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【解説】厳冬期の西穂高岳の難易度と挑戦について

厳冬期 西穂高岳

「厳冬期の西穂」本格的な雪山登山を始めた登山者が抱く志の一つではないでしょうか?

あの険しい岩稜帯の細い稜線に、雪を纏った姿は、美しくもありながら人を寄せ付けない雰囲気を醸し出しています。

その美しさに魅了され「厳冬期の西穂」を志す登山者に向けて、「自分でも行けるのか」」「どう取り組んで行けばいいのか」など、自身の経験から思うことを紹介していきます。

【解説】厳冬期の西穂高岳の難易度と挑戦について

動画verはこちら

実際の厳冬期の西穂高岳の映像を元に作成しています。

よろしければどうぞ。

 

「厳冬期 西穂高岳」とは

厳冬期 西穂高岳の稜線

西穂高岳は、長野県と岐阜県にまたがる山で、主峰である西穂高岳の標高2,909mと、穂高連峰の中では唯一3,000mに満たない山です。

しかし、西穂高岳へと至るまでは、西穂独標(11峰)、ピラミッドピーク(8峰)、チャンピオンピーク(4峰)と険しい瘦せ尾根の岩稜帯を超えて行かなければならず、夏は勿論のこと、厳冬期の西穂高岳は冬の穂高の登竜門とされています。

 

丸山からも遠くには西穂高岳の稜線を拝むことができ、向かいの笠ヶ岳の絶景を見え、

独標まで登れば、険しくも美しい稜線を拝むことができて心躍り、

主稜線を辿り、主峰までの登り詰める事ができれば、言葉では表し切れない達成感に包まれることでしょう。

 

 

西穂高岳 独標

そんな建前は知っているから、実際はどうなの?という所ですが、

 

一般的に「難易度の高い山」「上級者向き」とされていますが、実際には多くの登山者が登っており、人気の山になっています。

その理由として詳しくは後述していますが、山小屋やロープウェイの存在が凄く大きいでしょう。

人気故に人が集まり、情報も多く、トレースも期待出来ます。アプローチも短く体力や技術があまり無くても、天候次第では登れてしまいます。

この辺りについては以下の本文で詳しく解説していきます。

 

 

さて、貴方にとっての「厳冬期 西穂高岳」は何ですか?

ステータス、ネームバリュー、穂高の登竜門、、、etc

人とにとって色々あると思いますが、それだけの魅力を放っているのは事実です。

 

それらは決してネームバリューから得られる満足感という事ではなく、穂高の魅力と難しさ、そしてそれを達成する為の努力や過程にドラマがある。私はそんな風に思っています。

 

 

「厳冬期の西穂高岳」が人気の理由...

ロープウェイでアクセスが簡単

新穂高ロープウェイ

冬の西穂高岳が人気の一番の理由はこれでしょう。

西穂高岳の山麓である新穂高には新穂高ロープウェイがあります。

ロープウェイに乗ると新穂高温泉(標高1090m)から西穂高口(標高2156m)まで一気に上がることが出来るので、アプローチが非常に楽です。

標高差1066mを自分の足で登るとなると結構大変ですが、アプローチが短縮されることで、コンパクトに冬の絶景を楽しめ点が、冬の西穂高岳の魅力の一つでしょう

ロープウェイのお陰で、多くの人が集まり、通年営業の山小屋も存在しています。

 

ロープウェイから西穂山頂までは夏の標準コースタイムで片道4時間。健脚者で条件さえ整えば、夏・冬共に日帰りすら達成する者もいるくらいです。

 

関連リンク

新穂高ロープウェイは定期メンテナンス等で運休になる事があるので、運航状況は事前にチェックしておきましょう。

新穂高ロープウェイ公式サイト

 

 

西穂山荘の存在で安心感がUP

西穂山荘

ロープウェイから1時間程の距離に、西穂山荘があります。

この西穂山荘は北アルプス南部の山小屋で唯一通年営業していることで有名で、冬の西穂高岳を目指す登山者にとって非常に大きな存在となっています。

西穂山荘のサービス

▼宿泊

ロープウェイと西穂山荘の存在のお陰で、荷物を最小限に留めて3,000m級の冬季登山を楽しむ事が出来ます。登山講習会の時に1度宿泊した事がありますが、内部はめちゃくちゃ綺麗で非常に快適に過ごす事が出来ました。

▼テント泊

山荘という逃げ込む場所がある為、本格的な北アルプスのテント泊のデビューに最適

▼軽食の提供

西穂ラーメンは定番!標高の高い所では沸点が低くなる為、生麺の使用が難しいところを独自の製法により生麵を使用し本格的なラーメンの提供を可能にしています。味は味噌と醤油の2種類から選べて、このラーメンを食べる為だけに来る登山者もいるくらい人気です。

▼登山道の整備

夏のルート整備は勿論のこと、冬季においては、「ロープウェイ~西穂山荘~丸山」の区間には、一定間隔で赤旗が設置されており、悪天候時も安全に小屋まで戻ってくる事が出来るようにされています。また、降雪直後にはロープウェイから西穂山荘の区間にトレースを付けるなど、登山者の安全の為に尽力されておられます。

▼SNSでの気象状況の配信

西穂山荘のFacebookでは最新の山の情報や、連休前等には気象情報等が配信されており、登山の為の確かな情報の入手が行いやすくなっている。

▼講習会の開催

1年に1~2回、雪山登山講習会が開催されており、本格的な雪山登山を始める登山者に人気の講習となっています。1泊2日のものと2泊3日の物があり、予約開始後、10数分で満席になる年もあるくらい人気です。私もここの講習を受けた事がありますが、非常に素晴らしい講習会でした。

 

西穂高岳では各登山者が、西穂丸山、西穂独標、西穂高岳とレベルに合わせた登山を楽しんでいましが、それを可能にしているのは、西穂山荘とロープウェイの存在が大きいでしょう。

 

関連リンク

 

 

人が多く集まるので、情報やトレースに期待が出来る

西穂山荘

ちょっと極端なタイトルを付けましたが、実際、情報やトレースを期待している登山者は多いのではないでしょうか?

 

冒頭でも触れた通り「厳冬期の西穂高岳」は人気の山なので、「ヤマップ」や「ヤマレコ」などでは多くの登山記録が公開されており、最新のルートの状況や雰囲気を把握するのにも困りません。

また、好天の週末ともなれば、多くの登山者が訪れる為、完璧なトレースが出来上がる事も珍しくありせん。

 

 

 

 

 

「厳冬期の西穂高岳」の注意点と必要な技術

ロープウェイのおかげで、難易度が下がったと錯覚すること。

西穂高岳の稜線

ロープウェイと西穂山荘の存在で、難易度が下がっていると錯覚してしまう方が多いのが実情です。

技術不足の登山者が起こした事故も多く、ハイキングの延長で足を延ばす観光客が散見されるなど、これらの問題は近年のSNSの普及も影響しているとは思います。

 

▼もしも、西穂高岳にロープウェイがなかったら?

西穂高岳の山麓の新穂高温泉駅の標高が1,117m、
西穂高岳の登山口の西穂高口駅の2,156M

標高差は1039mもあります。

これだけの標高差がある場合は、必然的に1泊以上が必要となり、もしも西穂山荘が無ければテント泊の装備も必要となり、多くの装備と体力が求められることとなります。

また、山荘という逃げ場がなく、ロープウェイによるアプローチの短縮がない為、一層慎重な天候判断が求められます。

 

雪山登山というのは本来このようなものであり、一定以上の体力と経験が求められることから入山者にふるいにかけられていますが、
西穂高岳においては、ロープウェイによるアプローチの短縮と山小屋の存在により、実感が湧かないまま3,000mの稜線に立ってしまっています。

どれだけ便利な条件が整っていようとも、
山の厳しさは変わらないという事を忘れてはいけません。

 

実質、冬季の西穂へのアプローチ方法はロープウェイしかない。

西穂高岳へのアプローチ

ロープウェイでアクセス出来る事は非常に便利な事ではあるのですが、

注意しなければならないのは「ロープウェイは悪天候時には運休になる」ということです。風速が一定の規定値を超えると運休になり、悪天候時には丸1日運休になるということも多く、登れても降りてこれないということが起こる可能性があります。

 

その他のアクセス方法は?

ロープウェイ以外にも西穂高岳へと至るルートはありますが、どれも危険性を含んでおり安易な使用は非常に危険です。

  • 「西穂高岳西尾根」

    穂高平から西穂山頂にダイレクトに登る冬季バリエーションルート。十分な経験と技術・体力が必須。一般ルートとは別次元の難易度となります。

  • 「旧ボッカ道跡」

    夏でさえ通行人も殆ど無くルートの整備もされておらず、冬季に関しは一部雪崩の危険性もあります。

  • 「上高地側からの登山道」

    冬季に利用される登山者も少なく不明瞭なところがある為、経験者以外の利用は推奨されていません。

  • 「奥穂高岳からの縦走路」

    冬季のこのルートを歩く事が許されるのはエキスパートのみ。私が語るには及びません。

西穂山荘 西穂くん

また、冬季のロープウェイの最終便は西穂高口「16時15分」となっています。

西穂山荘~ロープウェイ乗り場までが夏道コースタイムで約1時間、改札締切時刻などを考慮すると、どんなに遅くとも15時には西穂山荘を出発しなければいけません。

西穂山荘は標高2367m地点にあり、そこから15時頃に下山を開始するということ自体が、ロープウェイが無ければありればあり得ない判断です。

そして、本来であればそのような時刻に下山を急ぐくらいであれば、せっかくの逃げ場である西穂山荘を利用すべきです。

しかし、「翌日の仕事や予定をキャンセルして、もう1泊する」という判断を下すのは簡単ではありません。

「翌日は仕事がある」

「下山の手段がロープウェイしかない」

「最終便が迫っている」

という焦りが事故を誘発します。

 

正常な時と、焦っている時とでは、見える景色が違います。

簡単なミスを犯し、軌道修正に時間がかかり、最悪の場合、滑落します。

 

そのような事にならない為にも、
入山時には下山時の天候を確認を行い、余裕をもった計画を立てるようにしましょう。

 

 

悪天候時やホワイトアウトの時には容易にルートを失いやすい。

厳冬の西穂丸山

西穂山荘の存在は心強いですが、山荘の存在を充てにしすぎるのも危険です。

西穂山荘から独標までの間にある丸山及びその周辺は、尾根上とは言え広い地形となっており、悪天候はホワイトアウトが発生しやすい地形となっています。

西穂山荘の計らいで、山荘~丸山間は赤旗が設置されており、視界が非常に悪い時であっても、無事に山荘に戻ってこれるようになってはいますが、赤旗は一部欠損しており丸山以降は設置されていない為、油断は禁物です。

 

視界不良の西穂稜線

また、独標以降の稜線上であってもガスや吹雪によりホワイトアウトが発生する事があります。

また西穂高は基本的には1本の細い稜線となりますが、山頂付近には間違いやすい支尾根があり、特に悪天候時の下山時には方向を間違える危険性が高まります。(※実際に私自身間違えかけた事があります。)

岩稜帯の混ざった稜線とはいえ、ホワイトアウトとなると、ルートファインディングは非常に厳しいものとなり、本来巻くべきピークに誤って上がってしまうと、ルートの修正も困難なものとなる為、厳重な警戒が必要です。

 

 

好天時は厳冬期であっても登山者も多くトレースは明瞭で、前後の見える範囲に他の登山者がいるということ珍しくありませんが、真逆の状況に陥るこも十分に考えられます。

 

もしも天気が荒れたら?

▼天候判断と状況判断力

天候が荒れだすサインを見落とさず、自分の歩行スピードから撤退のタイミングを見誤らない事が大切です。
勿論、山頂に立てれば最高の想い出になりますが、悪天候に捕まると地獄です。
もしも、行動不能な状況では無暗に歩き回らずに、救助要請をする必要もあります。

▼ルートファインディング力

ホワイトアウトまたはそれに近い状況での稜線での行動は非常に厳しいものとなります。
細い稜線上で視界が無くなると、GPSは使い物になりません。ほんの僅かな痕跡を元に正しい方向に進む必要がありますが、悪天候時に少しでも対応出来るようにする為には、夏の時期や天気の良い時期に十分に歩き地形が頭に入っていることが重要となってきます。

 

自分はそんなこと対応できない、
どのくらい対応出来るか分からない

という場合は、予め好天予報は避けるというのも実力です。

荒天時に登る事が美学ではありません。

 

 

独標直下以降は、細い岩稜帯の稜線が続く

西穂高岳の稜線

独標直下以降は、雪と岩、時には氷の混ざったミックス帯が山頂まで永遠と続いています。

岩の上にアイゼンの歯を乗せて立ち上がるような場面も多く、一つのミスが死に直結するような場面も少なくありません。

 

山頂直下は時期により軽い雪壁となっており、雪の状態によっては厄介な登下降を強いられることとなる為、雪と岩のミックス帯に対応したアイゼン・ピッケルワークが必要です。

また、稜線の上高地側には雪庇が発達することが多く、踏み抜きによる滑落には十分注意しなければいけません。

 

事前に岩場(ゲレンデ)でのアイゼントレーニングを行っておいたりするのも有効的でしょう。

 

西穂稜線はアップダウンが続く

西穂稜線はアップダウンが続く

技術の維持には体力が欠かせません。

  • 丸山周辺の強風
  • 独標までの長い登り
  • 山頂までのミックス帯の登下降トラバースアップダウン

全ての要素が交わると予想以上に体力を奪っていきます。

 

体力が少なくなってくると、ピッケル・アイゼンワークにも影響を及ぼす要因となります。

そしてスピードダウンは体温の低下を意味し、更には低温化に身を置き続けることになる為、あらゆる面から見て相応の体力が必要となります。

 

 

稜線は極寒の地

西穂独標

独標の先に見える雪煙舞うピラミッドピーク

西穂山荘を出発すると、すぐに稜線に上がることになります。

特に、丸山周辺は風の通り道となっており、強風が吹き荒れていることで有名です。

 

独標以降も好天時を除けば、気温が低く、強風と相まって体感温度がマイナス20度を下回ることも少なくありません。

風・寒さへの対応力が低いと身体が固くなり、そこから恐怖心へと繋がり心身ともに負の連鎖となり非常に危険な状態となります。

技術だけではなく、寒さへの対応力も非常に重要なポイントと言えます。

 

 

 

渋滞が発生する場合がある

西穂独標

西穂高岳は1年を通して人気の山で、それは厳冬期においても例外ではありません。

特に独標までを目標地点にされる方は非常に多く、様々なレベルの方が挑戦されている為、人が多く集まる好天時には渋滞が発生する場合が多々あります。

自分よりも技術が低い登山者も多く見かける事でしょう。

時間が迫っている場合などはイライラすることもあると思いますが、無理な追い越しや圧力をかけるという事はせずに、出発時間を早めるなど事前の対応で回避するようにしましょう。

 

順番待ちが発生するタイミング

▼初心者を連れたパーティーに遭遇した場合

西穂高岳は冬季の穂高への登竜門とされている事から、山岳会やガイド登山など初心者を連れたパーティーも多く見かけます。独標で雪山デビューという人も意外と多く、そのような場合は通過に時間を要する場合があります。

▼ロープウェイの始発組が到着する時間帯

特にロープウェイの始発組が到着する朝の時間帯は、独標への登りと、独標からの下りの登山者が交差する為、一時的順番待ちが発生する事があります。1泊2日の登山計画で初日の内に山頂まで行って2日目は下山のみという計画の場合は注意が必要です。

▼天気が良い日

天気が良い日の西穂高岳は登山者で賑わっています。稜線以前にロープウェイから混んでいる事も多く、始発に乗れないという事も珍しくありません。こんな日は独標以降でも山頂直下も渋滞することも多いです。

 

 

予行演習が大事

天気や直近の降雪状況や、トレースの有無などの条件により、山の難易度は大きく変化するので、一概に「○○に登れたから厳冬期の西穂に登れる」ということは言えませんが、一つの目安として紹介してみたいと思います。

厳冬期 南八ヶ岳縦走≪硫黄岳~赤岳≫

厳冬の南八ヶ岳

厳冬の南八ヶ岳。寒さと風の強さは西穂の稜線にも引けを取らない。

総合的な難易度や危険性は西穂高岳の方が上のように感じますが、 硫黄岳~赤岳の稜線に関しても、岩場の登下降や急斜面のトラバース等、「一歩間違えれば命に関わる」という箇所も多く、寒さと強風に関しては八ヶ岳も引けを取りません。

このルートを問題なく歩けた場合、次の目標として厳冬期の西穂高岳を視野に入れてもいいかもしれません。

 

 

西穂独標

一般的に言われている指数として、
「独標の登り下りで怖いと感じた場合、それよりも先に進まない方がよい」
です。

これは正にその通りで、独標の登下降で手こずるようでは、主峰まで安全に往復する事は出来ないでしょう。

十分に実力を備えていれば、独標で怖いと感じることはありません。

 

 

Q&A

ソロで行けますか?、ガイドは必要ですか?

勿論、技量によりますが、ミックス対に対応できる確かなピッケル・アイゼンワークを習得している場合、ガイドなしでもいけると思います。

 

ロープによる確保や懸垂を必要とする場所はありますか?

基本的にロープを必要とするような箇所はありません。

但し誤ったピークに登ってしまった場合など、イレギュラーが発生した場合などは無いと進退窮まる可能性も否定出来ません。

しかし、明確な支点というのは非常に少ない為、支点構築の知識と経験がなければ対応出来ません。

 

日帰りは可能ですか?

好天時に健脚者は厳冬期も日帰りをする場合もあるようですが、個人的には安全面から厳冬期の日帰りは意識はしないほうがよいでしょう。

 

 

まとめ

西穂西尾根

私も雪山登山を始めたころ、「厳冬期の西穂高岳」を目標に頑張っていました。

厳冬期の西穂高岳には、1月に登ったことがありますが、それまでに、夏に2回、残雪期に独標とピラミッドピークまで行き、3月に山頂でいき、そして厳冬期の南八ヶ岳縦走を行い、最終的に「厳冬期の西穂高岳」へと挑戦した。

決して「これだけの回数を踏んでからでないといけない。」という訳ではなく、それぞれの山行で自身のレベルを確認し、ステップアップを図ってきた結果となります。

 

でも結局は行ってみないと、「行けるか行けないか」は分からないものでもあると思います。

恐怖心にばかり囚われていては、一向に行くことはできません。

自分が思うだけの準備をしてきたのであれば、「撤退の判断基準」をしっかり定めた上で、思い切って挑戦してみるといいかもしません。

 

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