2024年の年末年始に自家用車で北海道を一周してきました。
冬の北海道でドライブ旅行を楽しむ上で注意すべきポイントを、
- 観光地
- 食事
- 持ち物
- 雪道の運転
などについてご紹介します。
一周に掛かった費用なども併せて紹介しますので、是非、最後まで見て行って下さい。
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目次
【体験談】真冬の北海道一周のドライブ旅行で気を付けるべきポイント
北海道一周のルートと、この記事の注意事項

【Gooogle MAPより転載】 走行ルートの概略であり、実際の走行履歴ではありません。実際の走行ルートは各旅行記に載せています。
【必読】まず始めに..
この記事を読まれる前に、以下の3項目をご一読下さい。
▼その1:厳密には北海道一周未達です。
新日本フェリーで苫小牧から北海道入りし、時計回りで最北端の宗谷岬、最東端の納沙布岬、南の襟裳岬と主に海岸沿いに進んで、随所で摩周湖や陸別町など内陸部の景勝地にも足を運んでいます。
悪天候による停滞が1日あった為、日程上、函館まで行く事が出来ず、厳密には北海道一周とはなっていません。
「だったら北海道一周って言うなよ!」という厳しいご意見はご容赦頂きたく何卒お願い申し上げます...。
▼その2:北海道滞在は僅か1週間です。
この記事は本州在住のごく普通の人間が、旅行として北海道を訪れた時に感じた事を紹介しています。
街中~高速道路~山道~海沿いと大体の場所は走行し、アイスバーン、シャーベット、圧雪など複数の雪道のパターンを走行しました。天候も晴天から吹雪の日と色々とありました。
しかし滞在期間は約1週間で、総じて言えば比較的天候に恵まれた旅行だったと思います。
1週間の旅行は長いものですが、広大で厳しい気象条件の北海道の道路状況を語るには全く足りない期間だと認識していますが、その上で感じた事をありのまま記載しています。ここで得られる情報は冬の北海道のほんの一部分だという事をご理解下さい。
▼私自身の経歴
私自身、本州での雪道の走行経験が10年以上あり、吹雪・ホワイトアウト・スタッグからの脱出、林道(積雪&凍結)の走行経験など、一般ドライバーが経験可能な範囲の経験を積んできました。
また、普段から登山を趣味としており、厳冬期の3,000m級の雪山にも登っている為、寒さへの耐性は一般の人よりは高い方だと思います。
尚、登山では12時間以上の行動の後、400km以上のドライブで帰宅するなど、普段から長距離運転になれています。
この様に普段から「冬や雪、運転」に触れる環境で生活していますので、そのような経験の上での感じた内容となります。
観光・食事・ホテルについて
観光
これは年末年始に旅行する場合の注意点ですが、
北海道の冬の観光で有名な「流氷」「氷瀑」「動物観察」などは2月に見頃を迎えるものが多く、年末年始は真冬とはいえ、まだ時期として早いです。
また、博物館や記念館などの屋内の観光施設も年末年始は閉まっているところが多い点も、理解しておかなければいけません。
その為、私が北海道一周で訪れた観光地は、
- 稚内:ノシャップ岬、宗谷岬、防波堤ドーム
- 陸別:道の駅で寒さ体験
- 網走:網走湖、知床半島へドライブ
- 根室:納沙布岬
- 釧路:摩周湖、屈斜路湖、阿寒湖、アイヌコタン
- 小樽:小樽運河
- 洞爺:洞爺湖
といった感じで、観光地というよりは景勝地が中心で、ドライブを楽しみながらスポットに立ち寄るといったイメージです。
勿論、私も流氷は見たかったですし、網走監獄や北方領土記念館など実際に行きたかった所も沢山ありますが、冬は年末年始くらいしかまとまった休みが取れないので仕方が無かったです。
とはいえ、年末年始は札幌や小樽などの都市部を除いて、非常に空いていたので、静かな旅行を楽しみたい人にはお勧め時期にだと言えます。
食事
食事も観光地と同様に、年末年始は道の駅、食堂、居酒屋などが軒並み閉まっていることが多く、ご当地グルメを堪能するのには非常に苦労しました。
しかし、冬は海鮮物が美味しい季節でもあり、開いているお店を見つけられれば、とても親切で美味しい北海道の海鮮を楽しむ事が出来ます。
その為、旅行期間中の食事はこんな感じでした。
- 朝食:ホテルのバイキング、またはコンビニ
宿泊したホテルが朝食付きの所が多かったです。ついていなかったホテルの場合は、コンビニで済ませました。
- 昼食:コンビニ
滞在中の昼食は北海道限定のコンビニ「セイコーマート」で済ませました。「セイコーマート」では、暖かいお握りや北海道限定のザンギ(鳥の唐揚げ)が食べられたりと、真新しさもあって、楽しめました。また、毎日が車での移動が長い為、それほどお腹が空かなかったというのもあります。
- 夕食:開いているお店を探す
夕食は最も苦労しました。郷土料理のお店や地元のレストラン、居酒屋などが軒並み閉まってラーメン屋、大手チェーン店、コンビニで済ませる事が多かったです。
ホテル
ホテルに関しては、最初の1都市のみ事前に予約をしておいて、残りの都市は前日また当日に天気予報を見て、目的地まで到着出来そうであれば、ホテルを予約するというスタイルにしていました。
ホテルの予約は早ければ早いほど安いですが、全てのホテルを決めてしまっていた場合、もしも悪天候で停滞した場合、その後旅程がズレたり、キャンセル料を気にして悪天候の中無理をして出発して事故を起こす危険性があったりと、色々なリスクを伴うので、2都市目以降は直前に決める事にしました。
最初の都市だけ事前に予約した理由としては、基本的には時計回りで回る予定をしており、稚内が最初の宿泊予定地でしたが、稚内はホテルの数が少ないので、事前に予約しておきました。
12月28日(土)の21時30分に苫小牧に到着して、29日(日)の夜までに稚内に到着すればよいので、24時以上あるので、余程の悪天候でなければ到着できると踏んでいました。
そして、ここで心配になったのは、
「直前でホテルが満室だったら?直前で値段が滅茶苦茶高くなったら?」という点です。
幸い北海道の年末年始はシーズン全体で見れば閑散期にあたるのか、満室や価格高騰に悩まされる事はありませんでした。
服装や持ち物について
服装
今回はスノーアクティビティはせずに、一般な観光のみとしました。その際の服装をご紹介します。
▼上半身
- 【肌着(上半身)】
「イオン PEACE FIT WARM厚地 9分袖クルーネックシャツ」
イオンが出している暖かシャツで、ユニクロのヒートテックのようなものです。価格は1,580円(税抜)と暖かいシャツ系では安いほうです。今回9日間の旅行で枚数が必要だった為、価格帯を優先して購入しましたが、暖かさや吸汗性能も十分で、特に不便は感じませんでした。 - 【フリース】
私は登山で使用しているフリースを流用していましたが、こちらは特に何でも良いと思います。求める保温性としては、自身の体温は逃がさい程度の物で、嵩張らないものが良いと思います。
- 【ダウン】
こちらも、私は登山で使用しているダウンを流用しました。保温力の高いものが必要だと思います。
- 【レインウェア】
北海道は風が強く、降雪からダウンを濡らさない為に、登山用のレインウェアをダウンの上から重ね着しました。ダウンの生地が厚手で撥水加工されている場合などは重ね着は不要です。
- 【手袋】
登山用の薄手のインナー手袋でタッチパネル対応モデルがお勧めです。冬の北海道は日中でもマイナス10度以下が普通なので、手袋を外すことは出来ません。手袋を嵌めた状態でスマートフォンの操作やカメラ撮影が出来るように、薄手タイプの方が汎用性は高いです。
- 【ニット帽・耳当て・目出し帽】
超低温下で風が吹くと、滅茶苦茶寒いですし、顔面や耳を露出していると寒いを通り越して痛いので、何かしらで保護する必要があります。私は、基本的にダウンのフードだけを被って対応していましたが、何かしら顔を覆うものがある方が落ち着いて観光できます。
余りお金を掛けたくない人は、マフラーを口に巻いて、フードを被るのでも取り敢えずは対応できるとは思います。
▼下半身
- 【肌着(下半身)】
保温性能の向上の為にタイツをズボンの下に着用しました。使用していたのはアウトドアブランド・モンベルの「ジオラインEXPタイツ」です。私は普段登山をしている為、既存品を流用しましたが、これから買うという方はここまで高価な物は必要ないと思います。タイツも同じくイオンの「PEACE FIT WARM厚地 前あき10分丈レギンス(1580円)」でも十分だと思います。
- 【ズボン】
普通のジーンズを履いて過ごしました。ジーンズや綿の素材は水分に弱いので、濡れると冷えを助長しますが、通常の観光の範囲であれば、特に問題はありませんでした。尚、女性でもスカートではなくズボンの方が良いと思います。
- 【靴下】
通常の綿の5本指ソックス(丈長)の上から、化繊の少し厚手の暖かい靴下を重ね着しました。重ね着の目的はブーツが少し大きいからであり、保温力の高い靴下を着用する場合は重ね着は不要です。
- 【靴】
「ワークマン ミツウマSB-889オレックスブーツ」
冬の北海道は超低温化で、ほぼ全ての場所で雪の上を歩くので、通常のスニーカーや革靴などではなく、冬靴(スノーブーツ)が必要です。
有名どころの冬靴が2~3万と滅茶苦茶高いので、今回は既に持っていた「ワークマン ミツウマSB-889オレックスブーツ」で冬の北海道に行ってきました。価格は3900円と激安。価格が価格なので、足へのフィット感は決して高くはありませんが、保温性・グリップ力などは全く問題なく、冬の北海道旅行を快適に過ごす事が出来ました。
▼着替え
フェリーでの移動を含めると9日間の旅行で、用意した着替えは以下の通りです。
・下着:9着
・靴下:9着+2着
・肌着:4着
・フリース:2着
・ズボン:2着
・タイツ:2着
下着と靴下は毎日履き替えて、シャツは2日に1回着替えていました。
フリースやズボンは毎日ホテルにある消臭剤を散布して、1日毎に交換して着ていました。
今回、ホテルでの洗濯はしていません。全てのホテルに洗濯&乾燥機がありましたが、作業が面倒なのと、ホテルではゆっくりと休むことに専念していました。あとは、正直な所、乾燥機でシャツが縮むのが嫌だったというのもあります。
▼パジャマ
ホテルにも寝間着はありますが、ひらひらとはだけて寒いので自宅で着ているパジャマを持参しました。長い旅行だからこそ、睡眠の質は大切です。
尚、ホテルの客室は滅茶苦茶暖かいので普通のパジャマで十分です。
枚数は2着持って行って、毎日消臭スプレーを振って、交互に着回ししていました。
車関係
- スタッドレスタイヤ
当然ですが、スタッドレスタイヤは必須です。私はヨコハマタイヤのG075を履いています。
旅行時点で、購入(製造)から4シーズン目で北海道へと行きました。年式だけで判断せずにゴムの柔軟性がどの程度残っているかも確認しましょう。
各会社により得意とする性能に違いはありますが、大手メーカーのタイヤであれば大きな違いはないように思います。安全面に関してはドライバーの運転技術により所の方が大きくなるという事を念頭に置いておきましょう。 - 冬用ワイパー
絶対に必要です。冬用ワイパーは除雪機能が高いだけではなく、ワイパーの周りにゴムが装着されており、雪の付着や凍結を防いでくれます。
通常の夏ワイパーでも除雪機能はある程度ありますが、ワイパーの金属が露出している為、付着した雪が次第に凍結していきます。
実際、私もフロントワイパーは冬用に交換しましたが、リアワイパーは夏用のままで北海道に行きましたが、雪が付着して、その後凍結して凄い事になりました。(※リア用も購入しましたが、適合せず新しいのを購入するのを忘れていました。)
- ウィンドウォッシャー液
ウォッシャー液の交換は必須です。私は対応温度はマイナス60度まで凍らないモデルを購入しましたが、北海道内のコンビニで売っているモデルもマイナス30度の物が多かったのですので、マイナス60度対応までは要らなかったように思いますが、このあたりは個人の好みで良いと思います。
尚、満タン(4L)+予備(5L)を持って行きましたが、北海道のコンビニでもウォッシャー液は売っているので、追加の補充分は現地調達も可能です。しかし、コンビニで買うと高いので、予めネットで安く買って持ち込みました。(※予算の関係)
実際の使用量は7日間の運転で、7L消費しました。ほぼ毎日どこかの時間帯で雪が降っていたので、ウォッシャー液の使用頻度は高かったです。
- スノーブラシ
一晩で大量に雪が積もる事があるので、雪下ろしのブラシは必要です。安い物で良いので積んでおきましょう。因みに今回は使用する機会はありませんでした。
- 解氷スプレー
フロントガラスやドアが氷着いた際に、短時間で溶かす事が出来ます。1個で良いのであった方が良いでしょう。因みに今回は使用する機会はありませんでした。
- タイヤチェーン
「北海道民はタイヤチェーンは履かない」というワードをインターネットではよく見かけましたが、やっぱり必要だと思います。価格と収納の問題で金属チェーンの梯子型を購入しました。(※本当は亀形が良かったのですが、タイヤサイズ(185/85R16)に適合するチェーンが殆ど無かった)
冬の北海道を走る場合は、スタッドレスタイヤの装着は当然だと思いますし、それで走行のほぼ全てをカバー出来ると思います。実際私も持って行きましたが、7日間の滞在で一度も使用しませんでした。
しかし、冬の北海道で長距離を走る場合などは、どんな状況に陥るか分からないので、タイヤチェーンの携帯が望ましいでしょう。
- スタッグ対策用品
【ショベル】金属製で、折り畳める物が良いでしょう。
【スタッグラダー】ブランケットや砂でも代用できますが、結局のところ専用品の方がコンパクトで安くて現実的です。
【牽引ロープ】牽引ロープは、助けてくれる相手がいないと使えないですが、北海道の主要な道は真冬でもそこそこの走行量があるので、持っていれば誰かが助け舟を出してくれるかもしれません。これらの用品は、冬の北海道をドライブするからには備えておいた方が良いでしょう。JAFやロードサービスを呼ぶほどでもない場合や、呼ぶ前に事故脱出を試み為にも、ショベルとスタッグラダーは必需品です。私は冬の北海道を走る上での心構えとして、携帯しておきました。
- ブースターケーブル
牽引ロープと同様に助けてくれる相手がいないと使えないですが、緊急時の為に携帯しました。
本州では氷点下10度以下が連日続くという事はあまりないですが、冬の北海道ではそれが普通です。バッテリーが弱っている場合や、容量が高くない場合は、朝出発しようとしたらエンジンがかからないなんて事も起こる可能性があるので、注意しましょう。 - エンジンオイルやクーラント
私の車はジムニーで、エンジンオイルやクーラントの濃度の変更は必要がないと確認を取ってから北海道に行きましたが、車種によっては寒冷地に行く場合は、凍結防止の為に濃度の変更が必要な場合があります。必ず事前に確認しましょう。
- 車止め
冬の北海道では夜間にマイナス20度近くまで冷える事もある為、原則的にサイドブレーキは引かず駐車するので、車止めは必須です。使っている人は少ない印象でしたが、自分の車と事故防止の為にあった方が良いと思います。
- ペンチ
タイヤチェーンが絡まった時に使用する為に。
- マイクロファイバータオル
車内が濡れたら拭く為に。
- 手袋
チェーンを装着する時などに使用する為
車中泊やビバーク用品
- サンシェード
絶対に必要というものでもないですが、あれば便利です。高速道路や道の駅で仮眠を取る際に、窓に張れば、街灯の明りを遮断して、快眠性とプライバシーを確保できますし、冷気の遮断(軽減)もしてくれます。既製品を買えば便利ですが、結構高いので、私は100円均一で素材を買ってYoutubeを参考に自作しました。機能的にも十分で、費用は1500円くらいで済みました。
- 寝袋
睡眠中は例え晴天であっても、エンジンを切るようにしていました。災害級の降雪により見舞われた場合は、ガソリンの節約や、一酸化炭素中毒の防止の為に、エンジンオイルを切らなければいけません。これは個人の考えにもよりますが、長距離を走る事が想定される場合は備えておいた方が良いでしょう。
因みに使用したのは「NANGAのAURORA TEX light 600 DX」です。メーカー表記では「快適使用温度-4℃/下限温度-11」となっていますが、ダウンなども着込んでシュラフに入る場合、これだけのスペックがあれば十分な暖かさがあり、快眠は間違いないです。 - カイロ
寝袋と同様に緊急時の為に複数車に積んで置きました。
- モバイルバッテリー
常に持ち歩く鞄の中にもモバイルバッテリーがありますが、を持ち歩いていますが、それとは別に車の中に大容量のモバイルバッテリーを1個積んでおきました。
- ライト
夜間の緊急時の作業に備えて、携帯式のスポットライトを車に積んで置きました。ヘッドライトなどでも良いと思います。
- 非常食
万が一、車内で停滞した時の備えとしてスニッカーズ(チョコレート)を1人3本程度積んで置きました。スニッカーズは1本248kcalですので3本でも744kcalとカロリー的には全く足りませんが、何も無いよりは良いという判断です。また出先でお土産を購入するので緊急時はそれを食べれば良いので、最小減の量に留めました。
- 保温水筒
毎朝ホテルを出る時に沸かしたお湯を水筒にいれて車に積んでいました。郊外に出てもコンビニは定期的にあるので、飲食物に困るという事はありません。こちらも緊急時に立ち往生した際の為に用意していました。使用することはありませんでした。
北海道の長距離トラックのコラム記事でも3日分の食料や飲料水、シュラフを車内に常備していると書かれていたので、冬の北海道の郊外を走るからには備えは必要だと思います。
その他の持ち物
その他の持ち物はこんな感じです。
- カメラ
使用しているカメラはSONYのコンパクトデジタルカメラの「RX100M5A」です。
予備電池の必要性に関しては、平均的な外気温がマイナス10度以下の冬の北海道では、必然的に電池の消耗も激しくなりますが、長時間の撮影などでなければ、1日の終了前に電池が無くなるということはあまりないと思います。しかし、ホテルでの充電を忘れると日中の撮影に影響が出るので、やはり予備電池は合った方が良いでしょう。 - パソコン
旅の計画や予算管理などで毎日使用しました。
- 旅行ガイドブック
出発前はよく読んでいましたが、出発後は殆ど読まなかったです。
- 歯ブラシ
ホテルの歯ブラシは大きくて使いにくいので、普段使っている歯ブラシを持参しました。
- 剃刀
ホテルの物は刃が酷くて毎回出血するので、普段使っている剃刀を持参。
- モバイルバッテリー
車に常駐の物とは別に常に鞄に1個入れていました。
- 常備薬と総合風邪薬
鎮痛剤や総合風邪薬は持参しておきました。
- のど飴
北海道は全体的に乾燥しており、また長時間のドライブはエアコンにより喉を傷める事があるので、途中で買いました。到着してからご当地の飴を買うのでも良いと思います。
- 酔い止め
行き帰りのフェリーでの船酔い防止の為に持参。冬の日本海は荒れるので、酔いに強い人以外は合った方が良いと思います。実際、行きは真っ直ぐ歩けないくらい揺れていました。
- 消毒用アルコール
旅行中は免疫力が下がっているのと、出発時はインフルエンザが警報級に流行っていたので、定期的にアルコール消毒していました。
- マスク
一応、持って行きましたが、嵌める事はありませんでした。
- ポケットティッシュ
普段鼻水が出ない人でも、超寒い中で長時間観光していると、鼻水が垂れてきます。
- ハンドクリーム
超低温化で数日過ごすと、手荒れが酷くなります。男性でも持参した方が良いと思います。
- 双眼鏡
北方領土や日高山脈を眺めるのに何度も使用しました。わざわざ購入する必要はありませんが、あるなら持って行けば使う機会は意外とあります。
雪道走行の注意点
運転技術に関する注意点
冬の北海道でドライブ旅行をするには、当然ですが雪道を運転出来る技術がなければいけません。
求められるスキルや注意点などをご紹介します。
▼その1:雪道の運転経験が十分にあること
「北海道の雪道は本州と違う」とよく言われますが、本州に住んでいる者は本州の雪道でしか経験は積めませんし、本州での雪道経験で良いと思います。
とはいえ、「都市部に雪が降った~」程度の雪道では駄目です。
特別豪雪地帯に指定されている地域の「市街地・山間部・高速道路」を「日中と夜間」の両方で何度も走り、「吹雪・ホワイトアウト・アイスバーン」など様々な気象条件を経験し、腕を磨きましょう。
ではどれくらいの技術があれば、良いかと言うと、
「警報級の悪天候でも必要があれば運転出来る」くらいの運転技術は必要です。
北海道の天気や路面状況は刻々と変化します。北海道のドライブでは1日の移動距離が長いので、出発地と到着地で天気が全然違うという事も当然あります。私も1日平均300kmくらい走っていましたが、300kmと言えば大阪~岐阜くらいの距離なので、気象条件が違うのも当然ですよね。
晴天からものの30分で猛吹雪という事もあれば、乾燥路が続いたと思ったら、日陰に入った途端雪が現れて道路は凍結していたという事もよくあります。
十分な経験を積んでいれば、急な変化や、予想以上の悪天候でも落ちついて対応する事ができます。
▼その2:車の事を理解していること
雪道での運転で「急発進・急ハンドル・急ブレーキ」をしない事や、エンジンブレーキを有効活用することは常識ですが、
- 低速ギア(1~2足やL)の使い方
- カーブでアクセルを踏む理由
なども重要なポイントになってきます。
この辺りはドライバーの考え方によるものが大きいので、実際に運用するかどうかは別として、意味は理解出来ている必要があります。
また、四輪駆動車は発進には強いですが、止まる性能は二駆と変わらないという点も十分に理解しておきましょう。
▼その3:とにかく長距離
「北海道はデッカイどぉ~」なんて駄洒落が存在するくらいで、北海道は滅茶苦茶広いです。
北海道一周は約3,000㎞で、安全に運転できる1日の走行距離は約300㎞と言われています。単純計算で10日掛かりますが、10日間も休みを取れる人は少ないと思うので、必然的に1日の走行距離はこれよりも長くなります。
350kmを平均時速50kmで走った場合、7時間かかりますが、当然途中で休憩や観光を挟むと思うので、所要時間は10時間を超えるでしょう。これは法定速度で運転が出来るくらいの天候の場合の話です。悪天候では当然スピードは更に落ちて、目的地までの所要時間も多くかかります。
これらを鑑みると、
1.計画には本当に十分な余裕を持たせること。
・1週間の内1日は予備日が必要。
・朝早く出発して、日没後の運転も視野に入れる。
2.長距離の運転に慣れておくこと。
・普段から1日6時間以上の運転が可能なこと。
・運転そのものが好きであること。
・寝不足や夜の深酒は厳禁。
3.走れるところは走る
・雪が降っているからと、ノロノロ運転ばかりでは目的地に着きません。
また、北海道を走っている車の中には滅茶苦茶早い車が定期的にやってきます。そいう車は、晴天・吹雪・アイスバーンなど気象条件なんか関係なく、信じられないくらいの速度で走っています。
そういう車が来た場合、素直に道を譲りましょう。
これは他のサイトでも言われていた事ですが、「自分は法定速度走っている」とか「法定速度よりも早いくらいで走っている」とか、そういうのは関係ありません。無理に対抗意識を燃やすと事故の元です。
▼その4:整理整頓が大事
今回、車の中は出来る限り整理整頓に気を付けるようにしていました。
「長距離運転×雪道」というただでさえシビアな運転になるので、それ以外の事に神経を使わないようにしていました。
特に気を付けていたポイントは、
- 運転中に使わない荷物はボックスと鞄に仕舞って、車内に小物が溢れかえらないようにする。
- ゴミは頻繫に捨てる
- 携帯や眼鏡、カメラなどは置く場所を決める
車内がぐちゃぐちゃだとそれだけ時間が掛かりますし、ストレスも溜まります。1~2日の旅行であればそれでいいですが、長期的な旅行の場合、この辺が結構重要だったりすると思いますが、個人の性格もあるとも思います。
ガソリンスタンドはオカモトとJAがお勧め
北海道をドライブする場合、1周に関わらず走行距離は長くなるります。
昨今のガソリン価格の高騰を考えると、旅行費用の中でガソリン代は大きな比率を占めるので少しでも安く抑えたい所ですね。
そんな時は、ガソリンスタンドは、オカモトセルフかJA系がお勧めです。
オカモトセルフは北海道で広く展開しているガソリンスタンドで、ENEOSやシェルなどに比べてガソリン価格が安いです。大抵の都市にはあるので、私も北海道一周中は出来るだけオカモトセルフで給油していました。
JAのガソリンスタンドが安いのは北海道に限った事ではないですので、既にご存知だと思いますが、こちらも給油所を探す時の参考にしてみてくださいね。
但し、
北海道のドライブ旅行で大切なのは、郊外に出る前に必ずガソリン満タンです。
中継ポイントで小さな町を通過する時も半分を切っていた時は必ず給油するようにしましょう。
北海道のガソリンスタンドは24時間営業の所は少なく、夕方以降には閉まっている所が多いです。特に年末年始は不定休の所もあるので更に注意が必要です。
夏であればガス欠になっても、JAFに助けを求めれば何とかなりますが、冬は下手をすれば命に関わります。
価格も大事ですが、早目の給油が鉄則です。
冬の北海道をドライブした感想
運転は郊外よりも市街地の方が怖い
北海道を2400km走って感じたのは、郊外よりも市内の方が運転が怖いという事です。
郊外は悪天候に見舞われた時の逃げ場が無かったり、緊急時の救助に時間が掛かったりなどの潜在的な危険性はありますが、道路は真っすぐで、前後やすれ違いの車も少なく、慣れれば運転し易いです。
反対に市内は交通量や歩行者も多く、除雪された雪が高く積み上がっていて視界も悪く、路面状況も郊外よりも悪い印象でした。
吹雪の日は必ずある
今回北海道に7日間滞在して、全体的に天気に恵まれましたが、それでも雪が降らなかった日はありません。日中は晴れていても朝か夜のどちらかに必ず降雪がありました。
そして、北海道一周や横断をしようとすれば、それなりの日数が必要となるので、旅行中に必ず吹雪の日があると思っておいた方が良いでしょう。
運転しているだけで楽しい
「冬の北海道は吹雪が~」「年末年始は観光名所が閉まっている」と注意点を沢山述べてきましたが、冬の北海道のドライブは滅茶苦茶楽しいです。
勿論、運転技術を備えている事が大前提ですが、北海道の郊外の道は基本的に真っすぐで、信号も少なく、車や人への警戒が都市部よりも少ないので、長時間の運転でも疲労が貯まりくかったです。
見える景色は内陸部は雪景色、沿岸部は海と水平線がひたすら続いていますが、これが毎日見ていても全く飽きません。
年末年始で道の駅やレストランが閉まっているとはいえ、セイコーマート(コンビニ)でガラナやザンギ、とうきびチョコアイスなど北海道限定の飲食物で腹を満たしながら、ドライブするのも良い物です。
掛かった費用を紹介
大人2名で北海道を7日間抱えて1周する為に掛かった総額はこちら
- フェリー往復:95,600円
新日本海フェリー:ツーリストA2名+車1台
- ガソリン代:37,000円
軽自動車、平均燃費15km/1L、24,000km走行
- ETC:6,300円
- ホテル:54,000円
6泊7日分
- 食事:88,000円
出発時の夕食含めて9.5日分
合計:280,900円
この中にはお土産代や、旅行で使う為に買った車の冬装備(ブースターケーブルや牽引ロープ等)などは含んでいません。
近日中に明細を含めた詳細を更新予定です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
冬の北海道は自然環境が厳しく、私が滞在していた7日間も毎日どこかのタイミングで必ず雪が降っていました。
全く雪が降らなかった日というのはありません。
そして、北海道は滅茶苦茶広く、1日の移動距離も長いです。
しかし、直線の道が多いからか、長距離の割には運転の疲労感は少なかったように思います。
郊外に関して言えば、車の数が少ない分、ストレスは少なかったです。
7日間の滞在だけですので、冬の北海道のほんの一部分に触れただけだと思いますが、それでも厳しい環境の所だという所は身に染みて実感しました。
とはいえ、冬の北海道は厳しいですが、非常に素晴らしい場所でした。
次は夏にゆっくりと訪れてみたいです。