原

【特徴】

水場:あり

電波:弱い(docomo少し入る、au少し入る

特徴 :雰囲気が良い。

【注意点】

春夏秋のシーズン中の土曜はテント泊者も比較的多くなることが多い。広い為、混雑時でも幕営場所が無くなるということは無いが、設営に適した場所の確保は早い方がいい。

また大学の山岳部や山岳会の合宿に使われることもあり、騒がしい団体に遭遇することもある。

【コメント】

アプローチのイン谷口(大山口)からのダケ道は、近年整備が非常に行き届いており、重荷を背負っての登りや、緊急時の夜間の下山にも対応しやすい。

初めて本格的なテント泊におすすめの場所である。

北比良峠

比良山系 北比良峠

【特徴】

水場:なし

電波:若干入る

特徴: 琵琶湖や夜景が見える。

【注意点】

地形上、風が吹き抜ける場所の為、幕営場所、耐風対策をしっかりと行うこと。

水場は八雲ヶ原まで片道15~20分。

金糞峠 下部の沢沿い

比良山系 金糞峠

【特徴】

水場:あり

電波:圏外、金糞峠まで登ると入る(片道510分)

特徴: 綺麗な小川のせせらぎが間近に聞こえる

中峠 下部の沢沿い

比良山系 中峠

【特徴】

水場:あり

電波:非常に弱い

特徴: 秘境感がある

【注意点】

電波が通じるところまでの移動には時間がかかる。

テント泊をする人も少ない為、動物との遭遇に注意すること。

それ以外の場所での幕営も目撃したことがありますが、比良山系は夜間や早朝に登山をされる人も多く、通行の妨げになるので、緊急時以外は避けた方がよいでしょう。

おすすめの理由「本格的な雪山登山が出来る」

比良ラッセル山行

新雪の八雲ヶ原でラッセル

昔はスキー場があったということもあり、冬(特に1~2月)は多くの降雪があり、低山でありながら本格的な雪山登山を楽しむことが出来る。

積雪は平均1m以上は積り、大雪時はもっと積ることも多い。雪の持続期間は年にもよるが、12月末から2月末頃までは雪が十分に残っている。

大津ワンゲル道

近年の暖冬で積雪量が減る年もあるが、寒波が来ると一晩に数十センチ以上積もることもあり、激しいラッセルを強いられ敗退となることもある。

ルートによっては人の姿も殆どなく、本格的な雪山登山を楽しむことが可能。

おすすめの理由「縦走登山が出来る」

2019.05比良山系全山縦走

2019年比良山全山縦走。釈迦岳へと続く稜線

比良山系は南北約20kmに連なり、ルートも多彩なことから、縦走登山を行うこともできます。

縦走ルートしては「音羽のリトル比良方面、または朽木の 蛇谷ヶ峰方面のいずれかから武奈ヶ岳へと向かい、堂満、蓬莱と縦走し、権現山(霊仙山)登山口」へと至る。

軽量のトレイルランニングの場合、日帰りで完遂することも出来るようだが、登山スタイルで行う場合、基本は途中で1泊が必要となる。

ルート①「音羽~リトル比良~武奈ヶ岳~ 堂満 ~蓬莱~権現山(霊仙山)登山口」

【所要時間&距離】

  • 所用時間: 16時間2
  • 累計距離: 27.6km
  • 登り累計: 2197m
槍ヶ岳の新穂高からのルートと比較してみよう。

ルート:新穂高~槍ヶ岳(往復)

  • 所要時間:17時間
  • 累計距離:26.7km
  • 登り累計:2399m

比良山系全山縦走の歩行距離と登りの累計は、槍ヶ岳の往復にも匹敵するのである。

因みに、コースタイムだけで比較すると、音羽~八雲ヶ原が約8時間、新穂高~槍ヶ岳山荘が約9時間半である。

比良山系の縦走は、アップダウンが激しく、テント泊装備では体力の消耗が激しく、朝一に出発しても幕営適地に到着するのは夕方となってしまう。

なかなかに厳しいコースだが、アルプスへの遠征前の体力造りも非常に有効である。

おすすめの理由「クライミング・バリエーションルート楽しめる」

比良山系獅子岩

獅子岩

クライミング

北小松の岩場(通称)

獅子岩

バリエーションルート

堂満ルンゼ(積雪期)

堂満岳中央稜(積雪期)

注意点

登山者も多く、メジャーな登山道の整備や道標も充実しており、アクセスが良好なことも重なり多く通年登山者で賑わっているが、気を付けておかなければならない点がある。

【特徴】

  • 六甲山と並んで遭難や死亡事故が非常に多い。
  • 分岐や沢筋、谷筋が非常に多く、山域全体で約50以上の分岐がある。
  • 低山とはいえ、一歩足を踏み外せば大事故になるような箇所も少なくない
  • 日本海側の気象状況を受ける為、寒波の際はドカ雪に見舞われることもある。
  • 電波が悪いところも多い。(最近は少しずつ良くなっている)

 

まとめ

比良山系 八雲ヶ原

比良山系は百名山にこそ入っていませんが、近畿を代表する山域だと思います。

豊富なルートは、レベルや目的に合わせて様々な登山スタイルで楽しむことができ、「初めての登山、初めてのテント泊、初めての雪山」など、色々な登山をはじめるにはおすすめの山です。

近畿にお住まいの人は是非登ってみてはいかがでしょうか。

-山のノウハウ, 山行記録

Copyright© FUTARITOZAN , 2022 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.