2023年の厳冬期の最後は比良山系の中ノ谷αルンゼに行ってきました。
【トレーニング山行】比良山系 中ノ谷αルンゼ/2023年2月26日
ルート
2023年2月6日
駐車スペース〜堤防〜中ノ谷αルンゼ(往復)
アクセス
湖西道路の志賀ランプを下りて、細い道を進むと廃道へと変わり、そのまま進むと、堤防へと繋がる道へ続いています。
2月末ですが、朝は周辺道路~山道の両方で雪道となっており、夏用タイヤでの通行は不可能な状態となっていました。
路面状況
雪がない時でも大小の落石があるので、走行には要警戒。
そこそこの急斜面の為、冬季は積雪状況によりスタックしたり、後ろ向きに下がってしまうこともあります。冬季に上まで車で上がる場合は注意しましょう。
天気
朝:雪
昼:雪
登山道の積雪状況・危険個所
ルート上には雪があり、その下には多数の石が隠れており、場所によっては非常に深い穴となっている場所もあります。
また、夏季・冬季共に同ルートを下降する場合はロープによる懸垂下降を使用することが多くなっています。
【山行記録】比良山系 中ノ谷αルンゼ
駐車スペース〜取り付き
今日は2月26日。もうすぐ3月だというのに雪が降っており、湖西道路も雪景色です。
朝はノーマルタイヤでは厳しい路面状況でした。(昼はカラカラ)
志賀ランプで降りて細い山道を進んでいきます。
最初はこんな感じのところを登っていきます。
ガッツリ雪道で、傾斜もキツイので、ノーマルタイヤは通行不能です。
林道の上部の駐車スペースに駐車。車は詰めて停めても3台くらいの広さしかありません。
それ以外の場所にもチラホラ駐車スペースはありますが、通行する車の迷惑とならないように気を付けましょう。
ストレッチを済ませて出発。
ルンゼの取り付きへは、廃道を道なりに進んでいきます。
駐車スペースから20分くらいで右手側の斜面に登っていく所が出てくるので、上がっていきます。
先ほどの写真の場所から5分ほどでフェンスに到着です。
フェンスから堤防は目と鼻の先です。
落ちたら、アウトです...
積雪が多い年は柵の高さまで雪があるらしいので、あまり近づきすぎない方がいいですね。
ほんの少しですが、渡渉があります。
この景観、、、
アルプスっぽい。1,000m級の低山とは思えません。勝手にテンションが上がってます。
2月末とはいえ、ここ数日で新たな積雪があったようで場所によっては膝まで埋まります。
中ノ谷αルンゼ
ルンゼの入り口で装備を整えて、いざ出発
最初の滝はフリーで。
2段目もフリーで。
と思いましたが、岩がガリガリになってきたので、途中からロープを出しました。
しばらくなだらかな道が続いて
また段差
今回は練習を兼ねているので、危険個所は迷わずロープを出します。
雪を掘り起こしたら、ハーケンが出てきます。
とはいえ、殆どが雪に埋もれており、中間支点を見つけられたのはこの1箇所のみ。
トップは絶対に落ちない前提での登攀となります。
3段目くらいの所が、非常に嫌らしかったです。
全体的には固い雪の層の上に新雪が30cm程乗っており、比較的歩きやすいのですが、難所だけはカチカチに凍った岩の上に、サラサラの雪が乗っているだだけなので、非常〜に登りににくい!
この日は岩と雪のMIX帯で最も難しいコンディションの一つでした。
まぁ、練習にはもってこいなんですがね。
難所を超えたら、また直ぐに次が。
ビレイ中も降雪ありで、偶に風で木の上の雪がシャワーのように落ちてくる...
終盤にはこの状況にも慣れてきて、風の音で、雪が落ちてくるまでに下を向くまでに順応しました。
ピッチは細かめに切っていきます。
ノートレースの貸切状態で最高!
しばらくは平坦
少し休憩
壁以外は基本的に膝下ラッセル。
所により深い落とし穴があります。
沢ルートなので大体は予想が付きますが、要警戒です。
この辺りで時間切れとなりました。
このルートの難所は一通り通過したので、満足です。
来た道を戻ります。
難所は全て懸垂で。
懸垂1
懸垂2
懸垂3
懸垂も視野に入れるなら50mロープの方が良い感じです。
懸垂4
取り付きまで降りてきました。
下山前にもう一度、中ノ谷を望む。
すみません、もう一度言わせて下さい。ここから見る眺めがアルプ....
廃道まで戻ってきました。
橋に着いたら駐車スペースは直ぐそこです。
お疲れ様でした。
まとめ&感想
2月末ということで、近畿圏の雪山シーズンもいよいよ終盤。
残雪期に向けて、雪のあるうちに色々やっておきたいので、厳冬期最後の山行は比良山系の中ノ谷αルンゼへ行ってきました。
前々から気になっていたルートでした。
廃道を道なりに進むと30分ほどで取り付きに到着できるので、アプローチが非常に楽な印象でした。
取り付き地点の雰囲気がアルプスっぽくて、一人だけテンションが上がっていました。
このルート、雪の量によっては、ただの歩くだけになると言われていますが、
雪は片栗みたいで、岩はツルツル、、、落とし穴も炸裂して、
ほどほどにエキサイティングなコンディションでした。
ノートレースの貸切ということで、時間を気にせずゆっくりと過ごす事ができました。
次は夏の時期に来てみたいです。