2024年1月6~7日、大峰山脈の八経ヶ岳に1泊2日のテント泊で行ってきました。
関連記事
【山行記録】大峰 八経ヶ岳 狼平でテント泊/2024年1月6日〜7日
ルート&タイム
2024年1月6日(土)
・08時30分:天川村役場
・12時00分:栃尾辻
・15時30分:狼平避難小屋
2024年1月7日(土)
・05時00分:狼平避難小屋
・06時10分:弥山小屋
・07時00分:八経ヶ岳
・07時30分:弥山小屋
・08時30分:狼平避難小屋
(休憩:2時間)
・15時30分:天川村役場
アクセス
登山者向けにも開放されている天川村役場の駐車場を利用させて頂く。
屋外のトイレも利用可能で、非常に綺麗で素晴らしかった。
注意ポイント
駐車場の時点で標高600mを超える高地で、周辺道路は冬季は凍結の恐れがあるのでスタッドレスタイヤ等の冬用タイヤの装着してアクセスしましょう。
駐車場も夜は0度になっている時間がありました。
天気
2024年1月6日(土):晴→曇り
2024年1月7日(土):曇→晴→風雪
登山道の積雪状況・危険個所
天川村役場〜栃尾辻
天川村役場〜栃尾辻までは前回の山行時と全く変わらないので、こちらの記事で紹介しています。
栃尾辻〜狼平避難小屋
栃尾辻から雪が繋がり、天女の舞との分岐以降は登山道全体が雪に覆われています。
トレースも明瞭で踏み跡もしっかりとしており、気温の高い日中はアイゼンなしで通行可能。
但し、登山者の通行量が多くなればなるほど、雪が踏み固められ、気温が下がるとアイスバーンと化している箇所が多数ある為、状況に応じてアイゼンやチェーンスパイクの装着が望ましい。
狼平避難小屋〜八経ヶ岳
狼平避難小屋より上部も豊富な雪の量となっているが、看板や赤テープはしっかりと出ており問題なく弥山、八経ヶ岳へと至る事が可能。
狼平避難小屋〜弥山小屋間の階段は中途半端に雪に覆われている為、少し歩きづらい印象。
上記は登山日時点での情報となります。低山においても寒波の到来により一晩で状況が一変します。必ず最新の気象状況をご確認の上、最善の装備で登るようにして下さい。
【山行記録】1日目:天川村役場~狼平避難小屋
天川村役場〜栃尾辻
天川村役場〜栃尾辻までは前回の山行時と全く変わらないので、こちらの記事で紹介しています。
栃尾辻〜狼平避難小屋
栃尾辻の避難小屋で休憩。小屋と言ってもトタン屋根で出来た簡易的な建物で、中は地面が露出しており綺麗とは言えませんが、雨風が凌げて有難いです。
栃尾辻から20分程登れば天女の舞との分岐に出ます。今回は天女の舞には寄ら無いので、夏道(右側)を行きます。尚、天女の舞に進んでもそのまま進んで尾根筋を下れば戻らなくともルートに復帰出来ます。
1518m地点(天女の舞〜頂)のトラバースも夏道が出ており通行可能ですが、雪が踏み締められた後に、気温が下がり凍結している所が多数あり、非常に滑りやすいので注意が必要。
ナメリ谷、ナベの耳と進んでいきます。
時折、木々の隙間から見える景色は、どこまでも続いている山々。
大峰山脈の奥深さを肌で感じます。
頂仙岳のトラバースを経て少し進めば、、、
狼平方向とレンゲ道との分岐に到着です。
分岐から30分ほど降れば吊り橋に出ます。
吊橋の手前は双門コースとの合流地点ですが、双門コースは難ルートの為、下りでの使用は禁止されています。
吊り橋を渡れば狼平避難小屋に到着です。
橋からのこの眺めが、今回の山行の楽しみの一つ目でした。
ロッジ風の立派な避難小屋。
左が1階、右が2階です。
1階に置いてあるマットは先人の残置物(緊急用)でしょうか。
2階へは屋内の梯子で上がりますが、垂直なので注意が必要です。
今回は中を覗いただけで使用はしていませんが、清潔感のある素晴らしい避難小屋でした。管理して下さっている方々に感謝です。
小屋周辺に他のテントはなく、避難小屋も無人の貸切状態でしたので、小屋で快適に過ごすか5秒くらい迷いましたが、最近軟弱になっている自分を奮い立たせる為にも、予定通りにテントを設営。
水は側の小川から汲めたので、雪から水を作る手間が省けて楽でした。
お湯を沸かして夕食を食べる。テント泊登山で一番好きな時間です。
翌日の行程の再確認をして、17時30分には就寝しました。
【山行記録】2日目:狼平避難小屋〜八経ヶ岳〜天川村役場
狼平避難小屋〜弥山小屋〜八経ヶ岳
弥山で日の出を迎える予定で、5時にテント場を出発。
暗い中、ヘッドライトの明かりを頼りに登っていきますが、昨日日帰り組が沢山歩いていたお陰でトレースも明瞭で助かりました。
狼平から1時間くらいで弥山に到着。ここにもテントはゼロでした。
弥山の少し手前くらいからガスが濃くなり風も強くなってきました。
弥山から八経ヶ岳が見えるはずですが、ご覧の通り景色はゼロです。
山頂に近づくと時折、青空が広がりそうになりますが、、、
残念ながら八経ヶ岳の山頂に到着しても視界が開ける事はありませんでした。
錫杖も看板も雪がびっしり。
近畿南部の低山とはいえ、標高1900を超える厳しい地である事を実感させられます。
直ぐ側の明星ヶ岳も全く見えません。
ガスがキレそうな気配は無いので、下山します。
八経ヶ岳〜狼平避難小屋〜天川村役場
八経ヶ岳〜弥山の間は樹氷が出来上がっていました。
ガスが切れて青空が広がればさぞ綺麗なことと思います。
弥山小屋まで戻ってきて、建物の影で立ったまま休憩。
夏は賑わうベンチにも人の姿はありません。こういう雰囲気が好きですね。
改めて見ると立派な小屋です。
さて、テントまで戻りますか。
あっという間に、テント場まで戻ってきました。
テントの中で大休憩をしていると、なんだか明るくなって来たので外を見ると、「青空出てるやんけ〜」
降りてきてから晴れるのは山のあるあるですし、遅い時間ほど荒れる予報なので早めの行動で良かったのですけどね。
2時間の大休憩を経て下山開始。
2日目は昼以降もずっと気温が低く、踏み固められ雪が凍りついて非常に滑りまく登山道と化していました。
まとめ&感想
12月の頭に妻が肋骨を骨折(下界で)してしまい、暫くはゆる~い山登りで様子を見て過ごしていました。それから1ヶ月が経過して、そろそろ重たい荷物を背負えるだろうと言うことで、2024年の1発目の雪山登山に、大峰の八経ヶ岳でテント泊を楽しんできました。
2日目は山頂のガス&風強めという悪天候、その後一時的な晴れ間はありましたが、その後下山中は予報よりも早く天気が荒れ始め、標高が低い所でも雪が降り始めました。
また、気温も終日低く、テント場でも−15度。山頂は風もあいまって体感温度は相当低かったと思います。
近畿南部の低山と言えど、冬山です。登られる方は万全の装備で登るようにしましょう。
テント場と山頂の貸切という贅沢で楽しい週末を過ごせて良かったです。