登山を始めて約8年が経ちました。
小さなトラブルや怪我はありましたが、幸いこれまで大きな怪我もなく登山を続けてくる事が出来ました。
今回は、自身の経験から山で遭難事故を起こさない為に必要だと思うことをを「10個」ご紹介したいと思います。
【登山歴8年】山で事故を起こさない為に「遭難防止10箇条」
登山届は絶対
▼どんなに慣れた山も絶対提出しましょう。
登山届の必要性に関してはここでは割愛しますが、皆さんの登山において、登山届の提出率は100%ですか?
始めて行く山やアルプスなどの遠征登山では、計画書を提出されている方が多いとは思いますが、登り慣れている地元の低山でも毎回しっかりと登山届を提出していますか?
電子版であれば、前回提出した記録からコピー再作成が利用できますし、
紙媒体も、名前・住所・装備類などを書いたものを夏・冬・日帰り・泊まりと数パターンの作って印刷しておけば、後はルート情報を書き込むだけなので、大した作業にもなりません。
例え100回登った経験のあるホームマウンテンであっても、登山届は毎回必ず提出しましょう。
▼計画作成時に1日をシュミレーションする
登山届を作成する際には、使用予定のルートやコースタイムの確認を行い、1日の流れを脳内でシュミレーションしておきましょう。
≪コースタイム≫
- 登る予定の山の標準コースタイムを確認
- 自身の行動スピードから、想定される所要時間を確認
- 日の出と日没時刻から、出発時刻を決定
≪水や食料≫
- 所要時間から、行動食の内容や量を決定
- 季節やコース上の水場の有無から持参する水分量の決定
≪その他、情報収集≫
ヤマップやヤマレコなどSNSの最新の山行記録を複数確認し、ルートの最新の状況を確認します。
- 登山道上の分岐点の目印や、道迷いポイントの確認
- 梅雨や台風の時期は直前の大雨によるルートの崩壊の有無、残雪期や初夏は登山道上の残雪の有無など、季節特有の問題
計画作成時には、実際に地図を広げて、ネットに掲載されている写真など様々な情報を参考にし、具体的なイメージが湧くようにしておくと、初めてコースでも迷わずに行動する事ができます。
※可能な限り地図と地形図の両方を確認するようにしましょう。
最近はインターネットで提出する登山届には、「出発時刻」と「歩行スピード」を入力すれば、想定されるコースタイムを自動的に算出してくれる便利な機能があるので、最大限に活用しましょう。
▼急な計画変更の禁止
一旦、決定した登山計画を急遽変更する事も基本NG行為です。
- 「ちょっと、○○方面にも行ってみる事にした」
- 「○○方面からの周回に変更した」
といった突発的な計画変更をされる方を見かける事がありますが、あのような行動は良くありません。
時間に余裕があった際に、少し足を延ばす事が想定される場合は、予め登山計画書にも予定している最も広い範囲の内容で提出しておかなければいけません。
安全に関する装備や技術にはお金を惜しまない
基本的な登山装備をしっかりとした物で揃える事は当然の事ですが、
安全に関する装備や技術の習得に関しても、それが必要な内容であれば費用を惜しんではいけません。
▼装備
≪GPS、ココヘリ、衛星通信機器≫
- GPS:スマホのGPSアプリも便利ですが、雪山登山をするなら専用機器が断然おすすめです。
- ココヘリ:年間5,500円~の捜索サービスで、近年サービスも充実してきて、登山者全員におすすめです。
- 衛生通信機器:Garminのインリーチミニが有名。本体+月額費用がかかりますが、スマホが圏外のエリアでも救助要請可能。沢登りや雪山登山を積極的に行うのであれば、検討すると良いかもしれません。
≪ツェルト等のビバーク装備≫
日帰り登山でも必要。必要最小限でも良いので最低1泊はビバークできるだけの装備は必須。
≪ハーネスやロープ等の安全確保≫
バリエーションルートに行くのであれば、最低でも懸垂下降の装備が必須。
≪ビーコンなどの雪崩対策≫
本格的な雪山登山を行うのであれば、必須装備です。「今年は予算が無い」という場合は、来年に見送りましょう。
▼技術
≪クライミングや岩登り技術≫
アルプスなどの岩稜ルートに行く場合、岩登りや基本的なクライミングの指導を受けた経験がある無いかでは、全く違います。
≪懸垂下降などの安全確保技術≫
バリエーションルートに行くのであれば、最低でも懸垂下降の装備や技術はあった方が良いでしょう。これはソロ登山でも活用出来る技術なのでお金と時間を掛けてでも習得する事をお勧めします。
≪ガイド登山≫
自分一人の力では登れない山に登りたい場合、費用は嵩みますが、ガイド登山も検討しましょう。但し、良いガイドを見つけ出すのが大変ですが....。
どれもお金の掛かる事ばかりで、簡単な事ではありませんが、
お金を貯めて、少しずつステップアップをしてくのも、登山の醍醐味であり、一番楽しい時間でもあります。
日々の鍛錬を怠らない
▼体力、筋力トレーニング
年齢に関係なく、下界でのトレーニングは必須です。
- 事故防止の為
根本的な体力不足、加齢による筋力や体力の低下は、突発的な転倒や滑落、荒天時の低体温症の誘発、疲労による行動不能など、様々なリスクを伴います。
- ステップアップの為に、
体力、筋力などの登山体の強化は、ステップアップへの必須課程です。
- 怪我防止の為に、
筋力不足は、膝や腰を傷めるリクナが増大します。
- 登山を楽しくする為に
体力が増えれば、山を楽しむ余裕が生まれます。景色を楽しんだり、写真を撮ったり、テント場に早めに到着してゆっくりと過ごす事も出来ます。
などなど、トレーニングの目的は様々ですが、真摯にトレーニングに取り組む事で山に向かう意識が研ぎ澄まされ、結果的に安全登山へと繋がっていくと思います。
ちなみに、「山で求められる技術は、体力あってこその技術です。」
そこがクライミングゲレンデでの岩登りとの違いです。
▼技術の定期的な反復練習
技術は1回では身に付きません。
岩登り技術や、ロープワークなど講習会で技術講習を受けたのであれば、自身で反復練習をしっかりと行い、確かな技術として定着させる努力をしなけらばいけません。
例えば、懸垂下降に関しても、クライミングゲレンデで行うのと、実際の山で行うのとでは大きく異なります。
また、テント泊のノウハウも登山技術の一つです。
雨風の強い中での設営や撤収が厳しいのは勿論ですが、気温が低いだけでも作業効率は大きく異なります。
食事の確認も大切で、「何を食べるのか」「量はどの程度で足りるのか」「疲労による食欲減退の有無」など、山中での自身の身体のコンディションの変化を把握するのには、一定の経験が必要です。
SNSは当てにしない
ヤマップやヤマレコ、インスタグラムなどインターネット上には数え切れない程の登山の記録が公開されており、ルートの状況やコースタイムを参考にする事ができます。
これらは現代の登山における便利なポイントであると同時に、注意しなければならないポイントも多数あります。
▼他人の記録通りに歩けるとは思わない事
「標準コースタイム」ですら地図を販売している出版社によって結構な差があるものですが、一般人が公開している歩行スピードはあてにならないと思っておいた方がよいでしょう。
最近では、本来一泊二日の行程を日帰りで走破している記録を多数見かけますが、ULに特化した装備と身体を有している登山者だから出来る登山スタイルであり、普段そのような山登りをしていない登山者がその時だけ日帰り装備にしたところで、同じスピードで歩く事は出来ません。
▼ルートファインディングが滅茶苦茶な人もいる
特に積雪期やバリエーションルートの記録で見かける事ですが、「はぁ?」とツッコミたくなるルート取りをしている記録を見かける事があります。
このような現象は、いいねやフォロワー数が多いユーザーも例外ではなく、そもそもがフォロワー数が多いからと言って、登山レベルも必ずしも高いとは限りません。
SNSからの情報収集は、客観的に捉えられる情報をメインとし、得た情報を自身の経験と照らし合わせて判断出来なければいけません。
迷ったら戻る
「迷ったら戻る」これは、登山において鉄則ですね。
実際に、大体はこれで防げます。
頭のどこかで「おかしいかもしれない」と思っていても、「正常性バイアスが働いてどんどん前に進んでしまう」という事は、誰にでも起こり得ることです。
実際に私も過去に経験があります。
ある程度の整備がされている一般登山道であれば、殆どの場合「確かな正解」を見つける事ができます。
「なんか、おかしいなぁ~」という状況が長く続くという事は殆どありません。
来た道を戻るという事は、精神的にも体力的にも負担の大きい事で、躊躇していまうのは十分に分かりますが、
「怪しい」と思った時に直ぐに正しい判断が出来るように、時間的、体力的な余裕を持っておくようにしましょう。
緊急時を想定しておく
緊急時に慌てなくて済むように、普段から緊急時を想定した行動をとっておくようにしましょう。
▼ビバーク装備を携帯し、事前に練習しておく
ツェルトやガス缶、バーナー等の緊急時に夜を過ごせる為の装備を持参する。
そして、緊急時に慌てずに行動できるように、ビバーク装備を使って夜を明かす経験を積んでおけば一番良いでしょう。
通常のテント泊と組み合わせば、訓練の難易度も下がります。
▼ロープの持参
これは技術を有している場合に限った話にはなりますが、ロープの有無は緊急時の対応に大きな差が生まれてきます。
「技術は習得したけれど、重たいから持って行かない」は勿体ない。
緊急時の懸垂下降用として、30mのダブルロープを持参すれば大した重量にはなりません。
▼エスケープルートの確保
エスケープルートの無い登山道もありますが、緊急時の退路を確保しておくというのも緊急時に冷静に対応する方法の一つとなります。
但し、エスケープルートを使用する局面というのは、何かしらの想定外が起こった時であり、そもそもエスケープルートがメジャーな登山道でなく破線ルートであるという場合もあります。
その為、縦走などの行動範囲の広い山行の場合は、予定している山域に何度かに分けて足を運んで、ルート状況の把握に努めましょう。
また事前のルート確認の際に、地図を全体的に眺めて山域全体の地形の把握をしておくことも大切です。
▼緊急時の対応方法など確認
これは2人以上のパーティー登山の場合ですが、「逸れた」「メンバーの1人が滑落した」など、互いに意思疎通が出来ない状況に陥った際に、どのような対応をするかを事前にしっかりと取り決めを行っておきましょう。
- 逸れた時の合流地点、待機時間と救助要請までの待機時間
- メンバーの滑落時の対応(セルフレスキューの有無、救助要請、その他のメンバーの避難)
- 緊急時のビバーク時の判断基準
パーティー登山において、遭難発生時には「信頼のおけるリーダーの存在と、統率のとれたパーティーであること」が重要なポイントとなってきます。
また、2人1組の登山で、メンバー間において上限関係の無い場合は、互いの力量を把握し、互いの意見交換や意思疎通が重要に取れる関係性である事が重要だと思います。
▼下山が間に合わない可能性がある時
今日中の下山が難しくなった時に、心配になるのが「翌日の仕事」という人が多いのではないでしょうか?
「仕事があるから、今日中に絶対に下山しなければいけない。」
この焦る感情が冷静さを欠いて、どんどん状況を悪化させてしまう大きな要因となります。
社会人にとって、週末明けの月曜日に「明日も休みます〜」とは言えないものですが、「緊急時には仮病でもなんでも使って休みを取る」というくらいの度胸は必要かもしれません。
これらの全てが必要だという訳ではありませんが、安全の為に「何が必要か」を考えて、備えるというのはとても大切なことです。
常に考えて歩く
何も考えずに、ぼ〜っと歩いていたら迷ってしまう道も、常に周りをしっかりと見て歩けば、ルートロスは大幅に減らす事ができます。
下山の時に下降路を見失わない為にも、随時振り返って、下山時の見える風景を覚えておくというのも大切です。
岩場の登下降やトラバースなどの明らかな危険箇所よりも、何てことのない場所での事故の方が多いという事例は有名な話ですが、これはは危険箇所通過後の安堵感や、疲労による注意力欠如が原因と言われています。(※近年は明らかな危険箇所での事故も増えてきています。)
常に100%の意識を張り巡らせ続ける事は不可能ですが、
- 踏んでいる石は浮石ではないか?
- 掴んでいる木の強度は問題ないのか?
- 下ろした足場は安定しているのか?
と注意しているのか、何にも考えていないかでは、
反応速度に大きな違いがあります。
家族との情報共有を忘れないこと
山中に事故に遭い、自力での救助要請が出来ない場合、家族や知人からの救助要請が頼みの綱となります。
その為には、「自分がどの山に行っているのか」という情報をしっかりと伝えておく事が大切です。
▼登山届の共有
紙や電子媒体など種類を問わず、登山届は必ず家族と共有しておきましょう。
電子媒体は共有機能がありますし、紙媒体の場合はスマートフォンで写真を撮って送信しておく事でも良いでしょう。
例え、家族が登山届の内容を理解出来なくても、警察への通報時に資料として情報提供してくれればそれが捜索の糸口となります。
▼文章での共有
先に登山届の共有が必須とお伝えしましたが、登山届以外に文章での共有も必要です。
登山届の記載内容は私達登山者からすれば基本的な内容ばかりですが、普段山登りをやらない人間からすると、「○○山脈」「○○尾根」「○○沢」など意味不明な言葉の乱立で、私達が思っている以上に理解は出来ていません。
日程:○月○日(日帰り)
目的地:○○県の○○岳
ルート:○○登山口~○○ルート~○○岳(往復)
といった感じで、端的な内容で記しておき、緊急時に家族が少しでも冷静に対応できるように備えておく事も大切です。
▼山中での居場所を含めた定期連絡
登山の最中も休憩中や山頂に立った時など、定期的な連絡は大切です。
これは家族を安心させる為だけではなく、「自分が最後に居た場所」を記録に残すことで、緊急時の捜索範囲の目安になるからです。
ピストン山行であれば、辿るルートも同じですが、縦走登山の場合は捜索範囲が大きくなります。
例え面倒でも「山頂到着」「○○通過」など短い文章でも良いので、メッセージを送信しておくようにしましょう。
最近は位置情報アプリの機能して、自身の位置情報を家族などに共有してくれる機能(YAMAPの「みまもり機能」やヤマレコの「いまココ」)があり便利ではありますが、オンラインでなければ位置情報を送信してくれない等の注意点もあります。
即席パーティーには気を付けろ
ソーシャルメディアの発達により、SNSの繋がりからパーティーを組んで山に登るという人達も一定数いる事でしょう。
しかし、そのパーティー本当に大丈夫で?
パーティー登山のメリットは沢山ありますが、それを十分に発揮する為には、確かなリーダーの存在や、統率の取れたグループ構成など、信頼関係が欠かせません。
足並みの揃ったパーティーを構成する項目がどれかが欠けていると、それは途端に危険なパーティーへと早変わりしてしまいます。
ココがダメ
- お互いの素性を知らないパーティー
- お互いの力量がかけ離れているパーティー
- リーダーシップが全く取れていないリーダー
- 初心者と経験者の比率が合っていないパーティー
- 山行に対して参加者のレベルが低すぎるパーティー
▼初心者を連れているリーダー
- パーティーメンバーの管理が出来ていますか?
(※単なる道案内ではなく、メンバーに遅れが出ていないか、体力に無理をしていないか、難所を事前に把握して技術的に問題ないか等々、常にパーティー全体に目を配って適切な管理ができますかか?)
- 山中でトラブルが発生した際に、適切な対応がとれますか?
(※初心者を連れて山に入るというのは、自分自身が挑戦的な山行をするよりも難易度の高い山行となる事があります。自分一人だと難なく切り抜けられる場面でも、初心者がいると途端に難しくなります。)
- メンバーの命を預かる覚悟がありますか?
(※あなたの判断一つが、パーティーメンバーの生死を分ける事があります。命を背負った判断が出来ますか?)
▼連れて行って貰う参加者
あたなのリーダーは、、、
- 本当に信頼の置ける人物ですか?
(※そもそもが、その人の人となりをどこまで知っていますか?)
- 知識・技術・精神力・判断力が、十分に備わっていますか?
(※口だけ人間で、実際は大したことない人もいます。)
- 事故を起こした時に、あなたを助ける為の努力を最大限にしてくれる人物ですか?
(※悪気はなくても、経験が足りていないとパニックになってリーダーの責務を放棄する人もいます。)
▼同じレベルで対等な登山を楽しむ人
- 事故が発生した時の、対応方法の確認は取れていますか?
- 互いの技術確認は出来ていますか?
- いざという時にNOと言える関係性ですか?
自分と同じ想いを持った人達と一緒に山に登るというのは、とても楽しい事です。
誰かに喜んで貰うというは、とても嬉しい事です。
自分一人では行けない山に連れて行って貰うのは、正しい判断でもあります。
殆どの場合が何の問題もなく山を下りて来るでしょう。
しかし、山の中では何が起こるか分かりません。
問題が起こった時、人数が多ければその分判断や行動に遅れが発生します。
直接の原因は別にあるとはしても、即席または関係性が深くないパーティー登山による悲しい事故はこれまでにも多く発生しています。
山の怖さを忘れないこと
登山を8年ほどやってきて、常々思うことですが、
- 「山に謙虚に、自分に厳しく」
- 「山は本当に怖い」
この2つです。
▼「山に謙虚に、自分に厳しく」
「山に謙虚に、自分に厳しく」これは登山を長く続けていく上で、とても大切なことです。
登山始めて、少しずつステップアップをしていき、気がつけば大きな山にも登れるようになっていると思います。
そこから更にアルプスの岩稜や雪山登山も経験してくると、少しずつ自信もついてきて、登りたい山も増えてくることでしょう。
登っている山の難易度が少しずつ上がっているからといって、自身のスキルも比例して上がっているかというと、そうではありません。
登山者としての実力はそう簡単にはレベルアップしません。
どんな厳しい山行を経験しても、自身の力量を見誤らないことが大切です。
謙虚さが命を繋ぎます。
▼「山は本当に怖い」
私も子供の頃は大の運動音痴で、体育の成績も5段階中の2がつくほどでした。
それが、ふとした事から山に出会って、人生で初めて「身体を動かすって、気持ちが良い」と言うことを知りました。
山は努力を裏切らない世界で、自分が努力すれば、想像もつかないほどの絶景に出会う事が出来ます。
それでも、
山は簡単に人の命を奪います。
一瞬で、その人と、周りの人の人生の全てを狂わせます。
どんなに、トレーニングを積んでも、
どんなに、高価な装備を身にまとっていても、
どんなに、経験豊富な熟練クライマーであっても、
山は等しく牙をむきます。
山登りを長く続けていると、登れる山も増えて、登りたい山のレベルがどんどん上がっていくと思います。
時にはリスクを承知の上で、ちょっと危険な山行をする事もあるでしょう。
その経験が更なるステップアップへと繋がる事も往々にしてあることですが、山の怖さを忘れて、どこか他人事のように思ってしまうと、それはただただ死の淵を歩いているという事です。
山は美しい世界であると同時に、恐ろしい世界でもあります。
山を登るからには、山頂を目指すのは当たり前。でも、それは生きて帰ってくるのが大前提の当たり前です。
まとめ
登山における絶対はありません。
だからこそ、リスク分散が大事になってきます。
遭難防止10箇条
- 1.登山届は絶対
どんなに登り慣れた山でも登山届は絶対に提出しましょう。 - 2.装備や技術にお金を惜しまない
装備や技術の習得など、安全に関する為のものであれば、時間とお金は惜しんではいけません。 - 3.鍛錬を怠らない
体力強化、技術の復習など、日々自分一人を磨く事が安全に繋がっています。 - 4.SNSは信用しない
SNSは非常に便利ですが、どの情報を取り込むかは自分次第。適切な目で判断しましょう。 - 5.迷ったら戻る
もはや王道ですが、これが一番効果がある。 - 6.常に考えて歩く
常にアンテナを張って意識を張り巡らせていれば、大部分のミスを防ぐ事ができます。 - 7.緊急時を想定しておく
事前に緊急時の訓練をしておけば、いざという時に冷静に対処できます。 - 8.家族との情報共有を忘れない
緊急時に下界での対応をしてくれるのは家族です。家族は山の初心者という意識をもった上で、対応しましょう。 - 9.即席パーティーには気を付けろ
誰かと登山を楽しむというのは、素晴らしい事ですが、それだけリスクも大きく伴います。 - 10.山の怖さを忘れない
山は素晴らしい世界ですが、それと同時に人の命をいとも簡単に奪う世界でもあります。山を恐れる気持ちが山を長く続ける秘訣かもしれません。
事故を起こす事なく、安全な山登りを楽しみましょう。