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【レビュー】遭難対策ココヘリ 「メリット・デメリットを解説」

ココヘリ

山岳遭難の対策の一つとして、最近注目を集めている「ココヘリ」

私自身もココヘリに入会しているので、ココヘリについてご紹介していきたいと思います。

尚、2022年7月1日から山岳遭難費用保険のjROのサービスが追加され、更に2024年1月からはGPS機能付きの新プランが発表され、日々心強いサービスへと進化していっています。

メリットと併せて、実際に使用してみて気が付いた点などもご紹介していきますので、是非最後までご覧下さい。

また、最後では入会金を無料にする方法もご紹介します。

【レビュー】遭難対策ココヘリ 「メリット・デメリットを解説」

サービスの概要

ココヘリ

ここでは詳しい説明は省略しますが、ざっくりと簡単に説明すると

「会員証(発信機)を携帯していると、万が一登山中に遭難しても、専用の受信機を持ったヘリコプターが遭難者の位置を特定してくれる。」というサービスです。

 

・救助要請をしたけど、自分がどこにいるのか分からない。

・家族が救助要請をしているけれど、本人と連絡が付かないので、山のどのあたりにいるのか分からない。

等々、そんな時にココヘリがあれば自分がいる場所を探してくれるので安心です。

※詳しくはココヘリ公式サイトをチェック

 

 

ココヘリのメリット(おすすめポイント!)

私が実際にココヘリに入会した理由や、おすすめのポイントなどをご紹介していきます。

 

あなたの居場所を特定してくれる

ココヘリ

冒頭でも述べましたが、山中で事故や遭難した時に、、、

  • 圏外で救助要請できない
  • 救助要請をしたけど、自分の居場所が分からない
  • 樹木が生い茂っていて、上空から遭難者を目視確認できない
  • 意識不明で自力で救助要請できない
  • 遺体捜索

こんな時も、ココヘリに加入していれば、「発信器の電波を辿って、ココヘリが貴方の居場所を特定しに来てくれます。」

(当然ですが)これがココヘリに加入する最大のメリットであり、他では受けられないサービスです。

 

遭難時に使用する装備品として、GPSや衛星通信機器がありますが、それぞれの簡単な違いをご紹介しますと

GPS端末(専用端末やスマホアプリ)

≪メリット≫
現在地を把握する機器で、現在地の把握による遭難防止、自力下山の手助け、現在地を外部に伝える際など有用。
≪デメリット≫
基本的には、我部への連絡手段はない。※「Garmin GPSMAP 67i」を除く

衛星通信機器(GarminのinReach Mini 2 等)

≪メリット≫
空が見えていれば、どこからでも救助要請が可能で、簡単なメッセージの送信なども可能。
≪デメリット≫
救助要請や現在地の発信は自身で行う必要がある為、登山者の意識があい場合の捜索は不可能。

少し話が逸れますが「GPSMAP 67i」はGPS端末とinReach Mini 2の合体したような機器で、GPSによる現在地の把握と衛星通信を使った救助要請も出来るという優れものですが、定価99,800円+通信費(月額)ということで、なかなか手が出ません...。

 

こんな感じで、ココヘリは常時電波を発信しているので、登山者の意識があってもなくても、救助要請さえ入れば、ココヘリが電波を辿って探しに来てくれるので、例え圏外であっても信じて待てば良いのです。

メモ

これは登山を趣味とする人であればご存知の内容だと思いますが、登山での行方不明は出来る限り避けなければいけないことです。残された家族の心的な負担は勿論ですが、遺族年金、住宅ローン免除や行政上の手続きなど死亡が確認されれば受かられるサービスが、行方不明のままであれば最大で7年間受ける事が出来ません。これは登山者の責任として考えなければならない問題だと思います。

 

 

年間6,600円(通常プラン)でお得に安心を買える

怪我 遭難 事故

ココヘリは会費制のシステムで、プランは3種類あり最もシンプルなものであれば年会費は1年間で6,600円(税込み)となります。

別途、入会金:3,300円が必要(無料化のサービスあり)
以前あった3年契約のプランは現在廃止されています。

 

6,600円と言うと決して安い金額ではありませんが、既にご紹介した現在地から捜索してくれる機能以外に受けられるサービスがこちら

特徴

  • 個人賠償責任補償

    →登山中に万が一誰かを怪我させてしまっても保険が降りる

  • アウトドア用品補償

    →登山中に登山用品を破損してしまっても保険が降りる

  • 地上を含む山岳遭難費用保険

    →個別に山岳遭難費用保険に入る必要がありません。(※確認)

 

詳しく見ていきましょう

 

▼550万円まで無料で捜索

ココヘリによる捜索は勿論ですが、民間ヘリや地上捜索隊など本来であれば多大な費用が発生する捜索態勢でも、年間550万円分の捜索費用が無料で補填されます。

ポイント

  • ココヘリは回数制限なく無料で出動
  • 民間のヘリが捜索に向かった場合も無料
  • 地上捜索隊が出動した場合も無料

但し、

これはココヘリが直接手配をした捜索隊への補償であり、警察が手配した遭対協等の民間の捜索隊等は費用補填の対象とはなりません。

ココヘリは「遭難者捜索」という役務提供型のサービスであり、各種費用を補てんするものではありません。

尚、警察などの要請を受けて捜索を行う「遭対協(山岳遭難対策協議会)※」は、他機関による捜索・救助活動であって、ココヘリが提供するサービスの枠組みには含まれていません。
ココヘリのサービスは、あくまでも弊社にて手配する捜索活動のみとなります。

※ 遭対協は地域の山岳ガイドやボランティアによって構成され、遭難事案の際は警察などの要請を受けて捜索を行います。費用は数万円から数十万円、場合によってはそれ以上になります。

ココヘリ公式サイトより引用

詳しくはココヘリ公式サイトにてご確認下さい。

 

補償内容を正しく理解し、必要に応じて別途山岳遭難保険に加入しましょう。

 

 

▼他人を怪我させても保険が降りる

ココヘリは全てのプランに「個人賠償責任(最大1億円)」が付与されているので、万が一登山の最中に第三者を怪我させてしまっても保証されます。

登山で誰かを怪我させてしまった場合と言えば、どんな場面があるでしょうか

  • 落石の誘発
  • 転倒により他者を巻き込む

などでしょうか。

そもそもが法律で賠償責任を回避できるケースも多々ありますが、関係性や状況によっては多大な損害賠償を請求されるケースも十分に起こりえます。

あるに超した事はありません。

 

▼登山用品を壊してしも保険が降りる

登山用品は過酷な環境で使うからこそ、いつ壊していまうか分かりません。

なんと、破損だけではなく盗難による紛失も補償対象になります。最近は悲しい事に山の中での盗難もチラホラ耳にするので、安心ポイントです。

 

登山装備はどれも非常に高価なものばかりで、買い替え費用や修理代金もバカになりません。

上限額(3万円)と免責額(5,500円)があるとはいえ、このサービスは非常に助かります。

 

補償対象

【基本装備】
ヘルメット、アウトドアウォッチ、GPS端末、高度計、雨具、ヘッドライト、ストック、トレッキングポール、レッキンググローブ、アウトドアカメラ

【テント泊】
テント、寝袋、タープ、ツエルト、コンロ、エアマット

【雪山装備】
雪崩ビーコン、ピッケル、アイスバイル、アイゼン、スノーシュー、スキー板、スノーボード、ビンディング、ゴーグル

 

こんな感じで年間6,600円でこれだけのサービスを受ける事が出来ます。

これは断言できますがメチャクチャお得です。

 

 

軽い!たったの20g

ココヘリ

登山において「軽さは正義」です。

安全の為の装備で、重量が嵩んでしまったら本末転倒ですが、安心して下さい。

たったの20gです。

スペック

主な仕様
・本体サイズ:W39mm × H58mm x D12mm
・総重量:約20g
・生産国:日本
・充電式:1回の充電で2ヶ月動作
・付属品:Micro USBケーブル
・その他機能:生活防水
・ケース素材:ポリカーボネート

‍※水圧のかかる使用環境(沢登り、渓流釣りなど)においてはジッパー付きのビニールに入れるなどの防水対策をお願いいたします。

技術仕様
・Bluetooth 4.x (Bluetooth Low Energy)
・920MHz帯特定小電力無線局
適合規格
- Bluetooth SIG認証
- 日本電波法認証

ココヘリ公式サイトより引用。

 

日頃から軽量化に神経を使っている登山者にとっても、20gであれば、全く問題ないでしょう。

また、「生活防水」&「MADE IN JAPAN」の安心構造です。

 

バッテリーもフル充電で2ヶ月持つので、念の為に1ヶ月に1回充電しておけば長期縦走でも問題ありません。

 

 

会員専用サイトでお得に買い物

ココヘリ AJモール

ココヘリの会員専用サイトで、登山用品を購入する事ができます。

これが結構お得です。

 

品揃えに関しては、Amazon、楽天などの大手のショッピングサイトに比べると見劣りしてしまいますが、

定期的にセールが行われており、こまめにチェックしていれば、超お得な掘り出し物に出会えることもあります。物によってはAmazonなんかよりも圧倒的に安い事があります。

また、一番注目したいのが、購入した金額の10%が翌年の年会費から割引されるという点です。

「会員専用サイトで、20,000円分の買い物をした場合、購入額の10%の2,000円が翌年の「年会費5,500円」から割引されて、年会費が3,500円になります。

私も実際にシュラフの買い替え時にココヘリ通販サイト(AJモール)で、欲しかったシュラフを業界最安値で入手しました。2個購入して合計額が5万円を超えたので、翌年度の年会費を無料にする事が出来ました。

 

 

安全に関する知識を得る事が出来る。

ココヘリ 安全管理

ココヘリは緊急時に捜索を行ってくれるだけではなく、そもそも事故を起こさない為に、安全に関する取り組みを積極的に行っています。

  • 無料の教材の公開
    合計4種類、累計364ページ(2024年2月現在)に及ぶ登山に関する基本的な情報が公開されています。
  • WEB講習の開催
    ZOOM等の映像配信サービスを活用し、プロの山岳ガイドなどが講習を行う。また、アーカイブとしてYoutubeにも動画が公開されています。
  • 現地での実地講習の開催
    実際の登山の中で行われる実地講習。WEB等で取り込んだ知識をプロの指導者のもと現地で試す事が出来る。
  • 事故対応レポートの公開
    実際に発生した捜索案件の対応の流れを公開し、現場や捜索側ではどのような対応が行われているのかが公開されいる。

緊急時に活用出来るサービスというのは安心ではりますが、それは最後の砦。そもそも最初から危険な状態に陥らない事が大切。

その為にも安全に関する情報の入手や、技術の習得は欠かせません。

特に無所属登山者にとって「知識や技術をどこから入手するのか」というのは非常に大きな問題ですので、これらのサービスは非常に大きなメリットだと思います。

 

 

デメリット(注意点)

ココヘリは非常に画期的なサービですが、利用に当たってはしっかりと本質を理解しておかなければいけません。

デメリットというよりは「サービスの性質を正しく理解して、賢く活用しましょう。」という意味です。

 

ココヘリの捜索可能範囲は16kmまで(※通常プランの場合)

ココヘリの捜索が可能な範囲は、専用の端末を持ったヘリを中心とした半径16kmまでとなります。

その為、最低でも登山に出かけた山域やルートなどが分からなければ、捜索は不可能です。

また、ココヘリ事態には、自らSOSを発信する機能はない為、登山者自身か家族・知人からの通報がなければ捜索はして貰えません。

当然ですが、携帯電話の電波が入らなければ、救助要請をする事は出来ません。

 

登山に出掛ける際は、必ず登山届を提出すると共に家族とも共有し、「○○時までに連絡が無ければ通報してくれ」といったように、しっかりとした対策をしておくようにしましょう。

 

ココヘリへも知らせておくと安心

ココヘリ

ココヘリのマイページから登山届の共有が可能となっています。

自宅に登山計画書を伝えていても、家族は山の名前などを理解していなかったり、緊急時に気が動転して的確に伝えられないという事も想定されるので、

救助活動をより円滑にする為にも、ココヘリへの登山届の共有は、是非活用しましょう。

【選べる登山届】

  1. ココヘリ専用フォーム

    →マイレージから入力

  2. ヤマレコ

    →公開範囲を「ゲストを含む全員が閲覧可」にしてURLを送信。

  3. ヤマップ

    →公開範囲を「ゲストを含む全員が閲覧可」にしてURLを送信。

  4. コンパス

    →コンパスの登山届に「会員ID」を入力していれば、自動連携で連絡不要。

 

 

しかし

ココヘリの新プラン「GPS+」「SUMMIT」であれば、これらのデメリットを補ってくれます。

私自身、「GPS+」に加入しましたので、実際に使用してみた感想など、詳しくはこの記事の続きで記載しています。

 

 

携帯方法・保管方法は確認しよう

最大16kmまで電波を飛ばしてくれるココヘリですが、正しく装着していないと電波を最大限活用することは出来ません。

 

駄目な例

ココヘリ公式サイトより引用

上の図のようにココヘリの発振器の上を塞ぐような状態になると電波が飛びづらく、捜索者が電波を正しく拾うことが出来ません。

 

また、既に述べましたがココヘリはフル充電から2ヶ月間、バッテリーが持続しますが、バッテリーの残量を示す表示はありません。

その為、山行の前には必ず充電する癖をつけましょう。

 

 

 

捜索対象外地域も僅かにはある

ココヘリ公式サイトより引用

基本的には、捜索可能範囲を日本全国カバーしていますが、一部の例外地域があります。

【サービス対象外地域】

  • 沖縄県
  • 島嶼部(佐渡島・種子島・大島などの小さな島)

※屋久島は捜索対象地域ですので安心して下さい。

 

例えば、西表島(沖縄県)にも本格的な登山ルート(未舗装)なんかもありますが、道に迷っても捜索して貰えませんのでご注意下さい。(※いわゆる超秘境的な所に行く場合は、インリーチミニなどの衛星通信機器の携帯をお勧めします。

 

まぁ、登山として訪れる地域は全てカバーされているので問題はありません。

 

補償内容は正しく理解する必要がある

山岳保険

私が以前加入していた保険

既にご紹介した通り、捜索費用の補償はココヘリが直接手配をした捜索隊へのみ行われます。

警察が手配した民間の捜索隊への費用はココヘリの保証対象外となる点に注意しましょう。

 

遭難事故発生時のイメージ

1.警察(110番)や消防(119番)に通報
2.ココヘリの緊急捜索専用窓口へ連絡

≪警察≫
警察が捜索開始(無料
警察が遭対協へ協力要請(保証対象外
公的なヘリが足りない為、民間ヘリが出動(保証対象外

≪ココヘリ≫
ココヘリがヘリで捜索(無料
ココヘリが地上部隊を派遣(無料

※こちらは概略を把握する為のイメージであり、詳しくは利用規約でご確認下さい。

 

警察や消防などによる直接の捜索は税金で賄われる為、勿論無料ですが、公的機関だけでは足りずに遭対協や民間のヘリへの捜索を依頼することがありますが、これら保証対象外となります。

 

実際に遭難事故が発生すると、捜索、救助、治療など多大な費用が発生し、数百万円にも上ることもあるでしょう。

そんなはずじゃなかった!

とならない為にも、補償内容を正しく理解した上で、

必要に応じて、別途、捜索費用の補填に対応した山岳保険に加入するなど対策を講じましょう。

捜索費用の保険に対応した物と組み合わせるなら、個人的には、ABC少額短期保険 の「レスキュー費用保険」がお勧めです。捜索に特化した保険で、雪山登山や山岳登攀にも対応しており、日本での登山活動のほぼすべてのアクティビティに対応しています。

 

 

 

新プラン:新プラン「GPS+」「SUMMIT」について

既に通常プランに加入していましたが、この度「GPSプラス」へとプラン変更し、実際に使用している経験からご紹介します。

 

 

新プランの概要について

ココヘリの新プラン「GPS+」「SUMMIT」では、端末からGPS情報が発信されているので、直前まで発信されていたGPS情報を元に登山者の位置を特定していくれます。

 

1.常時発信されているGPSの移動履歴(自宅から登山口まで)からの活動山域を絞り込む

2.通常のココヘリの直接通信で、要救助者の居場所を特定します。

 

▼こんな時に便利

  • 登山届の未提出。
  • 家族に行先を伝えていない。
  • 家族がパニックで正しく説明できない。

本来あってはならない事ですが、上記のようなシチュエーションでも、GPSの軌跡から登山者の活動山域を絞り込む事が出来ます。

 

注意ポイント

原則として、この新プランに搭載されるGPS機能は、山中では繋がりません。自宅にいる家族に自身の居場所を伝えるには、ヤマップの「見守り機能」や、ヤマレコの「いまココ」など他社機能の活用が必要となります。(※実際のログは以下にて記載)

あくまでも活動山域を絞り込む為のものであるという事を忘れてはいけません。その他の活用方法としては、GPSの移動履歴は自宅で待っている家族も確認する事が出来るので、下山の連絡を忘れた場合でも、不要なトラブルやパニックを軽減する事が出来ます。

スペック/年会費

「GPS+プラン」
→年会費:13,200円

「SUMMITプラン」
→年会費:18,700円

  • 捜索・救助活動:最大550万円
  • 個人賠償責任制度:最大1億円
  • アウトドア用品補償:最大1億円
  • GPS捜索・閲覧機能
  • 傷害死亡補償:最大50万円(SUMMITプラン限定
  • 手術補償:入院中1万円(SUMMITプラン限定
  • 入院・通院補償:入院1,000円/日(SUMMITプラン限定

※SUMMITプランの補償について詳しくはココヘリ公式HPにてご確認下さい。

※稼働時間は通常の探索用電波の発信 がフル充電から約2〜3ヶ月、GPS位置情報送信が1日8時間の移動換算でフル充電から約2週間となっています。

 

因みに「GPS+」の端末になってから、GPS機能が搭載された事により、重量が増加しています。

たっhが約50g、標準装備の付属のカラビナ付きで約80gとなります。

  • 「スタンダードモデル」
    端末本体:20g
  • 「GPS+モデル」
    端末本体:50g(標準装備の付属のカラビナ付きで約80g)

スタンダードモデルに比べると、端末本体だけで2倍以上となりますので、念の為注意が必要です。

 

 

 

 

 

実際のログを公開

これは、高速道路を通行していた時のログです。高速道路ですので、移動速度も80km以上の高速移動で所々トンネルを通過する為、ログが飛んでいる所がありますが、目的までの軌跡の確認には全く問題ありません。

 

 

これは最寄りの駐車場から登山口に向かって、その後入山した時のログです。

駐車場直前は車での移動の為、若干ログが飛び気味ではありますが、その後徒歩で移動している部分はしっかりとログが刻まれています。

 

 

そして、こちらは山中を移動していた時の実際のログです。公式の発表では「山中でのGPSは電波が弱くなる為、下界での移動履歴の記録のみ」となっていますが、予想以上に山中でのGPSの感度が良く、専門のGPS端末のログとも大きな相違はありません。

しかし、これは活動山域により大きく異なると思いますので、過信はせずに公式の記載通りに、山中でのGPSの共有は専門の別サービスを利用するよにしましょう。

 

 

因みにこちらのログの「ヨキトウゲ谷」から「金糞峠」の間のログが一気に飛んでるのがお分かりでしょうか?

この区間は一般登山道ではありますが、沢筋のルートになる為、電波が届きにくくログが正しく記録されていません。

 

いずれにしても、「山中でのGPSのログは使い物にならない?」くらいに思っていなので、嬉しい誤算でした。

 

 

新プランの加入に迷っている人へ

新プランのシステムは分かったが、加入に迷っている方が多いのではないでしょうか。

GPS機能付きのモデルの年会費は13,200円と、通常プランの6,600円よりも6,600円高くなっており、

各種保険がついた「サミットプラン」は更に5,500円高い18,700円となっており、

サービス内容が増える毎に年会費が上がっていきます。

 

GPS機能の必要性の有無に関しては、

「GPS機能は原則的に下界での移動履歴の記録である」という点を踏まえると、普段から登山届の提出の徹底と、「家族とのコミュニケーション」がしっかりと取れている場合は、通常プランでも事足りるのかもしれません。

 

とは言え、上述の通り、登山では「こんな時に限って」というイレギュラーが発生します。

また、家族の緊急自体というは、予想以上にパニックになるもので、冷静に対処出来るかとうかというのは実際に起ってみなければ分かりません。

 

私がプラン変更がした理由メモ

僕は夫婦で山に登っているので、登山届の共有先は実家の両親で、書面とLINEの両方で共有してるけど、

じゃあ、
「緊急時にコールセンターに正しく説明が出来るか?」と言われたら、どうかな。
両親も少しずつ年老いて来ているし、先を考えたら微妙かも。

登山届はココヘリとも共有もしてるから、ココヘリに連絡さえ入れてくれれば良い訳だけど、

リスクは分散が大事。

お金で減らせるリスクは減らしておこうという事で、プラン変更しました。

GPSの感度も予想以上に良くて、今のところ満足してます。

 

また、各種保険が付いたSUMMITOプランはGPS機能付との併用が条件のプラントなっており、通常プランからすると12,100円も高くなりますので、保険の補償内容がその差額に見合うのかが重要なポイントとなります。

GPSプランからの差額は5,500円ですが、補償内容の額面から思うと個人的にはあまり大きな魅力を感じないのが正直な所です。

 

 

その他

申し込みをしてから、自宅に届くまで

私の場合、火曜日の昼に申し込みをして、水曜日に発送完了のメールが届き、木曜日の午前中に到着しました。

タイミングや地域により若干異なる事もあるかと思いますが、会員証は大凡2日程で届くようです。

 

ココヘリは日々進化しています。

2016年に開始した本サービスは、開業以来、科学の進歩と、社会のニーズに合わせてサービスは日々進化しています。

現在は「jRO」のサービスが組み込まれたり、2024年からGPS機能付のプランが開始されるなど、日々サービスは進化し続けています。

 

災害など、登山以外でも出動してくれる

登山以外での出動の場合は有料とはなりますが、もしも常に肌身離さず携帯していた場合、不測の事態に陥って行方不明となった際にも出動をしてくれます。

 

 

入会金無料でお得に入会しましょう。

以下のココヘリ公式URLから申込画面へと入り、紹介用コードを入力すれば、入会金3,300円を無料にすることが出来ます。

▼申込URL
https://hitococo.com/form/cocoheli_syoukai/

▼友人紹介用コード
41506

 

 

まとめ&結論

厳冬期 奥穂高岳(涸沢岳西尾根)2022年1月

色々と注意点や、便利なポイントを紹介して来ましたが、最後に重要なことをお伝えしておくと、

「遭難は誰にでも起こりうる」と言うことです。

  • ハイキング〜高難度な山行
  • 入門者〜上級者
  • 初めての山域〜慣れ親しんだ山域

いつ誰が遭難をしても不思議ではありません。

「注意していれば、遭難なんてしない」と思いますが、日頃からどれだけ注意をしていても、ふとした瞬間に遭難をしてしまうのが、山の不思議であり怖い所です。

 

 

そして、最近は年会費の値上げや補償内容の変更などで議論が沸き起こっていますが、

個人的には、ココヘリのメリットは
「登山自身が自身の位置を的確に通報出来ない場合でも、位置情報を頼りに捜索に来てくれる」
という点にあると思っています。

これがココヘリの最大のサービスであり、それ以外のサービスに関しては、無いよりは合った方が良いと言う程度に捉えています。

 

例え登山届を提出していても、

  • 道迷いや滑落で大幅にルートから逸れてしまい、自分がどこにいるか分からない。
  • 圏外で通報できない。

となると捜索は困難となり、救助まで非常に時間が掛かります。

6,600円で、生存の可能性を少しでも上げられるなら、安いと言えるのではないでしょうか。

 

ツェルト、GPS端末、inReach Mini(衛生通信機器)など、こららはどれも緊急時には生命を左右するギアですが、実際には保険的な役割が大きな装備品です。

私はココヘリも登山におけるリスク管理の一つに過ぎないと思っています。

 

山で発生するアクシデントの全てをカバーする装備やサービスはありません。

だからリスク分散が大事になってきます。ココヘリも万能ではありませんが、登山で想定されるリスクの穴を埋めるには十分なサービスの一つだと思います。

 

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