私は登山の際の時計として、「SEIKO PROSPEX アルピニスト」を使用しています。
今回は、この時計を6年間使用した経験から使い心地などをレビューしていきたいと思います。
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時計の紹介
「SEIKO PROSPEX アルピニスト SBEB001」は、「温度・気圧・方位」の3つのセンサーが搭載されており、定価が28,000円と、登山用の時計としては非常にリーズナブルな価格です。
必要最低限な機能しかないエントリーモデルですが、登山で求められる機能はあらかた揃っているので、最初の1本としてオススメです。
▼商品スペック(主要機能抜粋)
- 駆動方法:ソーラー
- 駆動期間:フル充電時約5ヶ月間 パワーセーブ時約18ヶ月
- 時計精度:平均月差±20秒
- 防水機能:日常生活用強化防水(10気圧)
【サイズ】
- 縦52mm x 横44.8mm x 厚さ12.7mm
- 腕周り長さ(最長):200mm
- 時計重量:重さ:52g
【材質】
- ケース材質:プラスチックケース ベゼル:アルミ
- バンド材質:ポリウレタン
- ガラス材質:ガラス
▼その他機能
- 高度計測機能(登高スピード、高度)
- ストップウオッチ機能(1/100秒計測 10時間計)
- アラーム機能(デイリーアラーム 3ch)
- 気圧計測機能
- 温度計測機能
- 方位計測機能
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レビュー
それでは主な機能のレビューをしていきたいと思います。
時計機能
▼良い点
時刻の正確性に関しては、メーカー表記で「平均月差±20秒」となっており、実際の時刻も登山で使う分には十分である。
時計画面の表示項目は「時刻、曜日、日付、バッテリー残量」と至ってシンプルで歩きながらでも瞬時に理解しやすく、バックライトも搭載されているので暗闇での視認性も高い。
▼悪い点
モードセレクトを押すと機能が切り替わり「時計(日本時間)→ストップウォッチ→アラーム→世界の時刻→時計(日本時間)」の順に表示されるが、日本にいる時に世界の時刻を確認する必要性をほぼ感じない。設定からこの項目をスキップする様に出来ると良い様に思いました。
しかし、モード切り替え時には「ピッ」と音が鳴り、時計(日本時間)に戻ってき際には「ピピっ」と2回音がなるので、慣れれば大きな問題はありません。
バッテリーの持ち
時計の駆動方法はソーラー充電となっており、バッテリーの持ち時間は、メーカー記載で「フル充電時約5ヶ月間 パワーセーブ時約18ヶ月」となっています。
購入してから6年が経ちますが、その間に"充電"という作業をしたのは購入して箱から出した時だけです。
その後は、実際に登山で使用したり、自宅で保管する際も引き出しには仕舞わずに部屋の電気が当たる所に適応に置いておくだけでソーラー機能で自然と充電されているので、バッテリーはいつ見ても満タンになっています。
尚、これまで1~2月の北アルプスなど、超低温化でも使用していますが、バッテリーが急激に減るなどもなく、通常通り使用できています。
バッテリーに関しては、何の不満もありません。
高度計
高度計の画面では、「現在の標高」「登高スピード」「時刻」の3種類が表示されます。
▼良い点
現在の歩行スピード「1時間に何メール登れる(下れる)か」が表示されるので、ペース配分の把握や目的地への到着時刻の予測などに使えて大変便利な機能です。登山の中で使用頻度は結構高いです。
▼悪い点
GPS専用端末や、スマホのGPSなどに比べると精度は下がり、最大50m程度の誤差がある場合があるので、目安という範囲を出ないので、読図に使用するには少し信頼に欠けるという印象です。
正確な高度が分かった際に時計の高度を調整してやると誤差が少なくなります。
方位計測機能
方位計測機能に関しては、そこそこ正確ですが、読図など正確な方位を把握したい時は、コンパスを使用するので、正直な所、山中での出番はあまりありません。
温度計測機能
温度計測機能に関しては、あまり正確とは言えない印象です。
特に時計を腕に装着した状態だと身体の熱の影響を受けるのか、実際の温度よりも少し高めに計測されているように思います。
ストップウォッチ
ストップウオッチは「1/100秒計測」で「10時間計(9:99:99"99)」となっています。
▼私が山で使用する場面
- 歩行時間の計測
- 休憩時間の計測
- カップ麺やフリーズドライの待ち時間の確認
大体こんな感じです。
山で使う分には文句はありません。
▼残念なところ
敢えて言うならば、「ラップ機能」がないので、下界でランニングなど各セット毎の時間を記録したい時には少し不便を感じます。
アラーム
アラームは3種類設定することが出来ます。
▼私が山で使用する場面
- 朝の目覚まし(スマホの足しに)
- 薬の時間(山の中では日常生活と活動リズムが異なるので、飲み忘れ防止に)
- 撤退時刻の通知(登る事に夢中で撤退時刻過ぎてしまわないように。特に冬などでアウター+手袋を装着していて随時時刻を確認出来ない場合にとても重宝する。)
▼残念なところ
音量が特別大きい訳ではないので、寝袋の中などで体勢によっては音が小さくなってしまい、目が覚めない場合があるので、朝の目覚ましをこの時計だけに頼る事は出来ません。
防水性能
防水機能は10気圧として「日常生活用強化防水」の位置付けとなっています。
その為、山の中で遭遇する水であれば全て対応可能と言えるでしょう。
尚、私はこの時計を装着したままで海に5mくらいまで潜っていますが、特に故障もしていません。
(※この時計の防水レベルでは潜るという行為は推奨されていません。)
その為、沢登などで装着していても問題はないと思われます。
この時計のメリット&デメリット
この時計の良いところ
▼コストパフォーマンスに優れている
最大のメリットはコストパフォーマンスに優れているという点にあります。
定価が28,000円と、登山用の時計としては非常にリーズナブルな価格で、必要最低限な機能しかないエントリーモデルですが、登山で求められる機能はあらかた揃っているので、最初の1本としてオススメです。
この時計の残念なところ
▼着け心地は70点
時計としては軽量で重量によるストレスは全くありません。しかし、結構な頻度で文字盤が明後日の方向を向くことがあります。
▼お洒落感は余り無い。
この時計の方向性と価格帯を考えると妥当な所ですが、お洒落感はありません。
最近は登山用の時計でもスマートウォッチが増えてきており、通常の文字盤タイプの時計でもタウンユースでも十分に使えるお洒落なモデルが出ているのを思うと、お洒落思考の人にはあまり向かないかもしれません。
まとめ
登山の時計の選ぶポイントはいくつかあります。
- デザイン性
- 耐久性
- 機能性
- 価格帯
自分が重要視したいポイントを選べば良いと思います。
最近では、登山用の時計にも「スマートウォッチ」が搭載されてきており、身体機能を測定できたり、文字盤に地図を表示したりできたりと高機能なモデルが沢山販売されています。
それに比べると今回ご紹介した「SEIKO「プロスペック アルピニスト」は、定価が28,000円と、登山用の時計としては非常にリーズナブルな価格で、必要最低限な機能しかないエントリーモデルですが、登山で求められる機能はあらかた揃っているので、最初の1本としてオススメです。
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