寒い季節になるとやってくるのが「しもやけ」です。
経験のない人からすると「名前は聞いたことある」という程度の話ですが、当事者からすれば本当に辛い症状ですよね。
今回は、自称しもやけ歴30年の経験から、「しもやけ」についてお話していきたいと思います。
【体験談】登山と霜焼けについて「経験者が語ります」
しもやけ「凍瘡」とは
「しもやけ」とは
しもやけ(霜焼け、英: Chilblain)とは、身体の一部が冷えたために血行が滞って炎症を起こし、その部分に痛み、痒み[1]や熱さを感じたり、膨れて硬くなったりする現象である。正式な医学用語は凍瘡(とうそう)で、手足の指、鼻先、耳たぶにできやすい[1]。
他に、しもばれ(霜腫れ)、しもくち(霜朽ち)、日本海側各地の方言では、ゆきやけ(雪焼け)とも言う。
簡単に言うと、冬になると寒さで血流が悪くなり、手足や耳などに炎症を引き起こす症状の事です。
私は幼い頃から持病の様に患っているので、もう慣れたものですが、
これがめちゃくちゃ痛痒いんです!!
痛いか、痒いかは人によって違うのですが、私の場合は、痒みで、痒みのレベルは凄まじく、我慢できないくらい痒いです。
だからと言って、赤く腫れているので、患部を直接刺激を与えると痛いので周囲をぽりぽりとかくことしか出来ない....。
仕事中、運転中、雪壁の登攀中、などなど
どうしようも瞬間に痒みの発作に襲われた時なんか、正に拷問です。
悪化する環境と原因
冬に発症するという事からも、やはり原因は「冷え」によるものが殆どです。
12月~3月などの気温が低い時期に発症しますが、
それ以外にも、
- 手の指や耳を露出している時
- 濡れた靴下をそのまま履き続けた場合
- 外仕事で濡れた手袋を装着し続けた場合
などなど、結局は患部の冷えが主な原因となります。
改善策
手を冷やさない
しもやけの発症を防止したり、悪化を少しでも抑える為には「とにかく患部を冷やさないこと」です。
冬の時期が来れば手袋を着用したり、冬用靴下に交換したりなど、小まめな対応が求められます。
(家の中でも「足が冷えるなぁ~」という感覚ありませんか?あれ、危険です。)
また、登山という超低温下においては、適切なグローブを着用することは勿論のこと、必要に応じてピッケルにバンドを巻いて熱伝導率を抑制したりなどの工夫が必要となります。
そして、何よりも大切なのが「濡れた手袋や靴下は直ぐに交換する事」です。
これは雪山においては基本的な事ですが、行動中にグローブが濡れてしまった場合には、早急に新しいグループへ交換する事をおすすめします。
水の熱伝導率は空気の20倍とも言われていますので、
「もうすぐ下山だから...」と濡れたグローブを着用し続けると指の温度がどんどん奪われていき、しもやけを一気に悪化させてしまいます。
テント泊の場合などは、行動時と就寝時は靴下を分けるなどの基本的な事柄も順守するようにしましょう。
おすすめのグローブ
暖かいグローブをお探しの場合、ブラックダイヤモンドのソロイストがオススメです。
患部を温める
しもやけの事後の対策として、もっとも効果的なのが「入浴」です。
「入浴」をすることで身体全体の体温が上がり血流が良くなるので、血流が滞っている患部の症状を改善してくれます。
これがけっこう大切で、
シャワーだけでも体温自体は上がっていますが、やはり入浴の効果とは比べものになりません。
最近は光熱費も値上がりしており、毎晩毎晩浴槽にお湯を張るとガス代が跳ね上がりますが、しもやけに悩まれている方は、3日に1回でも良いので「入浴」をするようにしましょう。
大分と症状が楽になります。
投薬
入浴も効果がありますが、やはり一番は「医師の診断を受けること」です。
身体の事に関しては、自己解決をしようとせずに専門医に頼ることが一番効果的です。
実際に私は掛かりつけの皮膚科で毎年お世話になっていますが、「塗り薬」と「飲み薬」の両方を処方されていますが、これが非常に効果がありました。
通院前:めちゃくちゃ辛い!
↓
通院後:偶に辛い
「しもやけ」においてこの差は大きいです
大体12月中旬~3月中旬くらいまで通院しています。
まとめ
では、最後にしもやけの予防措置と対応策を振り返っておきましょう。
予防措置
手足の指や耳などを冷やさない
- 靴下は暖かいものを履く
- 登山では適切なグローブを着用し、汗をかいたら適宜交換する
- バラクラバなどで極力肌の露出を少なくする
対処措置
- 医師の診断を受ける
- 入浴で身体全体を温めて血流を促進する
今回は、自身の経験談をお話しさせて頂きました。
本記事は参考として活用いただき、必ず専門医の診断を受けるにして下さい。
では、またお会いしましょう。