Garminからもスマートウォッチが出ているのはご存知でしょうか?
今回、Garminのスマートウォッチの最高峰モデルに位置するFenix7を購入しましたので、ご紹介したいと思います。
- GPSの精度が○○値上がった~
- バッテリーが○○時間増えた~
などのカタログ値の紹介ではなく、実際に使用して体感できた内容でレビューをして行きます。
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【レビュー】Garmin Fenix7「登山時計の最上位モデル」
時計の紹介
fēnix 7 Sapphire Dual Power
価格:121,000(税込み)
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機能一覧(抜粋)
▼時計機能
- 時間/日付
- アラーム
- ストップウォッチ
- 日の出/日没時刻
▼健康モニタリング
- 心拍数
- 呼吸数
- 血中酸素
- ストレスレベル計測
- 睡眠モニタリング
▼センサー
- GPS(+GLONASS,みちびき,Galileo)
- 地図
- 気圧高度計
- コンパス
- 加速度計
- 温度計
▼デイリースマート機能
- Bluetooth,Wi-Fi
- 通知機能
- カレンダー
- 天気情報
- スマホ音楽再生操作
- ミュージックプレーヤー
- Suica
▼ライフログ機能
- 歩数
- 消費カロリー
- 上昇階数
- 移動距離
▼ジム & フィットネスアクティビティ
- 筋トレ
- HIIT
- ヨガ
- ランニング
- ゴルフ
- 水泳
▼アウトドア
- 登山
- クライミング
- マウンテンバイク
- スキー、スノーボード
- マリンスポーツ(SUP、カヤック、サーフィン)
上記は抜粋した内容となります。
という感じで、非常に多くの機能が搭載されています。
詳しくはGarmin公式サイトでご確認下さい。
機能が多すぎて、全ての機能を使いこなすは不可能なくらいの数です。
多機能というのは、「そんなに要らない」ではなく、色々な人のニーズに応える時計だという事です。
各機能のレビュー
視認性
Fenix7のディスプレイは半透過メモリインピクセル液晶を採用しており....と堅苦し説明を抜きにすると、視認性は非常に良いです。
日中の日差しが強い状態でも、ディスプレイが見にくいという事もありません。
上の写真は、尚且つカメラのレンズ越しですので、実際の視認性はもっと高いです。
また、バックライトが照度60%くらいの状態ですので、明るさの幅はまだまだ残っています。
ポイント
- カラー表示で、情報が分かりやすい。
- バックライトの照度はモード毎に調整可能で、昼間の屋外でも見やすい。
- 時計の文字盤はデザインやパータンをカスタマイズ可能で、利便性とマンネリ防止に貢献。
登山モードは視認性とバッテリーの消耗を防ぐ為に、表示が非常にシンプルになります。
センサーが優秀
バックライトの点灯を「常時点灯の有無」「ボタン」「センサー」の3つから点灯させる事ができるのですが、このセンサーが非常に優秀です。
時計を見ようとする動きをすると、バックライトがサッと点灯するので、タイムラグなどはありません。
また、予め就寝時間を登録しておけば、例え就寝中に寝返りを打って手首に動きがあっても、バックライトが点灯する事はないので、睡眠が妨害される事はありません。
このあたりの細かな配慮がされている所も、評価ポイントです。
操作性
時計には、ボタンとタッチパネルの両方があります。
各機能の呼び出しや、設定もシンプルで、操作は分かり易いです。
ボタン
ボタンはカチッとしたしっかり目の押し味となっており、誤作動が起こりにくい印象です。
またこれは感覚的なお話ですが、雪山登山登山などで厚手のグローブを嵌めている状態でも押しやすい印象です。
タッチパネル
タッチパネルの感度についても、タイムラグも無く、サクサクと動いてくれるのでストレスはありません。通常のiPhoneなどと同じくらいだと思って良いと思います。
設定はアプリでも可能
細々とした設定はアプリのGarmin Connectで行い、更新を押せば、Fenix7に反映されるので、非常に便利です。
着け心地
時計の重量はレギュラーサイズで72gと、数値だけ見ればスマートウォッチの中では少し重たい方ではあるのですが、
バンドが優秀なお陰で、付け心地は非常に良いです。
標準のシリコンバンドで19段階の調整式で、手首にフィットします。
勿論、装着中に向きがズレるなどのストレスもありません。
登山やランニング、筋トレなどの身体を動かすアクティビティの時は勿論、デスクワークの時なども快適に過ごす事が出来ます。
バッテリーの持続性について
▼公式サイトの表記
公式HPから一部抜粋
スマートウォッチモード:約18日間+約4日間*
バッテリー節約モード:約57日間+約116日間*
GPSモード:約57時間+約16時間**
バッテリー最長モード:約136時間+約153時間**
Expeditionモード:約40日間+約34日間*
*ソーラー充電、50,000ルクスの条件で1日3時間の屋外での終日着用を想定
**ソーラー充電、50,000ルクスの条件での使用を想定
* スマートフォン通知の頻度や各種設定状況(血中酸素トラッキング機能など)により、表示されている稼働時間より短くなる事があります。
▼実際のバッテリーの持ちについて
スマートウォッチモードの場合
開封時のプリセットの状態で、充電を満タンにして大体1週間で、次の充電が必要となります。
公式では18日間となっているので、半分以下という風に思われるかもしれませんが、公式サイトの通知にあるように、バイブレーションの有無、GPSのON/OFF、心拍や血中酸素の計測など、各種設定状況により大きく異ります。
1週間というのは、健康モニタリングなどの各種計測機能を全てONにした状態となるので、不要な機能をオフにして、就寝時に着用しなければ、2週間くらいは持ちます。
登山モードの場合
正式なバッテリーの数値は図り忘れましたが、真冬でも2泊3日であれば余裕です。
いずれにしても、スマートウォッチの代名詞でもあるAppleウォッチは毎日充電が必要なことを考えると、1週間バッテリーが持つというのは凄いことだと思います。
ソーラー充電について
ソーラー充電で、「+◯日」「+◯◯時間」という表記がありますが、これはあまり当てにしない方が良いと思います。
メインの電力は通常の充電から賄うこととなります。
「天気の良い日に屋外で活動している時は、バッテリーの消耗を遅らせることができる」という程度の認識の方が良いでしょう。
とは言え、無いよりはあった方が断然良いとは思います。
GPSと地図について
Fenix7には標準で、日本詳細地形図がインストールされています。
この標準搭載の地図ですが、何度か実際の登山で活用してみた感想ですが、
「十分に使用可能」だと言えます。
無償の標準地図は地形図のみとなるので、地図を積極的に活用したい場合は、やはり有料の地図の購入が望ましいと思いますが、
- 現在地を確認する
- 紙の地図の保険
- GPS端末を持っていない人の保険
などの「時計の地図」として想定される使い方であれば、十分に活用できるレベルであると言えます。
そして、GPSの精度に関してですが
非常に正確です。
Fenix7には現在地を確認する為のGPSが搭載されており、GLONASS、みちびき、galileoなどの複数の電波を受信でき、尚且つ、GNSSマルチバンド機能搭載で、複数の電波を同時に受信できることも、正確性へと貢献していると思われます。
GPSの専用端末(Garmin MAP64S)ログのと比較しても、誤差などは殆どありません。
さすがはGarminといったところです。
有料の地図
Garminから以下の地図は有料で配信されています。
【日本登山地形図】
日本登山地形図(TOPO10M Plus)V6は、昭文社が整備した「山と高原地図」61冊分のデータをベースに、国土地理院2万5千分の1地形図の元となる数値地図(国土基本情報)の情報を加えた、登山や地理調査に最適なルート探索可能なデジタル地形図です。
登山道は航空写真のトレースだけではなく、地元登山家による実踏調査データを使用しているため、一般的な地形図よりも精度が高くなっています。
参照元:Garmin公式サイト
【日本詳細道路地図】
日本詳細道路地図(シティナビゲーター)は日本全国の詳細な経路探索可能な道路地図と多数のPOI(ポイント情報)を収録しています。
プレインストールされている機種に対して、パソコンを用いてオンラインで内蔵メモリーへダウンロードする事ができます。
参照元:Garmin公式サイト
気に入っている点
普段使いもOK
Fenix7はコンセプトの「ビジネスアスリート」というだけあり、普段使いでも全く違和感がありません。
良い意味で「Theアウトドアウォッチ!」という雰囲気ではない為、スーツとの相性もOKです。
バンド交換が簡単
公式からチタンバンドも発売されており、尚且つ、バンド交換は工具いらずのワンタッチで出来るのも素晴らしいポイントです。
平日はチタンバンド、休日はシリコンと使い分ける際もアリです。
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装着していて楽しい
- 睡眠の質をパラメーターとコメント付きで提案
- 運動後のリカバリー所要時間
- 残りの体力ゲージ
などなど、身体に関する色々な情報を教えてくれるので、時計をはめていて楽しいです。
トレーニングの感度が良い
Fenix7はスマートウォッチなので、時計を装着した状態でトレーニングを行うと、トレーニング内容を記録してくれます。
この計測できるトレーニングの種目が多いことは既にお伝えした通りですが、
この時計が凄いのは計測感度が高いということです。
どういう事かと言うと、Fenix7を装着し、「筋トレモード」をオンにしてトレーニングを行うと、取り組んだメニューを正確に計測してくれます。
ダウンベルやバーベルなどの腕を直接動かす種目は勿論ですが、腹筋運動やスクワットなど腕と直接関係のない動きも計測可能となります。
通知機能がやっぱり便利
これはスマートウォッチ全般の機能ではあると思うのですが、時計とスマートウォッチをペアリングさせておけば、電話、メール、LINE、SNSなどの各種通知を時計が教えてくれます。
これが意外と便利で、カバンの中にスマホを仕舞っている場合などでも、着信を聞き逃す事がありません。
また、スマホを取り出しにくい状況でも時計に表示される通知内容で軽く確認したりと、日常使いも視野に入れている場合は、やっぱり便利です。
Q&A
対応温度は何度ですか?
これは公式の発表はありませんが、実際に使ってみた感想としては、
日本の環境であれば、使用できない環境は無いと思って問題ないと思います。
▼高温域について
ソーラー充電に対応しているという事からも、太陽光による温度の上昇にもある程度は対応していると思われるので、通常人間が生活する環境下であれば、問題はないと思われます。
真夏の炎天下でのアクティビティとかは余裕です。
▼低温域について
2月の標高3,000mの雪山で使用していましたが、不具合などは全く起きていません。
※使用環境:気温-12度、風速10m
注意ポイント
低温下でのバッテリーの持続性を確認する為に、冷凍庫などに入れる行為は止めましょう。
冷凍庫内では問題ないと思われますが、冷凍庫から取り出した際に、室温との急激な温度変化で時計内部に結露が発生する危険性があります。
Fenix7S、Fenix7、Fenix7Xのどれが良いでしょうか?
画像引用元:Garmin公式サイト
Fenix7は3つのサイズが展開されています。
サイズとバッテリー量が主な違いとなります。サイズ感については実際に全てを試着した感想をもとにコメントさせていただきました。
※フラッシュライトは7Xのみの機能となります。
【小型】fēnix 7S
≪サイズ≫
- 時計本体:42 x 42 x 14.1 mm
- ディスプレイ:直径1.2インチ(30.4 mm)
- 58g
一般的な小型の登山ウォッチと同じくらいのサイズとなっています。見た目、触り心地も「小さい」と言った印象で、この時計の多機能さを考えると、サイズ感が一致していないという印象でした。
≪バッテリー≫
- スマートウォッチモード:約11日間+3日間
- GPSモード:約37時間+9時間
登山での使用を想定すると、1日9時間の行動で、余裕を持って2泊3日、3泊4日がギリギリが可能ということになります。
※GPSモードの単純計算の場合
【普通】fēnix 7
≪サイズ≫
- 時計本体:47x 47x 14.5mm
- ディスプレイ:直径1.3インチ(33.02 mm)
- 重量73g
登山での視認性も問題なく、普段使いでも違和感なく溶け込みます。まさに適度なサイズ感といった印象です。
因みにSUNTOなどの他のアウトドアスマートウォッチも大抵このサイズとなっています。
≪バッテリー≫
- スマートウォッチモード:約18日間+4日間
- GPSモード:約57時間+16時間
登山での使用を想定すると、1日9時間の行動で、余裕を持って4泊5日、5泊6日がギリギリが可能ということになります。
※GPSモードの単純計算の場合
【大型】fēnix 7X
≪サイズ≫
- 時計本体:51 x 51 x 14.9 mm
- ディスプレイ:直径1.4インチ(35.56 mm)
- 重量89g
そこそこデカいです。登山での視認性は確かに高そうですが、使用する場面は選びそうな印象です。
また、時計が大きい為、体格や装着する位置によっては、腕立て伏せのように手首を大きく曲げた際に、手の甲と干渉する場合があります。
≪バッテリー≫
- スマートウォッチモード:約28日間+9日間
- GPSモード:約89時間+33時間
登山での使用を想定すると、1日9時間の行動で、余裕を持って7泊8日、8泊9日がギリギリが可能ということになります。
※GPSモードの単純計算の場合
個人的にはレギュラーサイズのfēnix 7をおすすめします。
非常に高価で購入するか迷っている
確かにFenix7は高いです。
「Fenix7」と「Fenix7S」が定価121,000円(税込)、
「Fenix7X」は定価137,500円(税込)となっており、
同じ登山用のスマートウォッチであるSUNTOの最上位モデルの「SUUNTO 9 PEAK PRO」も87,890円となっているので、登山用の時計としては非常に高額と言えます。
ですので、登山でのみ使用し、用途としても時刻とログ管理のみといった場合は、同社の「Instinct 2 Dual Power(62700円)」でも十分かもしれません。
「ビジネスシーンやタウンユースでも積極的に使いたい」という場合は、Fenix7の高級感が活きてくると思います。
保護フィルムは貼った方が良いですか?
保護フィルムを貼るかどうか、、、
結論:迷っているなら、とりあえず貼ろう
画面はサファイアガラスという非常に傷に強い材質で出来ていますので、あまり怖がる必要はありませんが、
保護フィルムは公式のものでも、せいぜい1,000円くらいです。
精神衛生的にも、迷っているなら貼っておきましょう。
因みに、私はビビリなので貼りました。
まとめ
私が実際にFenix7を使っていて感じた事は、
- カッコいい!
- 高性能!
- 楽しい!
です。
こんな方におすすめ
- 登山用と普段使いの両方で使いたい人
- ちょっと良い時計を探している人
- バッテリーの持続性が高い時計を探している人
- Garmin信者の人
- 文字盤がカラーの時計が欲しい人
- 普段の生活でも最大限に活用したい人
- トレーニングなども積極的に行う人
Garminの最上位モデルというのにも納得がいく一品と言えます。
デメリットは特に見当たりませんが、あえていうなら、価格が高く購入に勇気がいるという点くらいでしょうか。
購入して損はない時計だと思います。
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